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実機デモで気になる情報を蔵出し「ドラゴンクエストヒーローズ・ザ・LIVE!」
青海プロデューサーと庄ディレクターが語る最新作の全貌
(2016/5/1 17:47)
スクウェア・エニックスは5月1日、5月27日発売予定のプレイステーション 4/3/PlayStation Vita用アクションRPG「ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり」の体験会をヨドバシカメラ マルチメディアAkibaで開催した。同イベントには、スクウェア・エニックスの青海亮太プロデューサーとコーエーテクモゲームス・ωフォースの庄 知彦ディレクターが登場。実機によるデモンストレーションと発売直前に開催される予定の発表などを行なった。
「ドラゴンクエストヒーローズII」については、アクションゲームを得意とするコーエーテクモゲームスのωフォースとコラボレーションで制作が進められているシリーズ2作品目。歴代のキャラクターが登場する、新主人公、新ストーリーで描かれる完全新作で、「ドラゴンクエスト」の世界を堪能できる。前作に引き続きボイスに対応しており、各キャラクターがしゃべりまくるのも特徴の1つ。
今作では、クロスプラットフォームで、なおかつクロスセーブに対応しているため外出先ではPS Vitaで、帰宅したらPS4/3でプレイすることもできる。ゲームシステム的には、前作がステージクリア形式であったのに対し、フィールドが描かれ、よりRPGらしい作りになっている。また、上級職が登場し転職が可能。モンスターコインを使い、モンスターになって敵を攻撃することができるなど、新システムの数々が搭載されている。
新システムについて庄ディレクターは「フィールドでいろいろなことができるので、ぜひ盗賊に1回なって欲しい」と転職をアピール。一方、青海ディレクターは転職のほか、「モンスターコインで変身してモンスターになって欲しい」とコメント。MCを担当した結いさんも「“ももんじゃ”がしっぽをグルグルさせて飛ぶのがカワイイ」とかなり気に入ったようだった。
各フィールドを実機プレイで一挙公開!
一通りゲームの概要説明が終ると、実機によるプレイを行ないながらのデモンストレーションが行なわれた。今回は、開発に1番苦労したというフィールドを存分に見せるというスタイルがとられた。ルーラを使い地図のあちこちのフィールドにひとっ飛びで移動し、各種要素を見せていった。
今回はゲームを進めた状態でのプレイだったため、世界中のどこにでも行ける状態だったが(プレーヤーのレベルも“25”と高く、少々のモンスターは一撃で倒していた。ちなみにこのレベル25あたりから強敵を相手に戦うことになり、ただ爽快なだけではなくゲームとして歯ごたえが出てくる段階のようだ)、実際には特定のモンスターを倒さなければ行けない場所や、特定のキャラクターを仲間にしなければ行けない場所は存在するという。
ちなみにフィールドの天候は変わっていくという。砂漠で嵐になると砂嵐となり大変なようだ。いなみに昼と夜については「あるような、ないような? 皆さんが考えているとおりです」と言葉を濁した。
モンスターを倒してドロップしたアイテムはわざわざ回収しなくても、自動的に回収されるようになった。庄ディレクターは「自動回収されるのに、アイテムは気にしないでどんどんモンスターを倒していって欲しい」とコメントしていた。
フィールドにいる大型モンスターはかなりの強敵ということで、生半可な気持ちで手を出すとパーティが全滅する可能性もあるという。というのも戦闘場面ではルーラが効かず、その場に縛られてしまうため逃げるのも苦労するためだ。モンスターはパーティのフィールドに入るとかなりしつこく追いかけてくるそうで、それから逃げ切るにはそれなり大変なようだ。実際にデモプレイでも、逃げても逃げてもキラーパンサーが食い下がり、逃げ切るのに庄ディレクターは苦労していた。
このフィールドでは、戦闘中に発生するパーティコンボについて説明。MPを使うことで様々な協力プレイなどが可能で、パーティの他のキャラクターを共に、自分が習得していない技を繰り出すこともできるようだ。
当然のことだが、ルーラは天井のないところでしか唱えることはできない……正確には唱えることは可能だが天井に阻まれて移動できない。この雪原にはダンジョンエリアがかなりあり、ここではルーラを唱えても他のフィールドに移動できないことになる。
モンスターコインを使った新要素「ヘンシン」も、実機プレイにより公開された。モンスターコインを使いゴーレムになってみせると会場からは歓声が沸いた。強力なパンチで敵を蹂躙していく様は爽快な一言。またギズモにもヘンシンして見せた。ギズモは空からの攻撃が可能で、敵を一網打尽にできる。またカミナリ系の攻撃を行なうことができるため、キラーマシンなど電気系の攻撃を苦手とするキラーマシンなどのモンスターに効力を発揮する。このように、敵との相性を考えながらモンスターコインを使いヘンシンして戦う戦略性も必要なようだ。
基本的にはマルチプレイの場となる「時空の迷宮」だが、メニューの「今のパーティで時空の迷宮に行く」を選択すると、ソロプレイが可能になるという。これはニコニコ生放送の番組で、多くの人が「1人で行きたい」とコメントしていたのを見て、庄ディレクターが青海プロデューサーに相談して仕様変更となったという。
また、他のプレーヤーとのコミュニケーションに関しては、数多く用意されたコメントをセットしておき、それを選択する方式となる。
特典に関しても映像が紹介された。前作の主人公アクトのなりきり衣装などで、これらの衣装の人気も高い。さらには「ドラゴンクエストI」の勇者コスチュームも登場。庄ディレクターは「これをつかって配信される『竜なんとか』を倒して欲しい。もちろん戦闘が始まる前にも面白い仕掛けがあるので……」と気になるコメントを残している。
すでにアップデートに関しても頻繁に行なうことが発表されているが、庄ディレクターは最後の挨拶で「開発は続いています。製品はすでに落ち着いて発売を待つばかりですが、アップデートに向けてバリバリと開発していきます。正式に決まっていませんが、発売後1週間後くらいから長くアップデートしていきますので、楽しんで欲しい」と語った。