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PS3「シャイニング・レゾナンス」発売。Tony氏の絵が動きまくる!!
澤田氏「日本のプレーヤーがやりたい王道RPG」が完成
(2014/12/11 16:16)
セガは12月11日に発売したプレイステーション 3用タイトル、竜と奏でるRPG「シャイニング・レゾナンス」の発売記念抽選会を秋葉原のクラブセガ 秋葉原 新館と大阪・ジョーシンディスクピア日本橋店 PlayStationコンセプトショップにて開催した。購入時のレシートなど購入を証明できるものを用意し来場すると抽選に参加することができる。
豪華な賞品が用意されており、Tony氏直筆サイン入り複製原画色紙や出演声優寄せ書きサイン色紙、Tony氏直筆サイン入り超高画質イラストパネルなどがプレゼントされる。
「シャイニング・レゾナンス」は、Tony氏がキャラクターデザインを手がけ、有名声優陣がボイスを担当する、新生「シャイニング」シリーズの最新作。ストーリーや世界観、キャラクターを一新。Tony氏の描くイラストを3Dモデルで再現しているところも注目ポイントとなる。
秋葉原の発売記念抽選会場には澤田剛プロデューサー、小澤武ディレクターが来場。プレス陣の質疑応答に答えた。
澤田プロデューサー「仲間と一緒にフィールドを駆け巡りたい」
まずは最新作をリリースしたことに対して小澤ディレクターは「長いこと作っていたので、やっとこの日を迎えられたのかという気持ちです。魂を込めて作ったので、ユーザーの皆さんにどう受け止めてもらえるのか不安だが楽しみ。手応えのあるタイトルなので、ユーマとこの世界を冒険して欲しい」と、完成しホッとした様子でコメントした。
澤田プロデューサーは「2年かけて制作し、試行錯誤した。海外のRPGが増えてきた中、日本人のプレーヤーがプレイしたいと思っている、ちゃんとしたRPGを作れて嬉しい。『シャイニング』シリーズでは王道RPGは初めて。どう受け止められるか期待と不安でいっぱい」としながらも、ポイントとして「Tony氏のグラフィックスを、イラストのイメージのまま動かすのは大変だった。上手くいったので、隅々まで作り込んでいるので見て欲しい」と語った。
この点に関して小澤氏も「Tony氏の甘い雰囲気など、シェーダーで試行錯誤を繰り返し、クオリティをアップさせるためにはどうしてもポリゴンやテクスチャの容量が増えていくが、キャラクターだけでなく、仲間を4人登場させモンスターなども登場するので、せめぎ合いが起こる。しかし最終的には開発が頑張ってくれてクオリティを落とさずに作り上げることができた」と振り返った。
澤田氏は「シャイニング・レゾナンス」においてこだわった点の1つとして、「4人の仲間とゲームの中の世界を駆け巡りたい」と言う点を挙げた。フィールドを仲間と一緒に冒険し、シームレスにアクションに突入するその没入感が重要なようだ。この感覚を重要視したことから、プラットフォームも携帯機ではなく、据え置き機であるPS3を選択している。この世界を表現するために、キャラクターの表現力は高めたままに、モンスターや背景など全体の統一感にも気を配りながらデザインワークスを進めたという。その中での1つのこだわりとして、モンスターなどもただリアルなだけではなく、イラストタッチを残しながら、「シャイニング・レゾナンス」の世界の空気感を作り上げていったという。
今回、PS3になったことで、グラフィックスだけでなく音楽やSEなどもリッチ化しているという。これはただ単に容量が増えたことだけでなく、携帯機の場合小さなスピーカーやイヤフォンで良く聞こえるように制作されているが、PS3の場合外部スピーカーに接続して聴いても迫力ある体験が可能となるよう制作されているという。“歌”がテーマの物語であるだけに、音声もきちんと楽しみたいところ。
戦闘システムについては、アクション要素が重要となっているが、小澤氏は「アクションなので直感的にできるが、根幹にあるのはRPG。スキルやフォースなどカスタマイズすることができ、プレイするうちに敵に合っている合っていないといったことがわかってくると、(能力を)カスタマイズすることで切り抜けることができる」とプレイのヒントを披露。
AP(アクションポイント)というコスト概念があり、ただコンボを繋げるだけではAPが枯渇する。しかしフォースを織り込むとAPが回復するため、このコストマネジメントを考えながらプレイすると延々とコンボを繋げることができるという。アクションが得意なプレーヤーであればこういったシステムをあまり考えずにゲームを進めることができる一方で、「ストロング」と「カジュアル」の難易度調整も用意されているため、切り替えることで誰もが快適にプレイできるようになっている。ただ、小澤氏も澤田氏も「ゲーマーなら『ストロング』でクリアして欲しい!」と言うように、開発側としては基本的には「ストロング」でゲームを楽しめるようチューニングされているようだ。
最後に小澤氏は「Tony氏のイラストの世界観、空気感を感じられるゲームを実現できた。街を抜けフィールドに出たとき、開けた世界を感じられる。ユーマの仲間の一員になった気持ちで世界をユーザーに感じてもらい駆け巡って欲しい」と締めくくった。澤田氏も「『シャイニング・ティアーズ』も10周年。『シャイニング・レゾナンス』では心機一転、新しいものを作ろうと、ゲームシステムも世界観の設定も一切繋がっていない。シリーズのファンにはこれまでのシリーズで1番遊べるし、これまでプレイしていない人にこそ遊んで欲しい」とアピールした。