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【GDC 2013】Game Developers Conference 2013が明日より開幕
PS4、Project SHIELD、Tegra 4スマホ/タブレットなど様々な“次世代機”のセッションに注目
(2013/3/25 11:02)
世界最大規模のゲーム開発者向けカンファレンスGame Developers Conferenceが、米国サンフランシスコのMoscone Centerにて現地時間の3月25日より開幕する。会期は例年と同じ5日間で、明日25日から2日間はチュートリアルおよびサミットが行なわれ、27日から3日間かけて各種セッションやGDC Expoが実施される。本稿では前日の会場の模様とGDC2013の注目ポイントについてお伝えしたい。
毎年、その年の世界のゲームビジネスを占う上で重要度を増しているGDCだが、今年も5日間の会期、1日最大6コマ、1コマ最大30セッションという圧倒的なボリュームで実施される。
昨年に続いて今年も基調講演は実施されないが、今年は次世代機の幕開けの年ということで、「Overview of PS4 for Developers」(SCEA)、「NVIDIA Project SHIELD and Tegra 4: Redefining AFK」(NVIDIA)といった、次世代機関連のセッションや、次世代機の登場に付随して需要増を見込んだスポンサーセッションが目立つ。
次世代機(Next Generation Console)といっても、今年2月に正式発表されたプレイステーション 4ばかりを意味するのではなく、NVIDIAのAndroidベースのゲームコンソールProject SHIELDや、同じくNVIDIAの最新モバイル向けGPU Tegra 4を搭載したスマートフォン/タブレット端末のゲームなど、その定義は多様化しつつある。今年のGDCでは、PS4を筆頭に新しいハードウェアやテクノロジー、アイデアによるゲームの新しい未来を覗くことができそうだ。
GDCで毎年注目される新規タイトル系のセッションとしては、小島秀夫氏自ら登壇予定の「Metal Gear Solid Ground Zeroes」や、Bungieの新IPタイトル、そしてCrystal Dynamicsの最新作「Tomb Raider」などが確認できる。
大型タイトルのポストモーテム系のセッションには、「Halo 4」、「Diablo III」、「アサシンクリードIII」、「Dishonored」、「Journey」、「Borderlands 2」、「The Walking Dead」、「シムシティ」などがラインナップされており、それぞれどのような秘話が飛び出すのか注目されるところ。また、既報のとおり、今年も多くの日本人による講演が予定されているので、こちらも注目したいところだ。
GDC独自企画としては、「Myst」や「X-COM」など懐かしのタイトルを扱う「Classic Game Postmortems」や、大人気長寿企画「Game Design Challenge」には、Will Wright氏の参戦が予定されている。ちなみに今年一番の変わり種は、アメリカ航空宇宙局(NASA)のセッション「We are Space Invaders」だろうか。タイトルだけではゲームに関連した話なのか、リクルーティングなのか、それとも真面目な宇宙に関する話なのかわからないが、こうした他業種からの参戦もGDCの楽しみのひとつだ。
期間中にはそのほかにも、ゲーム開発者向けの出展が行なわれる「GDC Expo」や、ゲーム開発者によるゲームアワード「Game Developers Choice Awards」、ゲームメーカーによる新作タイトルの発表会などが予定されている。GAME Watchでは全日に渡って現地レポートをお届けするのでぜひご注目いただきたい。