ニュース

「FFXIV: 新生エオルゼア」βテストフェーズ3詳細レポート

コンテンツファインダーを筆頭に“全部のせ”状態に近づいてきた「新生FFXIV」。すべての「FF」ファンをエオルゼアへ誘えるか?

 スクウェア・エニックスは、プレイステーション4/プレイステーション3/Windows用MMORPG「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア(以下、FFXIV: 新生エオルゼア)」のクローズドβテストフェーズ3を、6月14日から7月15日まで実施した。

 フェーズ3からはPS3でも参加が可能になった。また「旧FFXIV」からのデータ引き継ぎテストと、リージョン別のデータセンター設置が行なわれ、フェーズ2とはガラリと雰囲気の異なるテストとなった。このフェーズからパーティーの自動マッチングシステム「コンテンツファインダー」や、フリーカンパニーの結成、バディチョコボなどの新要素もテスト項目として追加され、いよいよ正式サービスに近い形になってきた。また、新たなエリアとしてリムサ・ロミンサとウルダハが開放され、レベル20までのストーリークエストもボイスなしという形ではあるが、マスクなしで見ることができるようになった。

 このフェーズ3までで、クローズドでのテストはほぼ終了し、8月8日以降に実施されるオープンβテストのフェーズ4が終われば、あとはもう8月27日に予定されている正式サービスを待つだけだ。今回はフェーズ3で追加された新要素のレビューを中心に、「FFXIV: 新生エオルゼア」がどのようなMMORPGに仕上がりつつあるかレポートしたい。

便利過ぎて困る!? 気軽にパーティーが組めるコンテンツファインダー

コンテンツファインダー画面。アンロックされている中で行きたい場所をチェックして「参加」ボタンを押すだけで自動的にマッチングされる
マッチングが成立すると、ロールごとに確認のチェックが入っていく。全員が揃うとコンテンツがスタートする
「ギルドオーダー」に参加すると、最初にミッションの詳細が表示される
「ギルドオーダー」の戦闘中、褒賞をくれるNPCが戦い方を具体的に指南してくれる

 MMORPGをプレイする上で、常に誰もが頭を悩ませるのがパーティーに関する問題だ。どこかに行きたい場所があっても、パーティーを組むのに時間がかかったり、仲間に手伝ってもらうことに気負いを感じたり、パーティープレイをしたことがなくて踏み出すチャンスがなかったりと、パーティーを組むことに積極的になれない人は多い。だがパーティプレイはMMORPGで最も楽しいプレイであるため、パーティプレイがやりやすいかどうかはMMORPGの評価においてかなり重要なポイントになる。

 実際、近年サービスされている大作MMORPGには様々な自動マッチングシステムが導入されている。「FFXIV: 新生エオルゼア」のコンテンツファインダーもそうした機能の1つだ。フェーズ3から導入されたコンテンツファインダーは、おおむね好評のようだ。ストーリークエストを進めていくと、レベル10付近で「ギルドオーダー」がアンロックされ、同時にコンテンツファインダーが利用可能になる。

 製品版ではおそらく、このギルドオーダーへの参加がコンテンツファインダーを最初に使う機会となるはずだ。ギルドオーダーはパーティーで挑む「F.A.T.E.」のインスタンス版といったようなものだが、レベルアップ用のコンテンツというよりは、パーティープレイに向けたチュートリアルという意味合いが強い。

 コンテンツファインダーを使えば、このギルドオーダーを通じてパーティープレイの経験を簡単に貯めることができる。コンテンツファインダーの使い方は簡単で、メインコマンドの虫眼鏡のマークをクリックするか、クロスメインコマンドから選択する。参加可能なコンテンツは、カギのマークが外れて代わりにチェックボックスがあるので、参加希望のコンテンツにチェックを入れる。後は参加ボタンを押すだけだ。言語によるソートが可能なので、日本語圏のプレーヤーだけで遊びたい場合は「J」だけをチェックしておけばいい。

 マッチングの際には、クラスによってヒーラー、アタッカー、タンクという3つのロールに振り分けられる。自分が参加したいロールのクラスになって参加登録をした後は、別のクラスで活動していても大丈夫だ。ちなみにマッチング相手はすべてのワールドから選ばれる。速ければボタンを押した瞬間にマッチングされることもある。たいていのMMORPGではヒーラーとタンクに比べてアタッカーが多い傾向にあるが、「FFXIV: 新生エオルゼア」も例外ではなく、ヒーラーやタンクのロールでキューを入れたときの方がアタッカーに比べて決まるまでの時間が短い傾向にあるようだ。

 レベル10からスタートするギルドオーダーではまず「集団戦訓練をくぐり抜けろ!」でパーティーを組んだ敵とのパーティーでの戦いを学ぶことになる。これは4匹程度のパーティーを組んだモンスターを全員で攻撃するというもの。クリアすると次のクエストが受注できるようになる。2つめの依頼ではタンクやヒーラーといった役割分担が必要になってくる。その後もレベル15で2つ、レベル20で2つとレベル5刻みに新しいギルドオーダーが受けられるようになる。

 参加すると、教官のようなNPCが何をすればいいのか逐次指示をしてくれる。どの敵を最初に倒した方がいいのか、自分の役割では何をすればいいのかが、このギルドオーダーをこなすことで勉強できるようになっており、パーティーを組むことに消極的な人や、MMORPGが初めてで自分の役割がよくわからない人にとっては頼りになる訓練所だ。1回の参加時間が長くても10分程度と気軽なのもいいところだ。さらに初回参加時にはボーナスとしてかなりの経験値がもらえるので、ぜひ参加しておきたい。

 惜しいと感じるのは、レベル5刻みという参加条件だ。レベル15になると入れるようになる「天然要害サスタシャ浸食洞」というインスタンスダンジョンを始め、16で入れる「地下霊殿タムタラの墓所」、17で入れる「封鎖坑道カッパーベル銅山」はいずれもメインストーリーの中でクリアしていくものなのだが、どれもかなり長くかつ初めて挑むダンジョンとしては難易度も高めで、パーティープレイのためのプレーヤースキルも当然のように要求される。

 このダンジョン攻略が終わった後で、改めてギルドオーダーでパーティープレイの訓練をしていると、どうせならもっと早いタイミングで、この講義を受けたかったと思うことがあった。チュートリアル的な意味合いの強いギルドオーダーは、できれば上記3ダンジョンに挑む前のレベル10から15の間で、もっと集中して受けることができると良いのではないかと感じた。

 また、ワールドをまたいでマッチングされるために、ダンジョンで一緒に遊んだ人と仲良くなってコミュニティを作るという遊び方がしづらいという問題もフォーラムなどで指摘されているが、その通りだと思う。パーティーを組んでから使えば、そのパーティーメンバーがどこにいても瞬時に目的地へ移動できるという利点もあるが、パーティーを組むための前段のコミュニティ作りの部分がやりづらいシステムだ。イフリート討伐などは、フェーズ3では挨拶をする暇もなく自動解散してしまっていたが、フェーズ4では修正され、バトル失敗後の再チャレンジや、討伐後の会話時間が用意されることになっている。

 と苦言を呈してみたものの、MMOの最大級の問題点であるパーティーの組みにくさは、綺麗に解消されており、筆者がテストで体験した限り、マッチングのスピードの早さには特筆すべきものがある。参加申し込みをした後、長いカットシーンに突入してしまい、カットシーンの最中にマッチングができたものの認証ボタンを押すことができずに流れてしまうといったアクシデントもあったが、そんな時でも気を取り直して申し込みしなおせば、たいていはすぐに新しいパーティーでマッチングされた。

 あまりに便利すぎるため、この便利さが逆に気になる人もいるようで、コンテンツファインダーがあるせいで、フィールドの意味合いが薄れることを危惧しているプレーヤーもいる。フォーラムにはほかにも、コンテンツファインダー開始前と終了前に専用空間が欲しいとか、初挑戦のプレーヤーがわかるようにして欲しいといったフィードバックが書き込まれており、初挑戦に関しては今後表示する方向で検討されているようだ。

【スクリーンショット】
敵を倒すのでは捕獲が目的となるギルドオーダー「ギルガメを捕獲せよ!」
ギルドオーダーは「有毒妖花を駆除せよ!」辺りから徐々に手応えが出てくる
万が一死んでしまっても、入り口からすぐに体力満タンで復帰できる
ギルドオーダーは敵を倒した後、全員が報酬をもらうか、一定時間が経過すると終了する
せっかくマッチングされても、相手が現れずに不成立になることもある
パーティーを組んでのインスタンスダンジョン入場もコンテンツファインダー経由で行なう

(石井聡)