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史上最大最強のパワーアップ!「信長の野望・創造 with パワーアップキット」

進化ポイントは「リアリティ」、「ダイナミック」、「ドラマティック」!!

12月11日 発売予定

CEROレーティング:A(全年齢対象)

プレイ人数:1人

襟川陽一氏

 コーエーテクモゲームスは、12月11日発売予定のプレイステーション 3/4、Windows用歴史シミュレーション「信長の野望・創造 with パワーアップキット」の完成発表会を開催した。

 発表会の冒頭、ゼネラル・プロデューサーのシブサワ・コウ氏ことコーエーテクモホールディングス代表取締役社長の襟川陽一氏は「完成度は、史上最大、最強。その見本として、パワーアップキットとしては初となるオープニング映像のリニューアルを行なった」といい、スクリーンにてオープニング映像を上映。

 プロデューサーの小笠原賢一氏は「日本およびアジアの全プラットフォーム合計で約30万本のセールスを記録。シリーズ30周年にふさわしい結果を出すことができ、本当にうれしい。本作は、そうした方々からいただいたご意見を含め、我々ができることを形にしたもの。キーワードは“シリーズ史上、最大最強のパワーアップ”」とコメント。

 続いて小笠原氏は、本作の進化ポイントを3つのキーワード「リアリティ」、「ダイナミック」、「ドラマティック」に基づいて説明。システム進化の方向性として「関ケ原の合戦」をあげ、プレーヤーが全国の大名の盟主となる「連合」コマンドの導入、多面作戦を実現する「配下軍団制」、前作になかった「朝廷工作」や「密談・内通」、新たに城下町に設定された「資源」、「城郭の拡張」など強化ポイントに言及。

 「ダイナミック」要素は「なんといっても会戦システムの刷新」と語気を強める小笠原氏。シンプルな作りだった前作に比べ、今作は部隊が自由に戦場を行き来できるようになり、方向の概念、地形の高低差、城郭施設などの戦術要素を導入。また、広範囲の軍勢がひとつの戦場で激突する「大会戦」システムにより「関ケ原の戦い」のような一大決戦を楽しむことができるとした。

 「ドラマティック」要素は「パワーアップキット」定番の追加シナリオ「信長誕生」、「関ケ原の戦い」など4本を用意。追加武将は500人以上、総計1,800人以上と、どちらもシリーズ史上最多。「戦国伝」ことイベントも多数追加。ユーザーから要望が高かったという徳川家、毛利家など4つの有名大名家に専用BGMを追加。これも従来のパワーアップキットにはなかった新たな試みで、このほかにも各種エディット機能、ヘルプの充実、委任コマンドの改良など、さまざまなボリュームアップが施される。

 ここでディレクターの小山宏行氏が、実機に映像を使い「ダイナミック」要素のひとつ「関ケ原」イベント会戦を説明。イベントムービー(本会場では割愛)の後、東西両軍が対峙する状況からスタート。「敵の位置を予測しつつ味方軍勢を少しずつ前に出していくのがセオリー」といい、部隊の射程を明示した“アーチ”内に敵を捉えると弓攻撃が開始され、より接近すると両部隊が入り乱れる“乱戦”に突入。必殺技に相当する“戦法”は、その効果を一新、数も大幅に増やされている。

 イベント会戦中は、形勢不利となった徳川家康が小早川秀秋に寝返りを促すなど、展開を盛り上げるクエストが発生。スクリーンでは史実同様に徳川家康隊が小早川秀秋隊を攻撃する史実に沿った展開が見られたが、クエストを無視して寝返らせず勝利を目指すといったことも可能。「関ケ原」は平地マップだが、このほかにも山、川、攻城戦など多彩なマップも存在するという。

小笠原賢一氏
小山宏行氏

【【オープニング】】

【【新要素紹介プレイムービー「戦国伝」】】

【リアリティ】

【ダイナミック】

【ドラマチック】

 発表会では、襟川氏、小笠原氏、小山氏によるトークセッションが行なわれた。お題「本当は『創造2』だった?」では、やりたいことを形にしていったら「これはもうパワーアップの範疇じゃない。『創造2』で発売はどうでしょう?」と小笠原氏が襟川氏に提案したところ「プロジェクトチームでも意見がわかれたが『パワーアップキット』に決まった。ただ、プロデューサーの気持ちを表現すべく“史上最大最強のパワーアップ”と銘打った(襟川氏)」とコメント。

 お題「FacebookなどSNSを通じたユーザーとの交流」では「創造で『信長の野望』シリーズを初めて担当する。そんな私が、どんな考え方、意図でゲームを作るのかユーザーにはわからない。誌面ではスペースの都合などもあるため、SNSを使い自分の言葉で伝えたいとこの試みを続けている」と説明。当初はTwitterを使っていたが、文字数が限られるため長文が必要な場面ではFacebookを使うようになったという。襟川氏も「全国版をリリースしたときも、お客様から『色々な武将でやりたい』という要望をいただいていた。『信長の野望』シリーズは代々お客様の意見が反映されており、プロジェクトチームのアイデアの共作といった側面がある。非常にありがたい」という。

 お題「マニアックな改善」では「『(小笠原氏は)武田好きなのに諏訪湖がない。なぜこれを許した?』」というユーザーの指摘に「CGチームに無理をいって(小笠原氏)」諏訪湖を再現した話や、シリーズ最大という追加武将の数に「名前を見てもサッパリという武将まで(笑)」とプロジェクトチームの労をいたわる襟川氏、メディアにスクリーンショットのデータを提出した後も「30周年だから徹底的にこだわった」と姫武将グラフィックスをさらにクオリティアップした話など、文字どおりマニアックなエピソードに言及した。

「世界遺産にも登録されたので(小笠原氏)」リファインされた富士山
ユーザーからの指摘を受け、信玄公の墓伝説もある諏訪湖が出現!

【姫武将】

 お題「アップデートやダウンロードコンテンツについて」では「今回も前作同様にアップデートを考えている。ユーザーの要望を踏まえリリースしていきたい(小笠原氏)」とコメント。3月30日の「信長の野望の日」については「ゼネラル・プロデューサーからも指示されている。毎年、タイトル発売の有無に関わらず『信長の野望』関連コンテンツの各プロデューサーに声がけしてファンサービスやアップデートを配信していきたい(小笠原氏)」といい、襟川氏も「30周年以降も定期的にやっていきたいと思います」と続ける。

 お題「これからの『信長の野望』」では、ゼネラル・プロデューサーの襟川氏が「30周年記念タイトル『信長の野望・創造』が“これからの30周年のスタートのタイトル”と考えている。次回作も視野に入れているし、無料コンサートもまたやりたい。また、スマートフォン向けなど新しい展開にもチャレンジしており、こちらにもご期待いただきたい」とコメントした。

【30周年記念コンサート】
「背筋がゾクゾクした。来場くださった方々も大変喜んでくれた」と襟川氏も感激した30周年記念コンサート。その公演模様が収録された「TREASURE BOX」同梱ブルーレイディスクは現在単体発売の予定はないとのこと。まさにファン必携といえよう

 発表会の最後には、製品概要および「信長の野望・創造 with パワーアップキット TREASURE BOX」パッケージ紹介とコラボレーション情報がアナウンスされた。プラットフォームはプレイステーション 4/3、Windows。12月11日発売で、価格はPS4/PS3「with パワーアップキット」パッケージ版が9,800円、ダウンロード版が8,477円。Windows「with パワーアップキット」パッケージ版が10,800円、ダウンロード版が9,239円

 今回、コンシューマゲーム機としてシリーズ初となる「パワーアップキット」単体のダウンロード版が用意される。価格はPS4/PS3版が4,715円(税別)、Windows版が5,143円。なお、Windowsパッケージ版の価格は5,800円。

 「信長の野望・創造 with パワーアップキット TREASURE BOX」は、ゲームソフト、新BGM10曲を含む全22曲が収録されたオリジナルサウンドトラックCD、3月29日に行なわれた「30周年記念コンサート」楽曲が収録された「信長の野望 30周年記念コンサートCD」とその公演模様を収めた「信長の野望 30周年記念コンサート ブルーレイディスク」、武将スチルやトピックが掲載された週めくりカレンダー「信長の野望 戦国カレンダー」が特典として付属。価格はPS4/3版が14,800円、Windows「with パワーアップキット TREASURE BOX」が15,800円、「パワーアップキット(単体)TREASURE BOX」が10,800円。

 初回封入特典として、PS4/3版には「織徳同名(1562年)」、Windows版には「軍神、降臨す(1548年)」のシナリオダウンロードシリアルが付属する。

 コミックとのコラボレーションでは、「センゴク 一統記(講談社「ヤングマガジン」連載中)」と「ドリフターズ(少年画報社「ヤングキングアワーズ」連載中)」が実現。自社作品では、小笠原氏がプロデューサーを務めた2008年発売の合戦アドベンチャーゲーム「采配のゆくえ」とコラボレート。それぞれ登場キャラクターの武将顔グラフィックが使えるようになる。

 12月9日には「ニコニコ生放送」にて「発売直前! スペシャル生放送」を放映。「TREASURE BOX」開封士気や開発者解説つき実況プレイなどが行なわれる予定。放送時間は20時~24時。

(豊臣孝和)