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「バイオハザード」シリーズ20周年で鈴木史郎氏がバイオ愛を叫ぶ!!
PS4版「バイオハザード6」、「同5」、「同4」を順次発売決定
(2016/3/22 20:12)
カプコンは、サバイバルホラー「バイオハザード」シリーズが20周年を迎えたことを記念して、関係者らを集めた記念パーティを開催した。シリーズプロデューサーの川田将央氏は「シリーズは長いんですが、20周年ということで大きなブランドに育ってきたと思います」と感謝の意を述べた。
「20周年感謝パーティー」ではライセンス商品やコラボ案件の発表が相次いだが、最も大きかったのは、「バイオハザード4」、「バイオハザード5」、「バイオハザード6」がプレイステーション 4/Xbox One用ソフトとして配信されることが決定したことだろう。各タイトル共に、高解像度/高フレームレート化し、本編に加え、発売当時に配信されたダウンロードコンテンツや追加コンテンツも全て収録。その上で求めやすい価格帯でリリースするという。
第1弾として配信されるのが「バイオハザード6」で、配信は3月29日からで、PS4版が2,593円(税別)、Xbox One版が2,600円(税別)。CEROレーティングはD(17才以上対象)。以降、「バイオハザード5」は2016年夏、「バイオハザード4」を2016年秋から配信する。
20周年という記念のイラストも公開された。シリーズを代表するキャラクターとクリーチャーが描かれているもので、ペンタッチ的なものも表現。こちらは「バイオハザード20th キャンパスアート」としてイーカプコン限定で販売される。大型のF6版とF3版の2種類あり、F6版には固有のシリアルナンバーが印刷されたプレミアムな商品となる。F6版は12,800円(税別)で、F3版は5,800円(税別)。
このほかにも多数のコラボ案件が発表された。
イベントでは、ムービーを見ながら20周年を振り返る企画も開催された。以前弊誌の川田氏のインタビューでもお伝えしたとおり、川田氏は初めは「バイオハザード」のユーザーだったが、カプコンに入社すると共に、「バイオハザード」を担当し、ゲームの製作を手がけることに。川田氏は「楽しい思い出と言えば、やはり『バイオハザード』や『バイオハザード2』のころ。純粋なユーザーとしてゲームを楽しんでいた。手がけるようになると、いろいろ楽しくないこともあるので……」とコメントしていた。
これらスライドを見るとわかるが、「バイオハザード」を起点に様々なタイトルが登場していっただけでなく、映画やアトラクション、脱出ゲームとその裾野を広げて行っている。シリーズ作品だけでなく、そこからより多くのユーザーに向けたコンテンツとして成長していることがわかるだろう。
毎度おなじみのコラボメニュー。イオンレイクタウンにあるカプコンカフェではファミリー向けの来店者でも大丈夫なように、“怖いテイスト”を若干抑えめにしているという。可愛らしいゾンビやレオンという今までにないアイコンも作成。ファミリー的なところも狙っていきたいと言いながらもケルベロスをデザインしたカレーなども用意されており、硬軟取り混ぜてのメニューとなっている。
また、パセラリゾーツ各店舗でも「バイオハザード20周年コラボメニュー」を展開する。詳しくは後日発表されるが、会場でその一部が披露された。
「バイオハザード」シリーズをプレイして10年! 衰えぬ「バイオ」愛!!
イベント後半では、アナウンサーの鈴木史郎氏を迎えてトークショーが行なわれた。「5分でわかる?バイオ講座」を見ながら振り返るというイベントだが、冒頭で鈴木史郎氏は「『バイオハザード』には感謝しています」と切り出した。
鈴木史郎氏は「超魔界村」をやりこんでいたところ、それを見ていた娘さんが「バイオハザード」をプレゼント。ここから鈴木史郎氏の「バイオハザード」人生がスタートする。当初ゾンビは得意ではなかったと言うが、4作品目ではゾンビ色が少ないことから徐々に入り込んでいったという。鈴木氏は「映像がキレイだったので、引きずり込まれ、ゲーム自体が面白いので、はまっていった」とコメント。「バイオハザード」の魅力については「とにかくよく作り込んであるので、どんどんゲームの世界に入り込んでいき、主人公になっていく」と説明。
シリーズタイトルは全てプレイ済みだが特に好きなのが「バイオハザード4」の「THE MERCENARIES」。鈴木史郎氏は「白塗りのおカマ坊主と戦うと燃え上がるものがある!」とヒートアップ。「THE MERCENARIES」のこの面ではゲーマーでも6万点程度というスコアを軽く超えて98,000点を達成して取材を受けたほど。ところが最近では20万点に達するほどで、もうそのすごさは別格だ。
今なお年間を通じて300日は「THE MERCENARIES」モードをプレイすると言い、「計算すると480万体ほどのゾンビをこれまで倒してきた」と静かに語る鈴木史郎氏の横顔に凄みを感じたのは私だけではあるまい。
ちなみに「バイオハザード」仲間としてこれまたハードゲーマーとして有名な加山雄三氏ともCM撮影などで打ち解け合った中だという。初めて会ったとき「おう、クラウザー!」というエピソードを披露し、その愛は留まるところを知らないようだ。
このほかにも好きな女性キャラクターを聞かれた鈴木史郎氏は、ジル・バレンタインを挙げた。ジルでプレイすると難易度が下がる点も魅力の1つだと熱弁。もう1人はエイダ・ウォンを挙げた。今度は逆に「孫娘がエイダ・ウォンにそっくりんです。私がやりこんでいたことで、似たのでしょうか? そんな事ってありますか? 恐ろしいことです」と語り会場の笑いを誘った。
最後に、「『バイオハザード』をどうぞよろしく。後期高齢者からのお願いです」と挨拶しイベントを終えた。ちなみに、鈴木史郎氏は「バイオハザード」をプレイしヒートアップしたあとに、3DS版「どうぶつの森」をプレイして癒やされてクールダウンするのだとか。78歳を迎え、今なお現役の凄腕ゲーマー。いつまでもゲームを楽しんで頂きたいところだ。