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Windowsタブレット「Surface Pro 2」でいろんなゲームにチャレンジ

「DQX」、「FFXIV」は快適! 「BF4」もできなくはない!!

発売中(10月25日)

価格:
99,800円(4GB/128GBモデル)
129,800円(8GB/256GBモデル)
179,800円(8GB/512GBモデル)

 先月「Windowsタブレット『Surface Pro』で『DQX』を遊ぶ!」という記事で、タブレットでありながらノートPCでもあり、ゴロ寝スタイルでも「DQX」が快適に遊べる「Surface Pro」の良さをお伝えできたかと思ったが、ほぼ同タイミングで「Surface Pro 2」の国内発売が発表&すぐに発売開始。タイミング的にどこかもやっとした思いが残ってしまった。

 そんなもやもやを抱えた筆者のもとに、それを解消する機会がやってきた。「今度は『Surface Pro 2』でいろんなPCゲームを試してみませんか」というお話。「Surface Pro 2」は、CPUがHaswell世代のCore i5になり、内蔵グラフィックスもパワーアップ。よりパワフルでバッテリーも長持ちするようになったというではないか。「その実力、どれほどのものか見てみよう!」と言わんばかりに颯爽と「Surface Pro 2」をお借りし、今回は「DQX」以外にも、いろいろとPCゲームのプレイを試してみた。

 なお、「Surface Pro 2」はPC Watchで連載中の「西川和久の不定期コラム」にて、しっかりとレビューされているので、そちらをぜひご覧頂きたい。本稿ではあくまでゲームに使うという観点でお伝えしていこう。

外観はほぼ前モデルと同様だが、Haswell世代のCore i5-4200Uを搭載してスペック&バッテリ駆動時間がアップ!

1,920×1,080ドット10.6型ワイドのタッチパネル液晶ディスプレイを搭載したWindowsタブレット「Surface Pro 2」。外観は厚みが0.5mm薄くなった以外、前モデルと同じだ

 「Surface Pro 2」になって前モデルと何が変わったのか? というと、基本的にはハードウェアのパワーアップとバッテリーのロングライフ化が中心となる。本体の外観や付属品、パッケージの化粧箱に至るまで、ほぼ同じ。本体も厚みが14mmから13.5mmになったこと以外は、重量も前モデルの907gと同じで、ACアダプターも同じ物だ。

・搭載CPUの変化

初代Surface Pro Surface Pro 2
Core i5-3317U
(2コア/4スレッド、
クロック 1.6GHz/Turbo Boost:2.6GHz、
キャッシュ 3MB、
TDP 17W)
Core i5-4200U
(2コア/4スレッド、
クロック 1.6GHz/Turbo Boost:2.6GHz、
キャッシュ 3MB、
TDP 15W)

・内蔵グラフィックスの変化

初代Surface Pro Surface Pro 2
Intel HD Graphics 4000 Intel HD Graphics 4400

・OSがWindows 8.1に変更

・バッテリ駆動時間が前モデルより最大75%アップ

・背面のキックスタンドが24度と40度の2段階に

「Surface Pro 2」
プロセッサ Core i5-4200U
(2コア/4スレッド、クロック 1.6GHz/Turbo Boost:2.6GHz、
キャッシュ 3MB、TDP 15W)
メモリ 4GB/8GB
ストレージ 128GB/256GB/512GB
OS Windows 8.1 Pro(64bit)
グラフィックス CPU内蔵Intel HD Graphics 4400
ディスプレイ IPS式10.6型液晶ディスプレイ(光沢)、
1,920×1,080ドット(フルHD/206ppi)、10点タッチ対応、
1,024段階の筆圧対応デジタイザ、
Mini DisplayPort
ネットワーク IEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、
Bluetooth 4.0
インターフェイス USB 3.0×1、microSDカードスロット
、マイク、ステレオミニジャック、
ステレオスピーカー、720p HD LifeCam(前面/背面)、
カバー端子
センサー 環境光センサー、加速度センサー、
ジャイロ、地磁気センサー
サイズ/重量 275×173×13.5mm
(幅×奥行き×高さ)/
約907g(本体のみ)
バッテリ駆動時間 従来機より最大75%アップ
その他 Office Home and Business 2013標準搭載、
ペン(電磁誘導式)付属
価格 99,800円(4GB/128GBモデル)
129,800円(8GB/256GBモデル)、
179,800円(8GB/512GBモデル)

 大きいのはやはり、CPUの変更とそれに伴う内蔵グラフィックスの変更だ。Haswell世代のCore i5-4200Uになり、処理性能がアップしつつ消費電力も大幅に抑えられている。それにより、バッテリ駆動時間は前モデルよりも最大で75%も長くなったという。バッテリー持ちが良くなり、家庭内でもフリースタイルに使いやすくなったところは非常に魅力的だ。

 ちなみに今回お借りした「Surface Pro 2」は、メモリ4GB、SSD128GBのモデル。この他にラインナップには8GB/256GBモデルと8GB/512GBモデルもある。最上位の8GB/512GBモデルはさすがに価格も跳ね上がるので手を出しづらいが、内蔵グラフィックスが利用するメモリの事を考えると8GB/256GBモデルを選びたいところだ。SSDの保存容量としても、ゲームをインストールしていくと128GBだとちょっと不安。256GBは欲しいところだろう。

 このほか大きな変化というと、背面に搭載されているキックスタンドが、24度と40度の2段階に開くようになったことが嬉しい。前モデルでは24度のみで設置する高さを選ぶところがあった。2段階に開くようになったことで角度を合わせやすくなったし、膝の上に置いた時にもちょうどいい角度で使えるようになった。

縦横自在なタブレットとしても、キーボードを繋げればノートPCとしても使えるオールインワンなWindowsタブレット。外装や作りは基本的に前モデル同様で、ACアダプタも同様だ
見た目でわかる大きな違いとして、背面のキックスタンドが24度と40度の2段階に開くようになった。角度が合わせやすくなり、膝上でも丁度良い角度で使える

 また、今回は「Surface Pro 2」本体以外に、タッチパッド付きキーボードの「Touch Cover 2」(11,980円)と「Type Cover 2」(12,800円)、そして、それらキーボードをワイヤレス化(Bluetooth)できる「ワイヤレスアダプター」をお借りした。「Touch Cover 2」はキーが感圧式、「Type Cover 2」はキーがメカニカルになっている。

 これらカバーキーボードの大きな変化は、タッチパッド部分のセンサーが前モデルでは80個だったのに対し、1,092個と大幅に増え、より反応がスムーズになったところ。一方、タッチパッドのクリックキーは前モデルだとメカニカルだったが、今回は感圧式になった。筆者としてはグニグニとクリック感のない手触りはちょっと好みに合わず、気になった。今後も最新版が出続けるのなら、「Type Cover」はキーもタッチパッドはクリック感のあるものになって欲しいと思う。

黒が全体が感圧式の「Touch Cover 2」、紫色がキーがメカニカルの「Type Cover 2」。タッチパッド部分はどちらも段差のない感圧式になっている。下の2枚は、それぞれのカバーキーボードをワイヤレス(Bluetooth)接続できる「ワイヤレスアダプター」を装着させたところだ

「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」は前モデルよりワンランク上の設定で楽しめる!

前モデルよりもワンランク上の設定で快適になり、解像度「1,920×1,080」もいける。ただ、ディスプレイサイズとのバランスを考えると、1,280×720で動きのヌルヌル感を楽しみつつのプレイがオススメ

 それでは、実際に「Surface Pro 2」でどれぐらい各種のゲームタイトルが動かせるのか? を試していこう。まずは、前モデルで詳しくベンチマークや動作フレームレートをお伝えした「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」。

 「DQX」のベンチマークソフトでスコアを確認してみると軒並み大幅なスコアアップとなった。前モデルでは解像度「1,920×1,080」、グラフィックス設定「最高品質」でのスコアが1,120だったが、「Surface Pro 2」ではスコア2,004で評価は「やや重い」に。フレームレートは30fps付近をキープしている場面がほとんどで、ほぼ問題なくプレイできるというところまできていた。

 グラフィックス設定「標準品質」に落としてみるとスコアは2,601でやはり「やや重い」の評価。さらに解像度を「1,280×720」にすると、グラフィックス設定「最高品質」ではスコア4,098、グラフィックス設定「標準品質」ならスコア4,563で、どちらも評価は「普通」となった。全体的に前モデルよりも快適にプレイできるラインがワンランクアップという印象だ。

 実際にゲーム中でのフレームレートを見てみると、「1,280×720」の「最高品質」では平均40〜50fpsを維持できていて、前モデルの同設定よりもスムーズに動く。一方、画面のクッキリ感を求めて「1,920×1,080」の「標準品質」にしてみると、こちらでは平均20〜30fpsほどと充分プレイできる。だが、文字はかなり小さくなってしまうので、ディスプレイサイズと解像度のバランスを考えると、「1,280×720」の方が遊びやすい。

 ディスプレイサイズに合った「1,280×720」の解像度で、最高品質のグラフィックス設定でも充分に快適という結果となった。前モデルは欲を言えばもう1歩グラフィックス設定を高めたいというところがあったが、「Surface Pro 2」ならここも満足できる。

 ちなみにコントローラーやソフトウェアキーボードを使った操作方法については、「Surface Pro 2」でも仕様は前モデルと特に違いはなく、同様となっている。そのあたりは前モデルで試している記事をご覧頂きたい。

解像度「1,920×1,080」、グラフィックス設定「最高品質」、表示方法「フルスクリーン」。前モデルの「重い」評価から、「やや重い」に。スコアも1120から2004まで上がった
解像度「1,280×720」、グラフィックス設定「最高品質」、表示方法「フルスクリーン」。前モデルでは「やや重い」評価だったが、「普通」になった。平均40〜50fps出てヌルヌルとしたスムーズさで楽しめる

「ファイナルファンタジーXIV」は「普通」〜「やや快適」で充分に動作する

 「DQX」がいけるなら「FFXIV」も! というわけで、「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」でのスコアも測定してみた。

 まずは解像度「1,280×720」の「高品質(ノートPC)」で測ってみたところ、スコアは2,274で評価は普通となった。もう一段落として解像度「1,280×720」の「標準品質(ノートPC)」にしてみると、スコアは3,295の「やや快適」評価に。ノートPCとしては高め設定で十分に動作する。読み込みもSSDなのでスピーディーだし、「DQX」同様に、「FFXIV」も快適にプレイできるだろう。

解像度「1280×720」の「高品質(ノートPC)」ではスコア2,274で「普通」評価
解像度「1280×720」の「標準品質(ノートPC)」ではスコア3,295で「やや快適」評価になった

「バトルフィールド4」も動く!

解像度1,280×720、グラフィックス低設定、解像度スケール75%で、キャンペーン、マルチプレイともに充分実用的なプレイが可能に。予想外の結果に正直驚かされた
充分プレイできることに気をよくし、キーボードをワイヤレス接続、マウスをUSB接続して本格プレイへ。こうしたデスクトップ的なレイアウトもしやすい

 より最新の注目タイトルとして、筆者もがっつりハマっている最中の「バトルフィールド4」を試してみた。ただ、「Surface Pro 2」というよりもWindows 8.1の問題だが、現在のところWindows 8.1だと「バトルフィールド4」の起動時にDirect Xのエラーが出てしまい、起動できないという問題が起きている。これについては早急に改善されて欲しいところだ。

 で、この問題だが、実は一部に手を加えるとエラーを回避できる。「BF4 win8.1 DirectXエラー」といったキーワードで検索すれば回避方法を紹介しているサイトが出てくるので、お困りの方は自己責任でお試し頂ければと思う。今回は特に「Surface Pro 2」のポテンシャルを見るというのが目的なので、エラー回避方法を使って起動させてみた。

 調査前は「内蔵グラフィックスだと起動させることも厳しいのでは?」と予想していたのだが、エラー回避さえしてしまえば、案外すんなりと起動してくれた。試しにキャンペーンモードで設定を追い込んでみると、解像度「1,280×720」、グラフィックス設定「低設定」で、フレームレートは平均15〜29fpsほど。快適とは言えないが、プレイできなくもないという予想外の結果となった。もう少しフレームレートを高めたかったので、グラフィックスの質は落ちるが「解像度スケール」の設定をデフォルトの100%から75%にしてみたところ、キャンペーンや射撃場(マルチプレイ用の練習場)なら50fps以上を維持できるようになった。

 ただ、ひとつ問題として解像度1,280×720のフルスクリーンにすると、スケーリングが上手く動かないのか、拡大されず中央に黒枠つきで表示されてしまっていた。拡大設定をはじめいろいろあの手この手を試してみたものの、残念ながらこれは改善できず。Window表示で最大化してもfpsが下がるし、解像度1,920×1,080の設定ではちゃんと全体に表示されはするが重い。そのため、ディスプレイ解像度そのものを1,280×720にしてトライしてみた。

 目玉と言える64人マルチプレイはどうかとコンクエスト大マップの64人対戦のサーバーへ。1,280×720、低設定、解像度スケール75%では、視界が開けていて多数のプレーヤーが行き交っている場面でフレームレートは23〜30fpsほど。フラッグ周辺で銃弾が飛び交いまくり、爆発しまくりな場面でも20以下にはならなかった。「思っていたよりも全然いける?」という印象で、タブレットPCでこれだけできてしまうのには驚かされた。

 操作の方はというと、当初は「Xbox 360 コントローラー (有線)」を繋いでゲームパッドプレイをしていたのだが、思っていた以上にちゃんと遊べるとわかってからは、やはりキーボードとマウスでプレイしたいという気持ちが湧いてきた。そこで、USB接続のマウスと「Type Cover 2」に「ワイヤレスアダプター」を組み合わせ、しっくりくるレイアウトにしてみた。キーボードがBluetooth接続になったが、「Touch Cover 2」、「Type Cover 2」ともに問題なく使用できる。こうしたレイアウトをしていると、タブレットの自由度の高さを再認識できる。

「Surface Pro 2」でコンクエスト大マップの64人対戦に参加しているところ。フレームレートは開けた場所でで20〜30fps、屋内なら40fpsほど。解像度スケールを落としているが、75%ぐらいなら遠くの敵も充分認識できる

「シムシティ」はタッチペン操作でゆったりプレイと相性良し

 都市育成シミュレーションゲーム「シムシティ」も試してみた。こちらはインストールから起動まで特に問題なし。解像度「1,280×720」でテクスチャは中、それ以外は全て低に設定したところ、発展しきった都市でも平均30fpsほどで動作した。グラフィックスQUALITYは低設定だが充分にプレイを楽しめる。

 特筆すべきはタブレットスタイルとの相性の良さだ。キーボードはほぼ使わないので、タブレットのみでプレイできるし、指でのタッチ操作や付属のタッチペンで操作できる。タッチ操作とこうしたシミュレーションやストラテジーの相性は良く、ソファーに座って、膝上に「Surface Pro 2」本体のみ、片手にペンというスタイルでゆったりとプレイできた。

「シムシティ」はタブレットスタイルでプレイ可能! 付属のタッチペンでマウス操作できるので、ソファーに座ってゆったりと楽しめた。相性は抜群だ

ゲームプレイでのバッテリ駆動時間は伸びた?

 内部仕様がHaswell世代になってバッテリ駆動時間が延びたということで、そちらも調べてみた。前モデルでは電源設定「バランス」で「DQX」のオンラインプレイを行なうと、約1時間40分でスリープに入ったが、「Surface Pro 2」では2時間3分でスリープに入っていった。

 また、「省電力」設定でディスプレイの明るさも最低にした場合、前モデルでは4時間13分でスリープに入ったが、「Surface Pro 2」では、4時間42分でバッテリー残量がなくなりスリープに入った。残念ながらあまり大幅な延びは見られなかったのだが、やはりゲームプレイではそこまで差が出ないのだろう。

 なお、PC Watchで連載中の「西川和久の不定期コラム」でのBBenchによる測定では、省電力モード、バックライト最小で9時間を越えたということなので、ゲーム以外の常用シーンでは大幅にアップしている。工面すれば1日持ち歩いても大丈夫なぐらいに持つし、いざフルパワーで回せば最新の3Dゲームもいけてしまう。ヘタなPCを超える性能で、タブレットの自由さが味わえるというところだ。

CPU&内蔵グラフィックスのパワーアップで3Dゲームもさらにイケるようになった!

 「Surface Pro 2」で様々なPCゲームを試してみたが、「DQX」では前モデルよりワンランク高設定で快適なプレイができるようになり、他のタイトルも充分にプレイ可能。「バトルフィールド4」ですら設定を追い込むと充分にプレイできると思えたのは、予想以上の結果だ。はっきり言って、試用前は「どうせギリギリ動いたとしてもプレイは無理でしょ」ぐらいに思っていたのだ。すまない「Surface Pro 2」よ。

 タブレットにも、ノートPCとしても使えるフリースタイルな魅力は前モデル同様。寝転んでのWeb閲覧等を中心とした使い方では、Haswell世代になってバッテリ駆動時間が伸びたところがかなり嬉しい。

 仕事もゲームもベッドサイドのお供にも。なんでもできるWindowsタブレットならではなオールインワンの魅力が、より満喫できるようになった「Surface Pro 2」。最新世代のノートPC購入を考えている人に、ぜひ注目してもらいたい。

(山村智美)