パックマン30周年記念イベント、開催
パックマン生誕30周年を記念した立体視3D-CGテレビアニメのプロジェクトも発足
バンダイナムコゲームスはE3にあわせ、今年30周年を迎える「パックマン」の生誕30周年記念タイトルの発表などをロサンゼルスのCLUB NOKIAにおいて開催した。会場には多くの関係者やプレスが集まった。
■パックマン生誕30周年記念タイトルが発表
バンダイナムコゲームスが誇る、世界で最も有名なゲームキャラクタの一人であるパックマンが1980年にアーケードに登場して30年を迎えた、今年。同社は、これを記念したゲームタイトルを発表した。
1つは、モノポリーを連想させる双六タイプのパーティゲーム「PAC-MAN Party Wii」だ。
さいころ(ルーレット)の出た目だけ進み、そこのマスが空いていれば、そこにお屋敷を建てることができ、ここに停止した他プレイヤーからお金を家賃として取り立てることができる。ただし、お金はパックマンの世界なのでクッキー(餌。ドット)になる。
止まったマスによってはイベントが発生し、多様なミニゲームでプレイヤー同士が競い合うことになる。
PAC-MAN Party Wiiは、その名の通りwii専用ということもあって、ミニゲームのほぼ全てが、wiiリモコンを使ったモーション入力前提のユニークなものになっている。発売は未定だが、日本での発売も予定されている。
ミニゲームの種類は40種以上! パズル、スポーツ、レーシング…とその内容は多岐にわたる |
もう1つは「PAC-MAN Battle Royale」で、いわゆる対戦型のアーケードゲームだ。
最大四人までプレイが可能で、各プレイヤーは色違いのパックマンを動かし、画面内のドットを食べていくことになる。お化けに捕まれば各プレイヤーのパックマンは死亡するが、なんと他のプレイヤーのパックマンに食べられても死亡する。面クリアは当然、全てのドットを食べたら。
なので、他プレイヤーと協力して面を進めるか、他プレイヤーに敵対して出し抜きを試みるか…は遊び方次第。
BNG関係者によれば、パックマンはもともとアメリカでは、酒場のジュークボックスの隣に置かれるようになって人気を経た作品であり、この作品もそうした場所への設置を狙いたい製品なんだとか。だからこそ、専用のテーブル型筐体で遊ばせることにこだわりたいのだそうだ。
実際にプレイしてみたが、予想以上に完成度が高く、楽しく遊べる。競う場合は追いかけっこ、鬼ごっこゲームになり、協力プレイでは、相手の邪魔をしないように効率よくドットを食べていくパズル的なゲーム性が醸し出される。
発売は未定だが、日本でのリリースも積極的に考えているとのこと。
■パックマンが立体視CGアニメに!?
パックマン生誕30周年記念のサプライズとしては、元マーベルスタジオのCEO、映画「スパイダーマン」の製作を担当したアヴィ・アレド氏がプロデュースした「PAC is BACK」というタイトルの立体視対応3DCGアニメのパイロットフィルムが公開された。
上映は立体視で行われ、「パックマンもついに3Dになった」とアラド氏。
なお、ストーリーや舞台設定はこうだ。
ナゾのお化け軍団がパックランドに進入。とりつかれたパックランド住人は次々にお化けへと変身。町の危機を救うため、我らがパックマンはパワー餌を武器に戦いに挑む…というようなわかりすいストーリー構成になっている。
映像はピクサーのトイ・ストーリーのようなラジオシティライクな陰影に仕上がっていて、ドット画だったパックマンが生き生きと動き回る姿はなかなか感動的だ。
この立体視対応パックマンのアニメは、まだ放映化が具体的には決まっておらず、日本での放送も当然未定。
ただし、7月8日に日本で予定されているパックマン生誕30周年記念イベントでは、このパイロットフィルムは見ることが出来るという。今からファンは要チェックだ。
これらPAC-MAN Party Wiiのキャラクタイラストだが、フィルム「PACK is BACK」の制作に当たってのキャラクタ設定は、PAC-MAN Wiiと同作のデザインを参考にしているとのこと |
(C)NBGI
(2010年 6月 16日)