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実機デモで気になる情報を蔵出し「ドラゴンクエストヒーローズ・ザ・LIVE!」

青海プロデューサーと庄ディレクターが語る最新作の全貌

5月27日 発売予定

価格:
PS4版 7,800円(税別)
PS3/PS Vita版 6,800円(税別)
プレイ人数:1人 (通信プレイ時:1~最大4人)

CEROレーティング:審査予定

MCを担当した女優の結さん

 スクウェア・エニックスは5月1日、5月27日発売予定のプレイステーション 4/3/PlayStation Vita用アクションRPG「ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり」の体験会をヨドバシカメラ マルチメディアAkibaで開催した。同イベントには、スクウェア・エニックスの青海亮太プロデューサーとコーエーテクモゲームス・ωフォースの庄 知彦ディレクターが登場。実機によるデモンストレーションと発売直前に開催される予定の発表などを行なった。

 「ドラゴンクエストヒーローズII」については、アクションゲームを得意とするコーエーテクモゲームスのωフォースとコラボレーションで制作が進められているシリーズ2作品目。歴代のキャラクターが登場する、新主人公、新ストーリーで描かれる完全新作で、「ドラゴンクエスト」の世界を堪能できる。前作に引き続きボイスに対応しており、各キャラクターがしゃべりまくるのも特徴の1つ。

 今作では、クロスプラットフォームで、なおかつクロスセーブに対応しているため外出先ではPS Vitaで、帰宅したらPS4/3でプレイすることもできる。ゲームシステム的には、前作がステージクリア形式であったのに対し、フィールドが描かれ、よりRPGらしい作りになっている。また、上級職が登場し転職が可能。モンスターコインを使い、モンスターになって敵を攻撃することができるなど、新システムの数々が搭載されている。

 新システムについて庄ディレクターは「フィールドでいろいろなことができるので、ぜひ盗賊に1回なって欲しい」と転職をアピール。一方、青海ディレクターは転職のほか、「モンスターコインで変身してモンスターになって欲しい」とコメント。MCを担当した結いさんも「“ももんじゃ”がしっぽをグルグルさせて飛ぶのがカワイイ」とかなり気に入ったようだった。

スクウェア・エニックスの青海亮太プロデューサー
コーエーテクモゲームス・ωフォースの庄 知彦ディレクター
会場には8台の試遊台が置かれており体験する事ができた。日曜日と言うこともあって行列ができる時間帯もあった
一目で「ドラゴンクエスト」とわかるビジュアルで会場は飾り付けられていた。あちこちにスライムや様々なモンスターのぬいぐるみも置かれ、賑わっていた

各フィールドを実機プレイで一挙公開!

 一通りゲームの概要説明が終ると、実機によるプレイを行ないながらのデモンストレーションが行なわれた。今回は、開発に1番苦労したというフィールドを存分に見せるというスタイルがとられた。ルーラを使い地図のあちこちのフィールドにひとっ飛びで移動し、各種要素を見せていった。

 今回はゲームを進めた状態でのプレイだったため、世界中のどこにでも行ける状態だったが(プレーヤーのレベルも“25”と高く、少々のモンスターは一撃で倒していた。ちなみにこのレベル25あたりから強敵を相手に戦うことになり、ただ爽快なだけではなくゲームとして歯ごたえが出てくる段階のようだ)、実際には特定のモンスターを倒さなければ行けない場所や、特定のキャラクターを仲間にしなければ行けない場所は存在するという。

 ちなみにフィールドの天候は変わっていくという。砂漠で嵐になると砂嵐となり大変なようだ。いなみに昼と夜については「あるような、ないような? 皆さんが考えているとおりです」と言葉を濁した。

教会。選択肢に「冒険の書を共有する」とある。これによりクロスプラットフォームでセーブ状態を共有できる。ちなみに、今回はホイミストーンは毎回街に戻ったりする度に勝手に補充されるという
こちらが「ドラゴンクエストヒーローズII」の世界地図。かなり広く感じる

【草原】
これまでも紹介されてきた「草原」。しかし単純に草原といっても森のように木々が生い茂った場所もあるという。今回のフィールドの特徴は、モンスターがフィールドを闊歩しており、その生態を知ることができるという点。近くによってもなにもしてこないモンスターもいれば、積極的に攻撃を仕掛けてくるモンスターもいるという

 モンスターを倒してドロップしたアイテムはわざわざ回収しなくても、自動的に回収されるようになった。庄ディレクターは「自動回収されるのに、アイテムは気にしないでどんどんモンスターを倒していって欲しい」とコメントしていた。

【砂漠】
かなり大きなモンスターも登場するフィールド「砂漠」。オアシスには宝箱なども置かれていて、いかにもな風景を見ることができる。フィールドは遠くまで細かく描かれている。砂漠地方の遠くに見える神殿(ピラミッド)のような建物は近くまで行くと入ることができるようになり、ダンジョンのようになっているという

 フィールドにいる大型モンスターはかなりの強敵ということで、生半可な気持ちで手を出すとパーティが全滅する可能性もあるという。というのも戦闘場面ではルーラが効かず、その場に縛られてしまうため逃げるのも苦労するためだ。モンスターはパーティのフィールドに入るとかなりしつこく追いかけてくるそうで、それから逃げ切るにはそれなり大変なようだ。実際にデモプレイでも、逃げても逃げてもキラーパンサーが食い下がり、逃げ切るのに庄ディレクターは苦労していた。

【森林地帯】
森林地帯の森の中にはお墓があり、くさったしたいやゴースト系のモンスターも登場するようだ。森の奥深くにはキノコのエリアもある。ここではキノコを叩くと寝てしまったりする仕掛けが仕掛けられているという。逆にこのキノコを使い、敵を状態異常にしながら戦いを有利に進めることも可能なようだ。

 このフィールドでは、戦闘中に発生するパーティコンボについて説明。MPを使うことで様々な協力プレイなどが可能で、パーティの他のキャラクターを共に、自分が習得していない技を繰り出すこともできるようだ。

【雪原】
リザードマンやうごくひょうぞうなど、強敵が多数生息するフィールド。ダンジョンの奥深くにはうごくひょうぞうが並ぶエリアなどもある。ドット絵ではなかなか感じることはできないが、こうやって3Dで、うごくひょうぞうのその大きさを実感すると、恐怖を感じる

 当然のことだが、ルーラは天井のないところでしか唱えることはできない……正確には唱えることは可能だが天井に阻まれて移動できない。この雪原にはダンジョンエリアがかなりあり、ここではルーラを唱えても他のフィールドに移動できないことになる。

【溶岩地帯】
各所に赤い溶岩がふつふつと燃えたぎる恐ろしい場所。もちろん溶岩のところに入るとダメージを受けていく。また、寂しい廃墟などもあるようだ

【峡谷】
バトルアックスなど強敵がひしめくエリア。こうやってバトルアックスが続々と登場するのを見るとちょっとドキドキする。フィールドを進んでいると巨大な岩が眼前を横切ったり、様々なギミックが用意されているという

 モンスターコインを使った新要素「ヘンシン」も、実機プレイにより公開された。モンスターコインを使いゴーレムになってみせると会場からは歓声が沸いた。強力なパンチで敵を蹂躙していく様は爽快な一言。またギズモにもヘンシンして見せた。ギズモは空からの攻撃が可能で、敵を一網打尽にできる。またカミナリ系の攻撃を行なうことができるため、キラーマシンなど電気系の攻撃を苦手とするキラーマシンなどのモンスターに効力を発揮する。このように、敵との相性を考えながらモンスターコインを使いヘンシンして戦う戦略性も必要なようだ。

イベントではモンスターコインを使用して、ゴーレムとギズモにヘンシンして見せた
これが「時空の迷宮」の入り口

 基本的にはマルチプレイの場となる「時空の迷宮」だが、メニューの「今のパーティで時空の迷宮に行く」を選択すると、ソロプレイが可能になるという。これはニコニコ生放送の番組で、多くの人が「1人で行きたい」とコメントしていたのを見て、庄ディレクターが青海プロデューサーに相談して仕様変更となったという。

 また、他のプレーヤーとのコミュニケーションに関しては、数多く用意されたコメントをセットしておき、それを選択する方式となる。

それぞれ設定を行ない「時空の迷宮」での冒険に旅立つ
かなりのコメントが用意されている。ウケ狙いで揃えるという手もありそう

 特典に関しても映像が紹介された。前作の主人公アクトのなりきり衣装などで、これらの衣装の人気も高い。さらには「ドラゴンクエストI」の勇者コスチュームも登場。庄ディレクターは「これをつかって配信される『竜なんとか』を倒して欲しい。もちろん戦闘が始まる前にも面白い仕掛けがあるので……」と気になるコメントを残している。

 すでにアップデートに関しても頻繁に行なうことが発表されているが、庄ディレクターは最後の挨拶で「開発は続いています。製品はすでに落ち着いて発売を待つばかりですが、アップデートに向けてバリバリと開発していきます。正式に決まっていませんが、発売後1週間後くらいから長くアップデートしていきますので、楽しんで欲しい」と語った。

発売日近くには、各種イベントを実施

 発売となる5月27日近辺には各種イベントが開催される。

【アトレ秋葉原とのコラボ決定】
秋葉原の駅ビル「アトレ秋葉原」とのコラボが開催される。駅前に各種グラフィックスなどが張り出されるなど行なわれる

【秋葉原「ドラゴンクエストヒーローズII」モンスター討伐スタンプラリー】
秋葉原のヨドバシカメラ マルチメディアAkibaなど7カ所に置かれたスタンプを集めると何か特別なプレゼントが贈られるという。5月28日から開催予定。スタンプを押す「冒険の書」がなかなか雰囲気があってよくできている

【ローソンとのコラボ「からあげクン」】
すでには発表されているローソンとのコラボ。「からあげクン」ホイミ味。ホイミは回復するという意味から、ニンニク要素を加えるなど、味の設定にはかなり検討が繰り返されたのだとか。ちなみに、ガーリックマヨネーズはローソン初ということでかなり攻めた味なのだという。裏には抽選用のコードが印刷されており、これがないとプレゼントの受け取りができないことから「食べ終わっても捨てないでくださいね(青海プロデューサー談)」

【スライムのたいぐんが あらわれた!ぬいぐるみ装飾展示】
スライムのぬいぐるみが鈴なりになっている特別展示。かわいい……
場所「渋谷・HMV&BOOKS TOKYO 7F」。5月10日~5月21日展示
場所「ビックロ ビックカメラ新宿東口店 1F正面入り口前柱付近」。5月3日~5月8日展示
場所「アトレ秋葉原1 1F 電気街口付近」。5月23日~6月19日展示
Amazonで購入

(船津稔)