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Cygames、スマホ用本格デジタルTCG「シャドウバース」発表会詳報
「競技性の高さ」を重視した美麗カードバトル。先行体験会も開催決定
(2015/10/16 21:33)
Cygamesは10月16日、Android/iOS用対戦型デジタルトレーディングカードゲームAndroid/iOS用「シャドウバース(SHADOWVERSE)」を発表した。既報の通り、事前登録を受付中で、2016年初頭のサービスを予定。
これはニコファーレにて開催されたプレス発表会で公開されたもの。プロデューサーを務めるのは、Cygames常務取締役の木村唯人氏。木村氏はモバイルカードゲームのヒット作「神撃のバハムート」シリーズのプロデューサーでもあり、本作は「神撃のバハムート」と深い関係のあるタイトルとなっている。
ゲームは本格的な対戦型デジタルTCGで、自分のデッキのカードを駆使して、相手の体力を0にすれば勝利というもの。発表会では、佐藤かよさんとガッチマンさんが司会を務め、ゲームの説明は木村氏と本作ディレクターを務めるCygamesの齊藤優太氏が行なっていった。
齊藤氏によれば、本作では競技性の高さに重点を置いており、カードには攻撃力と防御力を持った「ユニット」、「SPELL」、「FIELD」の3種類がある。「神撃のバハムート」との深い関係、というのはこのカードのことで、「神撃のバハムート」からのカードイラストが多く使用される。
3種のカードの詳細な役割は明かされなかったが、どのカードをどの程度デッキに入れるかはプレーヤーの自由で、幅広いデッキの構築が可能になるという。人対人の対戦がメインになり、公開されたムービーを見る限り、内容としてはBlizzardの「Hearthstone」に近い印象だ。
また齊藤氏が「非常に重要な要素であり、他のカードゲームとの差別化のポイント」としたのが、プレイ中に「カードを進化させる」というシステム。具体的なシステム概要についてはまだ言えないとのことだが、何かしらの手段でカードを「進化」させることで、イラストや能力も変化して、状況が有利になるそうだ。
本作は、こうした高い戦略性を楽しむゲームが目指されているのだが、その上で質の高いビジュアルと音楽でまとめあげているのがCygamesらしいポイントだ。
本作では「神撃のバハムート」譲りのカードがリリース時に400種類以上登場し、そのすべてに固有の演出が入っているのだという。音楽はアニメ「神撃のバハムート GENESIS」でも音楽を担当していた池頼広氏が起用され、重厚なファンタジー世界を盛り上げる。
カードは「神撃のバハムート」と共通のものも多いが、世界観やストーリーは全く別のものとなる。ストーリーは、修行に励むエルフ「アリサ」、錬金術を操る女性「イザベル」、メイド兼護衛騎士の「エリカ」などの7人がメインキャラクターとなり、それぞれが織りなす物語が展開される。
まだまだ全貌の見えない本作であるが、会場には上記のアリサ、イザベル、エリカの声優を務める優木かなさん、佐倉薫さん、石上静香さんが登場したほか、アリサのイラストを描いた虫麻呂氏、「メインキャラクターではないが重要な人物」のロザリア(CVはゆかなさん)を描いた香川太郎氏が舞台に上がり、作品に対する意気込みや感想などを述べていった。
本作は2016年初頭、「春になる前」の配信を予定しているが、それに先立ってコミカライズ展開、そしてWebラジオ配信も決定されている。コミカライズを務めるのは漫画家の邪武丸氏で、ゲームの雰囲気とは変わって学園モノの物語になるという。
またWebラジオのパーソナリティには優木さん、佐倉さん、石上さんを抜擢。具体的な内容が決まっているわけではないが、本作にまつわるゲスト声優を呼ぶことなどを考えているそうだ。
さらに本作では、賞金制の大会の開催、そして英語版の配信も発表された。賞金制の大会、またTCGということで先日発表された「マジック・ザ・ギャザリング」のプロチーム発足(仕掛け人は木村氏)に何か関連があると思われたが、これは「単なる偶然」だとした。
ただ英語版の配信ということで海外プレーヤーへの広がりも意識しているし、賞金をかけたe-Sports的な動きも意識されているので、この方向性でどれほど盛り上がるかは今後に注目していきたい。
また配信前に本作を触れられる機会として、先行体験会の開催も予定されている。年内実施予定というクローズドβテストとは別にユーザー参加型のイベントになるそうなので、興味のある方はチェックしていただくと良いだろう。
先行体験会を含む今後の情報は、公式サイトおよび公式ツイッターにて発信される予定。公式ツイッターでは発表会開催記念でさっそく、描きおろしイラスト入り声優サイン色紙のプレゼントキャンペーンが行なわれている。こちらもあわせてご確認いただきたい。