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「ファイナルファンタジーXV」、日米欧亜同時期発売を正式発表!
今年出るの? 面白いの? 江口総経理の激しいツッコミに田畑Dはどう答えたか?
(2016/1/31 21:52)
プレイステーションと共に歩んできたスクウェア・エニックスの人気フランチャイズ「ファイナルファンタジー」シリーズ。PSにおける「FFVII」、PS2における「FFX」、PS3における「FFXIII」、そしてPS4における「FFXV」と、PSプラットフォームを象徴する存在となっている。
そして「FF」シリーズはアジアにおいても重要なフランチャイズとして位置づけられている。数年前まで、中文版といえば、SCEの自社タイトルか、自前でローカライズから流通まで備えるコーエーテクモのゲームというのが相場だったが、SCEが現地パブリッシングを行なういわゆるセカンドパーティーの中で最初に「やりましょう」と手を挙げたのがスクウェア・エニックスの「FFX/X-2 HD Remaster」だ。それ以来、日本のメーカーは雪崩を打って中文ローカライズビジネスに参入し、ローカライズを請け負うSCETローカライズセンターは連日大忙しだ。
SCETを始めとしたアジアチームはその恩を忘れず、最恵国待遇でスクウェア・エニックスのアジア展開をサポートしている。スクウェア・エニックスも、アジア地域での手厚いもてなしに対して、ついにグローバル展開のアジアでのプライオリティを、日米欧と同列に引き上げることを決定。「FFXV」ディレクター田畑端氏から、最新作「FFXV」の日米欧亜同時発売が発表された。合わせて、昨年発表された台湾XPECとの共同開発体制も、現在はXPECを含めた9社体制まで拡張され、コンテンツの量産体制が整っていることも報告された。
Taipei Game Show 2016 3日目、満を持して「FFXV」のステージイベントがSCETブースにおいて開催された。ディレクターの田畑端氏のみならず、ホストであるSCETの総経理江口達雄氏も登壇し、来場者を得意の中国語で巻き込みながら田畑氏から情報を引き出していくという手法で、イベントの盛り上げに一役買っていた。江口氏は「大事なのはゲームがおもしろいかどうか」、「2016年に発売してくれるんですか?」と、聞いているこちらがドキッとするような煽り文句で田畑氏を急き立て、世界初公開情報を次々に引き出していった。もちろん、事前に決めた台本に従ったセリフと思われるが、両社の深い信頼関係を伺わせるないようだ。
ちなみに江口氏から出された直球質問に対して田畑氏は「面白いです! エピソード・ダスカより面白いです! 2016年に必ず出します!」とキッパリ答えていた。
さて、今回公開されたゲームの最新情報は、日本時間の13時より配信された「ファイナルファンタジーXV アクティブ・タイム・レポート vol.7.0」と同じもの。ただし、この映像は1週間前に撮影された録画映像で、台湾ではその公開より1時間早い時間に田畑氏本人が登壇して、解説しながら紹介するという熱の入れようで、田畑氏も「アジアに本気で取り組んでいることがわかっていただけると思う」と語ると、大きな拍手に包まれた。
映像公開後は簡単な質問に答えるコーナーも設けられ、「なぜ車を押すモーションがあるのか?」という質問に対しては、今回は車を始めとした乗り物とガソリンという要素があり、ガソリンが切れたときのためとし、車を押す際も仲間と共に押すという愉快なシーンになるようだ。
また、戦闘中の武器の即時切り替えについては、要望が多かったため対応することにし、バトル映像では実際に武器を切り替えるシーンも収められている。また会話シーンにあるキーワード「F2F」は「フェイストゥフェイス」というシステムの名前で、ゲームを進めていくと仲間とああいった会話シーンが発生し、仲間に選択を迫られることがあるという。ちなみに3月には発表会を控えていることもあり、このプログレスレポートは今回が最終回になるようだ。
本イベントでもっとも大きな歓声が上がったバトルトレーラーについては、「ファイア」についての質問が出された。「FFXV」ではファイアは火の玉が飛んで行くわけではなく、その場に炎が発生し、周囲の環境に影響を与えるというシステムになっている。このシステムをうまく活用することで、草原に火を放ってモンスターを遠ざけたり、マシンのオイルに引火させて倒すという戦術が駆使できる。魔法そのものはファイアやブリザドなどそんなに数は多くなく、“少数精鋭”になるという。
基地の攻略シーンでは、ノクトが基地のバルカン砲を奪って使用していたが、これは基地攻略の王道になるという。基地の攻略はメインストーリーには影響を与えず、純粋にダイナミックな破壊が楽しめるサイドミッションという扱いということだ。ちなみに魔導アーマーは残念ながら奪えない。
2つの初公開映像のほかには、オープンワールドを採用したことやアクション性の高いバトルシステムを採用していること、そして「FF」ならではの親とこの絆を描いた感動のストーリーが描かれることなど、「FFXV」の基本情報も公開された。
最後に、3月にロサンゼルスで開催されるプライベートイベント「UNCOVERD:FINAL FANTASY XV」の告知も行なわれた。田畑氏は、台湾ゲームファンだけのおまけとして1枚のスクリーンショットを見せた。
宣伝チームには内緒で持ってきたということで、これは3月にお披露目される内容のワンシーンのようだ。主人公のノクトが子供になっていて、周囲は豊かな自然で溢れている。「FFXIV」では、主人公の若年時代の回想シーンが、カットシーンではなく、プレイアブルコンテンツとして実装されるということだろうか? あれこれ妄想しながら3月の発表を待ちたいところだ。
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