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【E3 2013】Gameloft、新作スマートフォンタイトルプレビュー
レース「アスファルト」、FPS「モダンコンバット」の最新作が登場
(2013/6/12 04:00)
仏Gameloftは、E3 2013に数タイトルのスマートフォン向けタイトルを持ち込んでいる。そのうち3タイトルについて、日本オフィスで先行体験する機会が得られたので、その内容をお伝えする。
先行体験できたのは配信日順に、スクロールアクション「怪盗グルーのミニオンラッシュ」、レースゲーム「アスファルト8」、FPS「モダンコンバット5」。E3会場ではこれ以外にも出展タイトルがあるかもしれないそうなので、そちらが確認できた際には別途お伝えする。
謎の生物が走る! 映画公式ゲーム「怪盗グルーのミニオンラッシュ」
日本では9月公開予定の映画「怪盗グルーのミニオン危機一発(Despicable Me 2)」の公式ゲーム。海外では6月に映画が公開されるため、本作は日本を含めた全世界共通で6月13日に配信される予定。
主人公はバナナが大好きな謎の生物「ミニオン」。端末を縦持ちにして遊ぶゲームで、画面奥へと走っていくミニオンを操作し、左右の移動とジャンプ、前転で障害物を避けて進んでいく。基本的にスワイプのみのシンプルな操作となっている。
マップの途中に落ちているバナナやトークンを拾って獲得すると、ミニオンのコスチュームを購入できる。コスチュームを変えると外見が変わるほか、ミニオンの能力も変化する。
フィールドのテーマは、研究所や住宅街など3種類ある。マップのデザインは毎回ランダムで、プレイするごとに仕掛けが変わる。またステージを先へ進めると、ボスキャラクターも登場。ジャイロを使ったり、敵を素早くタッチして倒したりといった異なる操作も出てくる。いわゆるランナーゲームでありながら、長く飽きさせない仕掛けになっている。
過去最大の変革を伴うレースゲーム最新作「アスファルト8」
Gameloftの看板タイトルとなるレースゲーム「アスファルト」シリーズの最新作。7月配信予定となっている。8作目のナンバリングタイトルとなる本作は、様々な新要素が加わっており、「前作との差が今までで1番大きい」としている。
マシンはLamborghini Veneno、Bugatti Veyron、Ferrari FXX Evoluzione、Chevrolet Corvette C7など47車種を収録。バリエーションの数でいえば過去最多ではないが、収録されたマシンのうち80%が新規採用というのが意欲的。
システム面では物理エンジンを搭載し、よりリアルな動きを再現した。クラッシュ時のリアクションも毎回違うものになり、リアルさと派手さが増している。またスマートフォン版では初となるゴースト機能を搭載し、友達とクラウド経由でデータをやり取りできる。
コースはベニス、フランス領ギアナ、アイスランド、米国ネバダ州の砂漠などが新登場。コースレイアウトは、途中の分岐・合流が増えたほか、激しい高低差のあるコースが目立つ。アルプスの山越えを思わせる急坂もあれば、立体交差を繰り返すコース、空中に大ジャンプして数秒かけて降りる場所(空中で大きくハンドリングするとバレルロールもできる)など、ダイナミックなデザインになっている。
ゲームモードも2つの新モードを搭載。「インフェクションモード」では、最下位のドライバーが一定時間でウイルスに感染する。この状態ではブーストが無制限に使えるようになるが、さらに一定時間が経つと自動でクラッシュする。ただ他のマシンに触れると、その相手をクラッシュさせてウイルスを感染させた上、自分のクラッシュまでの時間が延びる。
「アスファルト」シリーズの特徴であるブーストの爽快感を存分に味わいながらも、相手にぶつけてクラッシュまでの時間を稼ぐか、あえて触れずに逃げ切りゴールを目指すか、といった駆け引きが生まれるモードとなっている。
もう1つの「ゲートドリフトモード」は、ゲートの部分でドリフトするとスコアが得られ、目標スコアに到達すると勝利となるモード。コースを走りきる必要はなく、とにかくゲートのある位置でドリフトしてスコアを稼ぐというゲームモードになっている。ゲートは頻繁に出てくるので、焦らず加速もしっかりするのがレースの鍵になりそうだ。
息を飲む美麗映像と激戦のFPSシリーズ最新作「モダンコンバット5」
こちらもGameloftの代表的なシリーズの1つとなるFPS「モダンコンバット」の最新作。配信は2013年第4四半期とまだ先のため、今回はE3向けのαデモバージョンが出展されている。
ゲームの舞台となる場所は、ゲーム中では明言されていないものの、どうやらイタリアのよう。デモ版ではベネチアの鐘楼が爆撃で崩壊し、サン・マルコ広場で銃撃戦が繰り広げられた。さらに追撃してくる追っ手から逃れるため、モーターボートで水路を駆け抜けつつ、敵のボートやヘリと戦うシーンも描かれる。
過去のシリーズと比較して、グラフィックスの美しさにはさらに磨きがかかっている。広場にある歴史的建造物は緻密に描かれており、戦場でなければじっくり鑑賞していたいほど。
またグラフィックスの向上に合わせて、同時に登場する敵の数も増えているように感じた。正面にいる敵をある程度片付けたと思ったら、ヘリから降りてきた多数の敵増援にいきなり囲まれたりもする。またこちらの銃撃を受けて倒れこんだ敵が、息絶え絶えの状態で拳銃を発砲してきたりもする(放置せず追撃して倒さないと危険)など、敵役の演出もかなり凝っている。
操作はこれまでのシリーズと同様、バーチャルパッドを使用。画面をスワイプして視点移動もできる。歩く速度は遅めでジャンプもできないが、ボタン1つで前方へのダッシュが可能。このときは低い障害物を乗り越えて進める。また体を屈めて障害物に隠れつつ攻撃するといったアクションも可能。
照準はある程度合わせれば、自動で敵に補正してくれるサポート機能を搭載。これも過去のシリーズから引き継いだものだが、現状はそのサポートがやや弱めな印象。スコープを覗いてズームしながら敵をしっかり狙って撃つ、という割と真面目な操作を求められる。これもシリーズが長くなり、プレーヤーの習熟度が上がったことに合わせた、というところだろうか。
デモ版では水路で必死に逃げる主人公が奮戦するも、最終的にはチームから見捨てられ、援護がないまま絶望的な状況に陥る。BGMが物悲しいバラードに変わる中、さらなる敵の増援に囲まれ、多数の敵を道連れにしつつも、最後は力尽きてしまう。水中に没し、意識が遠のく主人公の頭上を、敵のヘリが飛び去っていく……というシーンでデモは終了。何とも思わせぶりな内容になっている。
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