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「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」PS4版メディアツアーを実施

PC版をも上回る圧倒的な高機能、多彩なUIを搭載したPS4のキラータイトルが完成!

1月29日開催

 スクウェア・エニックスは1月29日、MMORPG「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア(以下、新生FFXIV)」において、4月14日発売を予定しているプレイステーション 4版に向けたメディアツアーを実施した。

 メディアツアーでは、プロデューサー/ディレクターの吉田直樹氏による「新生FFXIV」最新動向も交えたPS4版のプレゼンテーションと、PS4版の試遊、吉田氏へのインタビューなどが行なわれた。PS4版や、PS Vitaを使ったリモートプレイの試遊レポート、そしてインタビューに関しては別記事でお届けすることにし、本稿では吉田氏のプレゼンテーションの内容をまとめておきたい。

「ファイナルファンタジー: 新生エオルゼア」のコンセプトは「FFナンバリング最新作であること」

「新生FFXIV」プロデューサー/ディレクターの吉田直樹氏
「新生FFXIV」のコンセプトは「FFナンバリングの最新作であること」
2014年はさらにサービスエリアが拡大する。まずは今夏から中国にて正式サービスが開始される
今後のアップデート計画。すでに拡張パックの制作にも入っているという

 吉田氏は、PS4版について紹介する前に、2010年の開発体制刷新からこれまでの取り組みを簡単に振り返った。吉田氏は2010年12月の体制変更から2年9カ月で「FFXIV」のリローンチを達成し、日本発のMMORPGとしては史上最大規模のタイトルになったことを改めてアピール。これまでの総プレーヤー人口は180万人、総キャラクター数は671万人、そして全プレーヤーによる総プレイ時間は4億時間にも上るなど、グローバルで好評を得ていることを強調した。

 その上で、吉田氏は「FFナンバリング最新作であること」と、「新生FFXIV」のコンセプトを改めて披露した。そのためにはMMORPGとして最高のグラフィックスクオリティでなければならず、RPGとして魅力のあるストーリー性、そしてゲームを盛り上げる最高のゲームサウンドの提供が必要不可欠であるとした。

 「新生FFXIV」はオンラインゲームであるため、現在開発中の「ファイナルファンタジーXV」発売後も、アップデートによって常に最新最高であり続けるつもりだという。姉妹作の「ファイナルファンタジーXI」はプレイステーション 2向けに設計されたため、グラフィックスに関しては基本的に据え置きのままサービスが継続されているが、「新生FFXIV」では定期的なコンテンツの拡充・追加のみならず、グラフィックスアップデートを行なうことで、常に最新の「FF」が楽しめるというわけだ。「FF」ファン、「FFXIV」ファンには何より心強いコミットメントだ。

 「FFナンバリング最新作」を実現した上で、MMORPGとして吉田氏がこだわっているのが「最高のゲーム体験を提供すること」。たとえば、グローバルスタンダードを満たすために、「World of Warcraft」や「Guild Wars 2」などで搭載されてきたMMORPGのデファクトスタンダートを貪欲に取り入れる姿勢や、コンソールゲームの最新作としてゲームパッドUIも専用のものを開発する、あるいは多様なゲーマーのニーズを満たすために、カスタマイズ性に優れたユーザービリティの高いUIを搭載するなど、MMORPGだから、マルチプラットフォームだからといって一切の妥協を許さない姿勢を貫いている。

 吉田氏は今後も引き続き、そうした姿勢は維持し、挑戦者として、「常に革新的であること」を基本姿勢に、「FF」ファンが望む「FF的要素」の導入や、PS4/PS3/Windows以外も視野に入れた更なるマルチプラットフォーム展開、日米欧以外の言語対応、サービス地域の追加などにチャレンジしていきたいという。

 吉田氏はマルチプラットフォーム展開については、Mac版を口にした。これはあくまで吉田氏の希望であり、ビジネスとして落とし込めているわけではないということだが、ユーザーが望めば、ビジネスとして実現可能であれば、ぜひ実現していきたいという。

 新たな言語、サービス地域については、すでに決定している中国サービスが2014年夏に決定したことを発表。そのほかにも、韓国、ロシア、台湾、中東などで引き合いがあり、徐々に展開地域を拡大していきたいという。中国サービスは、すでに発表されているように中国大手のShanda Gamesがサービスを行ない、既存の日欧米とは独立したサーバー群での中国独自サービスとなる。対応言語は簡体字のみ。

【「新生FFXIV」のこれまでとこれから】

【「新生FFXIV」のこれまでとこれから】
吉田氏は、「パッチ2.1 覚醒せし者たち」についても紹介。ハウジングについては「高くてご迷惑をおかけしている」と挨拶し、今後も引き続き定期的に魅力的なパッチを提供していきたいとコメント。今後も毎パッチごとに、このぐらいの物量が入るようだ

Windows版をベースに、PS3版のあらゆる要素をパワーアップしたPS4版

PS4のサービススケジュール
3月実装予定の最新アップデート「パッチ2.2 混沌の渦動」

 本題のPS4版については、大阪イベントで発表した発売日や予約特典情報などを振り返りつつ、サービススケジュールを公開した。これらの概要についてはすでに2月12日に発表済みとなるが、簡単におさらいしておきたい。

 PS4版のβテストは最初からオープンテストで実施され、PS4本体購入者であれば誰でも参加できる。オープンβテストフェーズ1は、2月22日から3月3日までを予定。これは3つのPS4専用テストサーバーによるテストとなり、キャラクターは新規作成のみ、キャラクターワイプはあり。つまり、既存ワールドのキャラクターは使用できず、作成したキャラクターは削除される。

 オープンβテストフェーズ2は、フェーズ1から1カ月の再開発期間を取った上で、4月4日からスタートする。期間は4月7日までで、既存キャラクターでのログインや、新規キャラクターの正式サービスへの引き継ぎが可能となり、ここが実質的なPS4版の幕開けとなる。さらにPS3/Windows版の時と同様に、4月11日~13日までの3日間、PS4版の予約者限定特典となるアーリーアクセスが実施される。そして4月14日より満を持してPS4版のサービス開始となる。

 なお、吉田氏によればPS4版正式サービスに伴う新サーバーは、最低でも日本で2つ、欧米で2つの計4つの追加を予定。ただ、βテストの状況によってこの数は変わる可能性はあるとしている。PS4から新たに始める人は、新規サーバーか、友人がいる既存サーバーかの選択肢が用意されることになる。また、既存ユーザーもPS4向け新規サーバーの設置を境に、PS4ユーザーと遊ぶために新規サーバーに移住するというのもありだろう。

 利用料金については、こちらも既報のようにPS3/Windows版と同じ設定で、PS Plusへの加入も必要ない。また、2014年12月31日(予定)までの期間限定で、PS3ユーザーは無料でPS4への移行が可能。ただし、1度PS4に乗り換えると、PS3でのログインはできなくなる。無料提供ではなく乗り換えとなったのは、商法の制限によるものということで、PS4版のβテストに参加した上でPS4に乗り換えるか、PS3で遊び続けるか決めたいところだ。なお、Windows版ユーザーに対しては、PS3版発売の際と同じように、PS4版をプレイしたい場合は、別途パッケージ(ダウンロード版含む)を購入する必要がある。

【PS4パッケージ/ダウンロード版】

 PS4版については、箇条書きでその特徴をまとめておきたい。

・Windows版をベースに、PS4版への完全最適化を果たした新規開発バージョン
・1,080p(1,920×1,080ドット)、60FPS(最大時、可変フレームレート)による安定したゲームプレイ
・Windows最高設定と同等のグラフィックスクオリティ
・720p(1,280×544ドット)から1080p(1,920×1,080ドット)への視野範囲の拡大
・PS Vitaを利用した高速かつ快適なリモートプレイ
・リモートプレイはコンテンツ制限がなく、「大迷宮バハムート」含め全コンテンツが利用可能
・一部コンフィグをリモートプレイ専用として保存可能
・SHARE機能を使った手軽なライブストリーム機能、スクリーンショットや動画のシェア機能の搭載
・コンソールゲーム初のマウス/キーボードUIの実装
・PC向けゲーミングマウス/キーボードへの対応(一部)
・DualShock4のタッチパネルを使ったポインティング操作

 より細かい情報についてはPS4/PS Vitaの体験レポートや、吉田直樹氏へのインタビューでお届けするのでそちらもお楽しみに。

【PS4版の特徴】

【パッチ2.2 混沌の渦動】
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(中村聖司)