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全日本模型ホビーショウはアオシマの「艦これ」コーナーが台風の目に
グッスマもねんどろいどやフィギュアを積極展開、艦船プラモも充実!
(2013/10/11 21:05)
日本プラモデル工業協同組合が主催する「2013 第53回 全日本模型ホビーショー」が10月11日より千葉・幕張メッセで開催した。10月13日までの開催であり、12日、13日は一般参加日となる。入場料は1,000円で、中学生以下無料。
模型業界に大きな波が来ている。今回のホビーショーではその波を感じることができた。その流れを作っているのが「艦隊これくしょん -艦これ-」だ。そして今回台風の目となっていたのがアオシマである。アオシマはこれまでのホビーショーではバイクやトラックなどのプラモデルで、独特の存在感はあるものの、比較的地味な存在だった。しかし今回は「艦これ」コーナーを展示した影響で、ずっと人の波が途切れなかった。
ホビー業界においても「艦これ」の人気は高く、アオシマ以外のメーカーも取り扱いをアナウンスしているが、製品化にはまだ時間が掛かるというところで、アオシマのラインナップは群を抜いていた。また、艦船に関するプラモデル自体の人気も高まっているのを感じた。取材をしていて漏れ聞こえる会話にも「艦これ」に関するものが多かった。本稿ではアオシマのブースを中心に「艦これ」関連グッズの盛り上がりをピックアップしたい。
「艦これ」人気で売り上げが3倍に! アオシマの技術を結集してのグッズ展開
今回のホビーショウで台風の目となったのがアオシマの「艦これ」コーナーである。ひっきりなしに来場者が人だかりを作り、展示品の写真を撮っている。アオシマのスタッフもこれだけの人気は予想を超えていたと語っていた。
アオシマは模型メーカーとしてはいち早く「艦これ」とコラボレーションを発表し、様々なグッズを展開している。それも模型だけではなく、抱き枕やタンブラー、ラバーストラップ、フィギュアなど非常に多彩なのだ。
メインとなるプラモデルはゲーム内のキャラクター「艦娘」のモデルとなった日本海軍の艦船のプラモデルに特製のパーツを付属したものになる。その中でも特に目玉となる付属品は艦娘のイラストが描かれた金属製の「エッチングネームプレート」である。試作品は白黒だったが、現場担当者の強い要望でフルカラー印刷を実現したという。
さらに、実在の艦船の特徴を描いたカード、艦娘やデフォルメイラスト、セリフなどが描かれたシールが付属する。シールをプラモデルに貼り付け「痛軍艦」にするのも面白そうだ。パッケージも特別なものになる上に、説明書も艦船プラモデル初心者を意識して作り直し組み立てしやすくしている上に、ゲーム内のイラストをふんだんに利用している。
プラモデルは喫水線の上を再現した艦船プラモデルシリーズ「ウォーターライン」のものとなっている。ウォーターラインはアオシマだけでなく、ハセガワ、タミヤの3社協同で日本海軍の艦船全てをプラモデル化しようというプロジェクトで、1971年よりスタートし、現在は海外の艦船や、日本の自衛隊の船などもラインナップに加わっている。
アオシマはハセガワ、タミヤとも協力し、「艦これ」のイラストを使ったパッケージ、エッチングネームプレートやシールなどの付属品をつけて今後シリーズを展開していくという。第1弾は10月31日発売予定の「長門」、その後11月に「愛宕」、12月に「雪風」、2014年1月に「那珂」どが予定されている。
この他、艦娘のフィギュアも予定している。第1弾は「雪風」で、舵の形をしたハイヒールの造形までもこだわりって作っている。イラストのかわいらしさを再現するのはもちろん、プラモデルメーカーとして、雪風が背負っている魚雷発射管も含め、艦船部分にも注力しているとのことだ。
アオシマは「痛車」、さらに古くは「トラック野郎」のプラモデルで、細かいイラストをシール化する印刷技術を持っている。エッチングもプラモデルで蓄積した技術だ。こういった印刷技術がTシャツや抱き枕にも活かされている。フィギュアに関しては数年前から展開しており、このノウハウを使っている。アオシマの「艦これ」グッズは、アオシマが持つ様々な技術を集結して開発されているのである。
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