Electronic Entertainment Expo 2009現地レポート

D3Publisher of Americaブースレポート

ハリウッド版「鉄腕アトム」などアニメ3作をアクションゲーム化


6月2日~4日(現地時間) 開催

会場:Los Angeles Convention Center



 D3パブリッシャーは、日本でも「SIMPLE」シリーズの展開などで広く知られているゲームパブリッシャー。米国と欧州にも現地法人があり、E3には米国法人のD3Publisher of Americaが出展している。

 同社は以前から、日本のタイトルを海外に展開するのではなく、各地域ごとに合った独自のタイトルをパブリッシングする傾向が強い。今回出展された3タイトルについても、全て北米地域での展開を予定しているもので、日本での発売は未定となっている。ちなみにこの3タイトルは全て北米で10月に発売予定で、同社は「アニメ原作のアクション3連発」としてアピールしていくのだという。

 なおD3パブリッシャーは、現在はバンダイナムコゲームスの子会社となっているため、NAMCO BANDAI Games Americaブースの一角を使う形で出展していた。




■ Wii/PS2/PSP/DS「ASTRO BOY: THE VIDEO GAME」

 ハリウッドのCGアニメ映画「ASTRO BOY(鉄腕アトム)」をゲーム化したアクションゲーム。映画の公開は10月23日で、ゲームの発売もその近辺を予定している。

 サイドビューのスクロールアクションで、地上を歩くステージのほか、空を飛びながら戦うシューティングのようなステージもある。ゲーム開発においては、株式会社トレジャーが開発、株式会社セガが発売したゲームボーイアドバンス用「鉄腕アトム」をよく研究したという。ゲームシステムはオーソドックスで、演出も極端な派手さはなく、快適に遊べることを考えて作られているのが見てとれる。

 ゲームの舞台は合計で8チャプター、30ステージが収録される。映画会社から劇場版のデータの提供を受けて再現性を高めつつ、オリジナルステージも追加している。ゲームシステムは平面的ながら、グラフィックスは3Dを使用しており、飛行シーンでは背景をダイナミックに動かすなどの演出でゲームを盛り上げる。

 プレーヤーキャラクタとなるアトムは、攻撃力やブースターなどいくつかの要素で成長する。ステージ途中に隠されているアイテムを拾うことで強化されていくのだという。

 またアトムは、本作には劇場版と同じ青い服を着て登場する。原作ファンには少々残念かな、と思っていると、実はゲームを進めていくことで原作スタイルのアトムもアンロックされるという。

 ゲームモードは通常のストーリーモードに加え、ボスモンスターと連続して戦えるものが収録される。どんな内容か尋ねてみたが、「映画公開前でネタバレになるので、数も教えられない」というもっともな答え。このほかWii版とプレイステーション版 2には、マルチプレイモードも搭載される。


【スクリーンショット】
とても堅実に作られた印象を受ける王道アクションゲーム。3Dグラフィックスで描かれたフィールドの演出もかなり凝っている

【トレーラームービー】



■ Wii/PS2/PSP/DS「THE SECRET SATURDAYS: BEASTS OF THE 5TH SUN」

 Cartoon Networkのアニメ「The Secret Saturdays」を題材にしたアクションアドベンチャーゲーム。UMA(謎の未確認動物)の保護活動をしているファミリーを主役に、彼らの活動を妨害する組織を相手に戦う。

 主人公の少年Zakは、科学者の父から渡されたさまざまなアイテムを使ってUMAを保護していく。ゲームではその中から、特殊な能力を持った杖にフィーチャーしている。まずこの杖はワイヤーを射出でき、天井などに撃ち込んで高いところに登るなどのワイヤーアクションを行なえる。またこの杖自体を武器として、敵を殴るようにして攻撃できる。

 もう1つの重要な要素として、UMAと対話する能力がある。ステージ中にはさまざまなタイプのUMAが登場するが、彼らが暴れているせいで進めない場所などが出てくる。そこで暴れているUMAにターゲットを合わせて(デモもWii版の場合、ポインターを当てる)対話すると、落ち着かせて先に進めるようになった。他にも空を飛ぶUMAに対話すると、自在に位置を操れるようになり、さらにUMAにワイヤーを絡ませてることで、本来行けない場所にたどり着けるといった仕掛けもある。

 中には戦闘用のUMAも登場する。対話が成功すると操作がUMAに移り、Zakよりも強力な攻撃を繰り出して敵を蹴散らせる。自由に呼び出せるわけではなく、ステージのポイントごとに用意されているもので、UMAを活用して攻略する、あるいは進行を楽にするという仕組みになっている。

 UMAは全部で約50種類登場し、そのうち30種類はアニメに未登場の新キャラクターだという。シナリオはアニメの番組ライターの書き下ろしで、アニメのファンも安心して楽しめる世界観が提供される。


【スクリーンショット】
ワイヤーアクションとUMAのコントロールがゲーム攻略の肝となる。番組ライターによるオリジナルシナリオもファンには楽しみなところだろう

【トレーラームービー】



■ Xbox 360/Wii/PS2/PSP/DS「Ben 10 Alien Force: Vilgax Attacks」

 同じくCartoon Networkのアニメ「Ben 10 Alien Force」を題材にしたアクションゲーム。主人公のBenが10種類の宇宙人に変身し、地球を侵略しようとするVilgax達を相手に戦うストーリー。本作は同社としては3作目のシリーズとなる。

 会場ではXbox 360版が出展されていた。DS版以外は3Dアクションになっており、フィールド内で随時自由に変身できる。宇宙人によって能力が異なり、戦闘のアクションは大きく変わる。また各宇宙人には、パワーゲージを消費して放てる特殊な技も用意されており、状況に応じて変身し、的確な技を繰り出していくのが攻略のポイントとなりそうだ。

 また変身は戦闘だけでなく、ステージの仕掛けを動かす際にも必要になる。巨大な岩で道がふさがっているような場所では、巨体で力持ちの宇宙人に変身すれば岩を動かせるようになる。「ここではこれに変身するのかな?」と1つ1つ試していく感覚は、アクションアドベンチャーとしても独特なものがある。

 ゲームの舞台となるのは地球だけではなく、今回は他の星にも行けるという。星によって特徴の異なるフィールドが用意されるのはもちろん、宇宙を移動するシーンでも、また別の形のゲームを用意しているそうだ。

 ストーリーはこちらもアニメ番組ライターによる書き下ろし。2DアクションになるDS版についても、ストーリーラインは同じものが提供されるという。


【スクリーンショット】
シリーズタイトルとして人気を博す「Ben 10 Alien Force」の3作目は、初の3Dアクションになった。変身に制限はなく、好みの宇宙人になって戦えるのも嬉しい

(2009年 6月 7日)

[Reported by 石田賀津男]