ニュース

ゲームでアイドルを育てるとリアルも変わる?「VENUS PROJECT」が始動!

Legend Idolに生稲晃子さんと新田恵利さんも登場!!

3月5日 発表

ミッション画面。ここでデッキの構築やアイテムの装備などを行なう、ゲームのメインとなるところ

 ガラットは、「アイドル×熱血 新感覚アイドルストーリー『VENUS PROJECT』」のプロジェクト発表会を開催した。

 「VENUS PROJECT」はゲーム単独のプロジェクトではなく、アニメやコミック、イベントなどメディア連動型アイドルコンテンツプロジェクトを展開。まずはPlayStation Vita用ゲーム「VENUS PROJECT -ヴィーナス プロジェクト-」を4月21日から配信開始。PlayStation Network専売で、ダウンロード、基本プレイ無料でアイテム課金制となる。CEROは審査予定だが、「C(12歳以上推奨)」を想定している。

 ゲームは、カードを収集しながらコマンド入力で進めるアイドル育成ゲーム。パフォーマンスアイドルと呼ばれるアイドルの活動が人気を集める世界で、トップアイドルを目指すアイドルの卵をライバルとのバトルや能力アップの特訓をしながらトップを目指す、熱血ストーリーとなっている。

 プロジェクト統括責任者は、ダンガンの鳴澤猛司氏。鳴澤氏はこのプロジェクトがこれまでにないクロスメディア、マルチメディア展開であり、すでに多くの案件が同時進行中であることを示すために、この冬までの展開予定を早口で矢継ぎ早に発表した。コミックのWEB連載を4月から開始しコミックスを6月に発売予定、7月からはテレビアニメーションと出演陣の実写バラエティが6話ずつ放送される予定。4月26日にはゲーム発売イベントをヤクルトホールで開催予定で、10月には2,000名以上収容の大型イベントを開催予定。すでに会場は押さえられているという。このほかにもラジオ番組も予定。

 こういった取り組みのベースとなるのがゲームで、ユーザーと共に「アイドルを作り上げていく」ことが根底にある。ユーザーの参加によってプロジェクトの方向性が変わっていく。PS Vita「VENUS PROJECT」はソーシャルゲームとして運営されるため、ユーザーの反応をダイレクトにとらえることで、アイドルの運営を進めていきたいようだ。

 PS Vita「VENUS PROJECT -ヴィーナス プロジェクト-」は、「STORY」、「EVENT MISSTION」、「GATYA」、「TRANING」で4つで構成されている。「TRANING」で歌唱、ダンス、話術など様々な要素を育成しながら、握手会などアイドル活動を行ない「パフォーマンスバトル」でライバルと競い合い、勝負をして観客の心をつかんだほうが勝利をつかみ、アイテムやサポートキャラクターなどを入手できる。「パフォーマンスバトル」では、画面下に表示されるボタンを一定時間内に正しく押していく。

 マネージャーさんやメイクさんはサポートキャラクターとして登場し、これらのキャラクターのカードをデッキ編成。サポートキャラクターはパフォーマンスバトルにおいて力を貸してくれるので、重要な要素の1つだという。このほかにもリボンや衣装といったアイテムで基礎レベルアップ。万全の体制でライバルとの戦いに挑み、ターン制で魅力のパフォーマンスを披露してポイントをプラスしていく。バトルはポイントが多い方の勝利となり、クリアできればストーリーが進行し、できなければ再度キャラクター育成して挑戦することになる。

 ゲームには100人以上のアイドルが登場。サービス後も毎週続々とアイドルが登場。物語展開のテーマは“熱血”で、王道ストーリーを展開させたいとしている。初期フェーズでは“運営推し”の3人のストーリーモードが進行。一方で、それぞれのアイドルの熱血ストーリーも展開していく。運営イベントも毎回アップデート。ゲームは、16戦行なわれる「FORMULA VENUS」に勝利していき、その頂点となるシリーズチャンピオンを目指す。

 柔軟にイベントを開催できるのもソーシャルゲームの利点の1つだが、ユーザーは気になるキャラクターをデッキに組み込むことなどもできるため、アイドルの使用頻度からキャラクターの人気を割り出す人気ランキングイベントの開催も予定。自分の推しのアイドルをデッキに入れてパフォーマンスバトルを繰り返すことで、キャラクターの人気も上がっていくことになり、まさに一緒にアイドルを育てていく感覚を味わえる。こうして選抜に入れば3Dグラフィック化や、新シナリオの追加、新衣装追加など特別待遇を受けられるチャンスも発生する。

 リアルイベントへの招待をテーマにしたイベントなど現実とのリンクも考えられる。ゲーム内で好成績をあげるとリアルイベントに優先的に参加可能で、例えばサインがもらえたり、上位に入れば、握手会に参加できるといった特典も考えられている。

【スクリーンショット】
「パフォーマンスバトル」では、画面下に表示されるボタンを順番に間違えずに押していく。きちんと推すことができればポイントが加算され、最終的な合計値でライバルと競い合う。サポートキャラクターのスキルがプレーヤーキャラクターの力になることもある。そういった意味ではデッキ編成も重要な要素となる

出演陣も収録エピソードなどを披露
レジェンドアイドル・新田恵利さんと生稲晃子さんも登場!

出演陣も登壇。収録エピソードを披露した

 発表会には、高野歌恋(たかのかれん)役を務めるアイドルグループ「LinQ」の姫崎愛未さん、更級美月役の田辺留依さん、香島夕役の根本流風さんが出席。それぞれの役どころを説明。

 姫崎さんは、「歌恋は本当に熱血。明るくて素直。戦いを挑まれたら、誰からも絶対に受けて立ち勝つ。とてもポジティブで、まさに主人公というキャラクター。私自身はネガティブだけど、歌恋と出会い演じることでポジティブになれるくらい」と前向きなキャラクターなようだ。

 田辺さんは更級美月について「クールビューティだけど、まじめで努力家。ちょっと怖そうに見えるけど、ちゃんといい子なんです(笑)。でもストイックなところがあって、時間に細かく完璧主義に近いところが私に近い。自分に厳しく性格的に追い込まれないか心配なくらいです」と説明。

 香島夕役の根本さんは「すごく天然でドジっ娘。台詞にあるけど、周りを巻き込んでふわふわしている。ダンスが苦手なのですが、レッスンで食いついていくところもある。末っ子気質で甘えたがりなところがある。私は甘えたことないので、キャラ作りで難しいところもありました。そういった点については、役作りのために周りに聞いたりもしました」と苦労の一面も語った。

 アフレコに初めて挑戦する人も多く、姫崎さんは「アフレコは初めての挑戦。周りはすごい方達で、練習してたけどどうなるか不安だった。でも、“高野歌恋”になれている自分が楽しかった」と楽しく収録できたことを披露。田辺さんも「ゲームの収録はいつも1人で行なうことが多いが、今回はみんなで集まって収録した。キャストが集まって他の人の芝居も聞けるので、演じやすかった」と収録しやすい現場だったことを明かした。

 ほとんどアフレコ初体験という根本さんは演技に苦労したエピソードを披露。「ゲーム好きでプレイしてる時はかわいい声が多かったので、自分もそうしなくてはと挑んだのだが、録音監督や共演者に演技についてみっちり教えてもらい、自分の声でいいと気付いた。(そういった経験から)香島夕に近づけたかなと思うし、自分のオリジナルの演技ができたと思う。最後に失敗して別録りで一言録音させていただいたのだが、収録後にブースから出ると待っていてくれた共演者の方に拍手に迎えられて、達成感があった」と演じる側にとっても大きく成長できたようだ。

更級美月役の田辺留依さん
高野歌恋(たかのかれん)役を務める姫崎愛未さん
香島夕役の根本流風さん

レジェンドアイドル! 「おニャン子クラブ」の生稲晃子さん(左)と新田恵利さん(右)もゲームに出演する

 発表会には、大物アイドルもサプライズゲストとして登壇。「おニャン子クラブ」の新田恵利さんと生稲晃子さんがゲームに登場することが明らかになった。2人が演じるのは、チャンピオンシリーズの「FORMULA VENUS」に参戦中のトップアイドル。新田恵利さんは、輝くことを忘れず前向きに取り組む誰もが認めるトップアイドルの「新藤絵里(No,XX04)」役。生稲晃子さんは、お嬢様風のルックスながらダンスに絶対の自信を持ち、今では多方面で活躍する「稲岡亜希子(No,XX40)」役を演じる。

 ゲームのチーフプロデューサーの伊勢雅徳氏は「アイドルのゲームを手がけているので、スタッフも日頃からアイドルの話をする。そんなときにお2人の名前が必ず出てくる。『VENUS PROJECT』はレジェンドを目指す物語。新田さんと生稲さんは圧倒的な存在感がある。お2人に可能であればとお願いしたら受けていただけた。お仕事を一緒にできて本当にうれしい」と経緯を説明。

 生稲さんは今回声優初挑戦と言うことで、「声を入れるのは初体験で未知の世界。教えていただきながら進めたい。ゲームを台無しにしないよう、『やっぱりレジェンドだよね』と言われるよう演技したい」とコメント。新田さんは「私も声のお仕事は初めて。滑舌はいい方ではないので、声を入れることには不安がある。でも、何とかがんばって、23歳のすてきなレジェンドアイドルを演じたい」と意気込みを語った。一方で、「最近のアイドルはみんな衣装もかわいらしくて、あこがれのアイドル衣装を着せていただいてる(自分の演じる)キャラクターがうらやましくなる」と本音もポロリ。

 ゲームの進行によってアイドルを育成し、同時にプレーヤーのやりこみによってリアルに開催されるイベントへの参加や、アイドルとのコミュニケーションとも連動していく。これまで単独ではあったシステムをうまく連動させることで、単なるゲームだけにとどまらない規模の大きな展開となりそうだ。

発表会参加者の記念撮影。前列左から田辺留依さん、姫崎愛未さん、根本流風さん、生稲晃子さん、新田恵利さん。後列左は司会を担当した酒井香奈子さん。作中では高野歌恋用FVサポート端末「レティ」を演じている。ちなみにサポート端末とは、アイドル1人に1体用意されている小さなロボット。後列右はゲームのチーフプロデューサー・伊勢雅徳氏

(船津稔)