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新情報続々! 「ドラゴンクエストビルダーズ」はプレイ動画を公開
「ドラゴンクエストX」はPS4版の開発を表明
(2015/7/28 22:07)
スクウェア・エニックスは7月28日、「『ドラゴンクエスト』新作発表会」を開催し、ナンバリングの新作タイトル「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」の発表を行なうと共に、各種新作タイトルを一挙に発表した。
発表されたのは「ドラゴンクエスト: モンスターバトルスキャナー」、「ドラゴンクエストヒーローズ II」、初めての本格的なAndroid/iOS用オリジナルタイトルとなる「星のドラゴンクエスト」、そして8月27日と「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」の各タイトル。「ドラゴンクエストXI」の紹介は別稿でお伝えするので、ここではそれ以外のタイトルについてお伝えする。
冒頭に登壇した「ドラゴンクエスト」エグゼクティブプロデューサーの三宅 有氏は「『ドラゴンクエスト』シリーズは2016年の5月で30周年を迎える。当時、マニアのものだったRPGを堀井さんが誰でも簡単にプレイできるよう作り始めた。シリーズで大切にしている3つのポイントは、マニュアルいらずの“わかりやすさ”、コンピューターっぽくならない“暖かさ”、ワクワクする“冒険感”。幅広いユーザーが、誰でもどこでもプレイできる手軽にでもじっくりでも楽しめる、世界観を守りながらライフスタイルに合わせたタイトルとして今後も作り続ける」と挨拶。30周年を迎え今後もますます大きく発展していく決意表明となった。
モバイルタイトルの目玉は「星空のドラゴンクエスト」
三宅氏は現在大きくユーザー数を増やしている、一連のスマートフォン用タイトルの紹介を行なった。
中でも最も大きいのが先日発表された「星のドラゴンクエスト」だろう。惑星1つをまるまる舞台として、冒険を繰り広げていくスケール感の大きい冒険譚となっているが、インターフェイスは片手でできる手軽さを実現している。プレーヤーは自分の分身となるアバターを作り上げ冒険に出て、登場するお馴染みのモンスター達と戦いながら物語を進めていく。
仲間と協力しながら冒険を楽しむ、「ドラゴンクエスト」らしいタイトルに仕上がっている。残念ながら今回はサービス開始時期の発表はなかったが、三宅氏は「(2015年サービス開始となっているが)お待たせすることなく、秋頃にはお届けしたい」と語った。
「ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ」はプレイ動画を公開
新作紹介の中で手応えがあったタイトルの1つが「ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ」だ。第1作目の「ドラゴンクエストI」のその後を描いた作品だが、英雄がアレフガルドを救った後の世界ではなく、竜王に支配された後の世界が描かれている。
プレゼンテーションでは、懐かしの竜王との最後の戦いがファミコンの映像で映し出され、最後に「仲間になるか?」と問われるところからスタート。本来ならここでプレーヤーは「いいえ」と答え竜王を倒すことでハッピーエンドを迎えるのだが、この世界では英雄が竜王の仲間になることで世界が闇に包まれてしまう。
真っ暗な闇に包まれてしまった世界に、数年後に新たなるヒーローが現われる。その英雄こそがプレーヤーなわけだ。この世界は全てがブロックで作り上げられている。ブロックから木や石や様々な素材を集め、様々なものを作り上げていく。宿屋はもちろん、ベッドを作れば寝て体を休めることができる。強力な武器も作り上げることができる。街を作り上げていくと人が集まり賑やかになっていく。こうやって街を復活させていき、強大な敵を倒していく。
公開されたプレイ動画では、あの懐かしのメルキドが映し出された。武器や防具を作るだけでなく、トラップなども作ることができる。穴を掘って敵を埋めてしまうこともできる。
面白いところでは、ブロックを持って移動しているところで魔法使いに襲われメラで攻撃を受けながらも、ブロックで防ぐシーンなども見ることができた。アクション性の高い戦闘画面だが、プレーヤーの句ふぉうでいろいろ乗り越えることも多そうだ。
堀井氏は開発陣にいろいろと注文を付けていると言う。「世界を作るというこういったゲームはプレーヤーにスキルを求めてしまう。壊れたお城を用意してプレーヤーはそれを直すだけといったものをお願いしている。一から作るのは難しいが、直すのであれば簡単だと思うので。それとか、設計図を用意するとか……」と、堀井氏が様々なアイディアを披露しているところで、プロデューサーからストップがかかってしまった。
プラットフォームはプレイステーション 4/3、PlayStation Vita。今冬の発売を予定している。
物語も主人公も一新! 「ドラゴンクエストヒーローズII」
空前のヒットとなった「ドラゴンクエストヒーローズ」。アジアでも発売され、100万本を突破。欧米でも英語音声で発売されることが決定した。
シリーズ2作目となる今作は、主人公もストーリーも一新され全く新しい展開となるようだ。唯一公開された1枚のイラストにはマリベルとハッサンが描かれている。前作でも歴代のキャラクターが登場したが、今回はユーザーから要望の高かった前作に登場していないキャラクターで遊ぶことができそうだ。
新イラストにはバルザックやイエティといった新たなるモンスターも登場。ワラワラと登場するモンスターの群れや、巨大モンスターとのガチンコでの対決がこのゲームの醍醐味だが、そういった部分は大切に開発が進められているという。
前作にも登場したホミロンは、今作では鬼教官のような役で登場。プレーヤーに戦う術を教えてくれるのだという。堀井氏は「ドラマがドラマチックなので楽しんで欲しい」とアピールした。
モンスターに乗ることができる!3DS「ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3」
シリーズ9作品で累計出荷本数1,050万本以上ということで、「ドラゴンクエスト」シリーズ全ての出荷本数の約15%程度を占めるという「モンスターズ」シリーズ。モンスターを仲間にして育成して共に戦うというこのシリーズは、競技性も高く人気の高いタイトルだ。
今回はユーザーの要望が高かったというジョーカーに戻っている。公開為れたキャラクター画像には耳にヘッドフォンのようなものが描かれている。これはシナリオと密接に関係する重要な要素なのだという。
そして公開された1枚のスクリーンショットからは、モンスターに乗るキャラクターの姿が描かれる。今作では全てのモンスターに乗ることができ、さらに乗ったモンスターの姿を見ることができるという。発表会で話題になったのが「スライムナイト」。「すでに乗っているが、どうするの?」という突っ込みがプロデューサーから入った。そういったとこも含めて今後の情報が気になるところ。
発売時期は「ドラゴンクエストビルダーズより後だが、「それほどお待たせしない」時期だという。
アーケードで登場「ドラゴンクエスト モンスターバトルスキャナー」
「ドラゴンクエスト バトルロード」の流れをくんだタイトルとして開発が進められているアーケード用新作が「ドラゴンクエスト モンスターバトルスキャナー」。「バトルロード」が子供が親子で遊んでいる姿がよく見られたということで、今回も同じように子供に遊んで欲しいタイトルとして開発が進められている。
詳しいゲーム内容はあきらかにされていないが、イメージイラストではドラゴンの剣のようなものを右手に、左手にカードを持ったキャラクターが描かれており、「前作では中央に剣がありそれを使ったギミックがあった。今回もこれが重要」と、ギミックの1つとして竜の形をしたこの何かが意味を持っているようだ。
なお、開発はマーベラスが手がけている。マーベラスは「モンスターハンター」のアーケードタイトルなども手がけており、キッズ向けのゲームの開発運営に手腕を発揮している。このことから白羽の矢が立ったようだ。
「ドラゴンクエストX オンライン」は電撃的にPS4版の開発を表明
「ドラゴンクエストX オンライン」の新規発表は2点。ニンテンドー3DS用「ドラゴンクエストX オンライン」について、無料配信版が配信される。サーバーの処理能力によるタイトルなので、同時接続者数の数を考えながらダウンロード番号を発行していくという。ダウンロードの開始は、7月29日の12時から。
そしてもうひとつの発表が、PS4版の開発を開始したという点。時期は未定だが、開発していくという。齊藤陽介プロデューサーは「ソニー・コンピュータエンタテインメントの協力が不可欠なので、調整が必要」としながらも、前向きに開発を進めているようで、楽しみなところ。