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コーエーテクモ、「『信長の野望 Online』10周年感謝祭」を開催

新拡張パック「天下夢幻の章」は“合戦”にも大きな変化が

7月7日開催

会場:コーエーテクモゲームス本社

 コーエーテクモゲームスは7月7日、神奈川・日吉の本社にてプレイステーション 2/プレイステーション 3/Windows用戦国オンラインRPG「信長の野望 Online」のオフラインイベント「『信長の野望 Online』10周年感謝祭」を開催した。このイベントでは抽選で選ばれた60人のユーザーが集まった。

 「10周年感謝祭」ではプロデューサーを務める渡辺和宏氏と、ディレクターの川又豊氏が登壇し、7月10日に発売を予定している新拡張パック「天下夢幻の章」の内容の紹介や、今後の方針を語った。さらに懇親会も開かれユーザーとの交流も行なわれた。10周年を祝うと共に、ユーザーの質問に直接答えたり、記念写真を撮るなど和やかで楽しいイベントとなった。

原点回帰を狙い、複雑化したコンテンツの面白さをもう1度見なおした「天下夢幻の章」

「信長の野望 Online」プロデューサーを務める渡辺和宏氏
ディレクターの川又豊氏
「天下夢幻の章」のコンセプトが語られた
実装スケジュール。合戦の変更は11月

 イベントでは渡辺氏と川又氏に加えて、ゲストとして歴史アイドルの美甘子さん、古参プレーヤーであるライターのカゲキヨ氏を加えて進行した。「『信長の野望 Online』10周年感謝祭」では、2003年6月よりサービスを開始した「信長の野望 Online」のこれまでの10年を振り返りつつ、今後の展望が語られた。

 渡辺氏は「10年、私自身は色々立場を変えながらこの作品に関わってきました。一番の思い出はやはりβ1テストの時、完成度が低いまま出してしまい、皆様からいろいろ意見をいただいたことです。β2テストで『面白くなった』と言ってもらえたときが今でも印象に残っています。『これはいける』とその時思いました。β1でのご意見をいただけたからこそ10年続いたのだと思っています」と語った。

 渡辺氏は次に7月10日に発売を予定している新拡張パック「天下夢幻の章」を紹介した。本作のコンセプトは「天下布武 古きを破り新しき世に!」。「信長の野望 Online」は10年の間様々な要素が複雑化してしまった。今回原点回帰をはかり、様々な要素を見直しながら、作品が持つ面白さをもう1度問い直し再構築していくという。

 提示していく目標としては、「戦国の世界観」、「仲間とのコミュニティ」、「戦闘の面白さ」を伸ばしていき、「プレイ時間の短縮」、「ユーザビリティの向上」、「先行プレーヤーとの距離」と言った点を目指して改善していく。問題点の指摘では、カゲキヨ氏は「合戦」におけるプレーヤーが決めたローカルルールによってそのルールを知らないユーザーが入りにくくなっている点を上げた。

 渡辺氏はこういった課題に対し、「天下夢幻の章」では「戦いが変わる」、「成長が変わる」、「世界が変わる」という3つの方向性を提示した。最初は「戦いが変わる」として、「攻城戦」と「天下布武異録」という2つの新コンテンツが導入する。「攻城戦」は30分ほどで気軽に遊べるコンテンツとなり、ザコ敵と遭遇したときこれまでのように戦闘フィールドに移行するのではなく、そのまま戦えるオープンフィールドでの戦いを取り入れることでプレイのスピードを増すという。

 「天下布武異録」は「信長が本能寺の変を生き延びたら?」といった歴史のifを追うコンテンツになる。こちらもプレイのハードルを下げつつ、世界観を掘り下げるコンテンツとなる。

 「成長が変わる」というのは、攻城戦で使用するフィールドに影響を及ぼす「軍神」、や、徒党(パーティ)での特殊能力「陣営機能」といった部分でパーティ編成のハードルを下げ、より連携して戦いやすくする。「必要経験値減・レベルキャップ解放」、「もののふ道場」で初心者を成長させやすくしていく。

 「世界が変わる」では、サーバー間を越えた集まりができる新ワールド「安土」がオープンする。ここでは「ワールド共通ダンジョン」に挑戦できる。また「冒険坂」というパーティを募集しやすい掲示板を作り、パーティのマッチングの機会を増やしていく。ちなみに安土ではサーバー間のバランスを保つためプレーヤー間の取引はできないようにするとのことだ。

 そして11月からは「第2陣」として、「合戦」に大きな変化がもたらされる。こちらは川又氏より説明がなされた。最初に提示したのは「合戦の目標を1つに」。この目標を実現するため、合戦の勝利に繋がりにくい「検分」という評価ポイントを廃止する。ひたすらザコ敵を狩ってポイントを稼ぐなど勝敗に繋がらない行動をやめさせ、勝利を目指す戦いを実現させるという。

 また合戦とは仕様の異なる大規模PvP「大決戦」を廃止する。この大決戦は結果として合戦を複雑化させてしまっている要因になってしまっていた。また「戦果」の計算方法を見直す。戦果を稼ぐためにあえて敵武将を倒さないといったローカルルールを決めていたりする部分を改善し、敵陣を奪いあう戦いを目指していく。

 合戦の開催時間を調整し、陣取りの時間そのものは減らし、合戦の機会を増やす。活躍するほど報酬を増やし、防衛や味方の回復でも手柄が得られるように見直しを行なっていく。かなり大きな修正となるため、まずイベントとして実施し、調整を行なっていく予定だという。

 イベントではさらに本作の最初の企画名である「超・信長の野望」が書かれた渡辺氏の企画書が公開されたり、寄せられた質問に答えたりした。最も反応が大きかったのはユーザーからの質問で、「生産で装備を強化する“入魂”では、器用さのパラメーターの他に魅力が必要なのではないか」というもの。この点は、運営は長らく秘密にしていたが、今回、器用さのみが成功率に関連していることが明らかになった。

 またユーザーからの要望としては、敵が使ってくる「沈黙の霧」と「蘇生の秘薬」という2つのスキルについて、事前に予備動作などがなく、対抗措置も少ないことが戦闘を長引かせる原因となっていると言う声が大きかった。特に「蘇生の秘薬」は死んだはずの敵が蘇り、それを防ぐ手段はほとんど無いというところがユーザーの不満になっているという。こちらは“調整していく”と言うことだが、ユーザーからは廃止して欲しいという声が大きいようだ。

【会場の様子】
ライターのカゲキヨ氏と、歴史アイドルの美甘子さん
愛されている点と不満点を考え、本来の面白さを実現すべくコンテンツを作り上げていく
音楽を担当する川合憲次氏のビデオレター
イベントやキャンペーンなども実施される

(勝田哲也)