米Microsoft、「Project Natal」の2010年ホリデーシーズン投入を発表
アーケードゲームが遊べる「Game Room」の導入や、「Fable 3」や「Halo Reach」等の年内投入も表明

1月6日発表(現地時間)

会場:Las Vegas Convention Center



 米Microsoftは、現地時間の1月6日より米国ラスベガスにて開幕したConsumer Electronics Show(CES)2010において、同社が開発しているXbox 360向けの新しいインターフェイスデバイス「Project Natal」の発売時期を「2010年ホリデーシーズン」と発表した。日本での発売時期や価格については未定となっている。

E3での発表シーン。「Project Natal」のデモを行なっているのは「Project Natal」クリエイティブディレクターのクドー・ツノダ氏。クドー氏の動きに合わせてアバターが動いている
Natalタイトルのひとつ「Ricochet(リコシェ)」のゲーム画面。全身を使って遊ぶ的当てゲームだ

 今回の発表は、毎年恒例のCES初日のMicrosoftの基調講演の中で明らかにされたもの。噂レベルでは2010年中の投入が確実視されていたが、オフィシャルの形で発表されたのは今回が初めて。

 「Project Natal」は、E3 2009で電撃発表された、体の動きや音声を使って操作を行なう新しいスタイルの“ゲームコントローラー”。具体的なハードウェアスペックは明らかにされていないが、体全体の動きを検知するRGBカメラ、前後の動きを検知する深度センサー、音声認識を行なうマルチアレイマイクで構成され、Wiiのセンサーバーのようにテレビモニタの上または下に設置して使用する。

 日本でも昨年の東京ゲームショウで参考出展され、カプコン、コーエー、コナミデジタルエンタテインメント、スクウェア・エニックス、セガ、テクモ、ハドソン、バンダイナムコゲームス、フロム・ソフトウェアの9社が支持表明を行なうなど、日本のゲーム業界も歓迎の意向を示している。

 「Project Natal」の残る謎は、価格とハードウェアスペックということになるが、今年6月に開催が予定されているE3 2010でのプレイアブル解禁に合わせて、ギリギリまで調整が行なわれるものと見られる。

 このほか、Microsoftの基調講演では、「Tom Clancy's Splinter Cell: Conviction」(Ubisoft)、「Crackdown 2」(Microsoft)、「Mass Effect 2」(Electronic Arts)、「Alan Wake」(Microsoft)、「Fable 3」(Microsoft)、「Halo Reach」(Microsoft)といったキラータイトルを、Xbox 360独占配信タイトルとして2010年に投入する予定であることや、Xbox LIVE向けの新サービスとして世界のアーケードゲームを集めた「Game Room」を2010年に導入する予定であることを明らかにした。「Game Room」は、3年間で1,000タイトルものアーケードタイトルをリリースする予定にしており、日本でのサービスも期待されるところだ。

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(2010年 1月 7日)

[Reported by 中村聖司]