ニュース

ナイアンティック、フジテレビなどから500万ドルの追加資金を調達

「『Pokemon GO』、『Ingress』、新しいリアルワールドゲームの創作に注力する」

2月25日 発表(米国現地時間)

 Niantic, Inc.(ナイアンティック)は2月25日、フジテレビ、Alsop Louie Partners、You & Mr Jones、エンジェル投資家のCyan Banister氏、Scott Banister氏、Lucas Nealan氏より、シリーズAの追加資金として500万ドルを調達したと発表した。2015年10月にポケモングループ、任天堂から2,000万ドルの資金調達に続くものとなる。

 これを受けてナイアンティックはリリースで今後の活動について「『Pokémon GO』の開発、当社オリジナルのIP(知的財産)である『Ingress』、ゲーム・プラットフォームの拡張、そして新しいリアル・ワールド・ゲームの創作に注力しています」としている。

 「Pokémon GO」はポケモンとの共同開発タイトルとして大きな位置を占めており、2015年9月に発表されたリリース予定「2016年」から変わりはない。2016年早期リリースの期待もあったが、「Ingress」をベースにしていると考えられるが、リアルワールドのどこにポケモンを配置するかやポケモンの交換、バトルシステムの導入など、ゲームシステムが大幅に進化しているため、開発には一定の時間が掛かっているものと見られる。

 また、Android/iOS用のガジェット「Pokémon GO Plus」の発売も予定されていることから、発売までには一定の期間が必要となるだろう。

 フジテレビの大多亮常務取締役は今回の投資について、「急成長を続ける位置情報ゲームのテクノロジーと、我々の得意とする物語を生み出す力を 掛け合わせることで、テレビの新たな可能性を切り拓き、より多くの人々に楽しんでもらうエンターテインメントを作り出すことができます」とコメントしている。フジテレビはここ数年アプリ系のゲームの開発に注力しており、「ファントム オブ キル」などでテレビ番組との連動など模索してきた。さらに位置情報を使ったゲームアプリの制作を共同で行なう可能性も考えられる。

2015年9月に発表された「Pokémon GO」。現実世界とポケモンが融合したタイトルだけに期待は大きい

(船津稔)