「UBIDAY2012」イベントレポートその2
「スプリンターセル ブラックリスト」の発売を正式発表。「ZombiU」のプレイレポートもお届け!!
ユービーアイソフトは10月27日、新作タイトルを一足先にプレイできるプライベートイベント「UBIDAY2012」を開催した。
このイベントはユービーアイソフトの新作タイトルが体験できるイベントで、「アサシンクリード III」、「アサシンクリード III レディ リバティ」、「ZombiU(ゾンビU)」、「ロックスミス」の試遊台が用意され、多くのユーザーで賑わっていた。
本レポートでは今回が日本初プレイアブル出展となる「ZombiU(ゾンビU)」、既に発売されているタイトルだが「ロックスミス」のプレイレポートと、今後のユービーアイソフトの日本展開の戦略を伝える「ラウンドテーブル」、エアギター世界大会の優勝者でもある、お笑い芸人「ダイノジ」も登場した「ロックスミス」のイベントレポートをお届けする。
なお「アサシンクリード III」、「アサシンクリード III レディ リバティ」のプレイレポート、会場全体の様子は別稿で紹介しているので、そちらも合わせて一読いただきたい。
■ 「スプリンターセル ブラックリスト」の日本語ローカライズ版の発売が決定。「ユービーアイソフトラウンドテーブル」レポート
ユービーアイソフト株式会社 代表取締役社長のスティーヴ・ミラー氏 |
マーケティングディレクターの辻良尚氏 |
PRマネージャーの福井蘭子氏 |
スティーヴ・ミラー氏はまず今回のイベントの開催理由について、「去年、今年と東京ゲームショウに出展を考えていたが、様々な事情により出展できませんでした。『アサシンクリード』シリーズや大型タイトルのや『Wii U』の発売などがあるので開催を決めました」と話した。また辻氏によると、以前開催した「アサシン クリード」のアート展が成功したという実績も大きかったという。
その後、会場限定で「アサシンクリード III」と「アサシンクリード III レディ リバティ」の新トレーラーと、初回生産特定の冊子が紹介された。特に初回生産特定の冊子は時代背景などの考察が書いてあり、ネタバレ注意だそうなので購入されるユーザーの皆さんは注意して頂きたい。
続けて「ZombiU(ゾンビU)」の新トレイラーと、プロデューサーのコメント付きの紹介ムービーも公開された。各トレーラームービーについては今後公式サイトなどで公開される予定だ。
さらに、これから発売予定のタイトルとして「ファークライ 3」と「スプリンターセル ブラックリスト」について紹介された。「ファークライ 3」は最初今回のイベントに出展される予定だったが、ローカライズ作業の影響で残念ながら今回の出展には間に合わなかったそうだ。その代わり発売時期について、2012年の1月~3月の間に発売予定であることが明かされた。
もう1タイトルが「スプリンターセル ブラックリスト」だ。本タイトルは今年のE3で発表された「スプリンターセル」シリーズの最新作。完全日本語ローカライズを予定しており、発売時期は2013年中とのことだ。具体的な時期については「海外版の発売時期にできるだけ合わせたい」と話していた。
更にもう1タイトル、E3でも大きく話題になった「Watch Dogs」についても言及、日本での発売は未定だが「日本でも発売できるように頑張ります」と話していた。
最後に「来年もUBIDAYを開催されるのですか?」という会場のユーザーからの質問にスティーヴ・ミラー氏は「来年もやります!」と心強い回答を残していた。
【初回生産特典】 | ||
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「アサシンクリード III」の初回生産特典の「リファレンスガイド」。ネタバレになる内容も記載されているので、ストーリーを楽しみたい方は気をつけて欲しいとのことだ | 「アサシンクリード III レディ リバティ」初回生産特典のオリジナルポーチ。裏面にはシリーズでお馴染みのシンボルが印字されている |
【「ZombiU(ゾンビU)」会場限定公開トレーラー】 | ||
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ストーリーとゲームの攻略方法について紹介した、日本語吹き替えのトレーラームービーだ | ||
プロデューサーのコメント付きムービー。「ZombiU(ゾンビU)」に込めた思いが伝わってくる |
【「スプリンターセル ブラックリスト」日本語トレーラー】 | ||
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E3で公開されたトレーラーの日本語版だ |
■ 「Wii U GamePad」をフルに使って生き残れ。「ZombiU(ゾンビU)」プレイレポート
「ZombiU(ゾンビU)」の試遊ブーススタッフのTシャツ。背面には本作のキャッチコピー「HOW LONG WILL YOU SURVIVE?」の文字が |
「ZombiU(ゾンビU)」はイギリスを舞台にしたサバイバルホラーアクションだ。謎のウイルスが蔓延するロンドンで目覚めた主人公は武器や道具、そして知恵を総動員してゾンビで溢れるロンドンからの脱出を目指す。
本作の大きな特徴は、「Wii U GamePad」を利用した様々なギミックにある。普段はマップが表示されているが、画面をスワイプすれば「バックパック」に、ある時はゾンビやアイテムを探す「スキャナー」にと様々な役割を果たす。今回のプレイでもその一部を体験できた。
まず「バックパック」機能を紹介する。これは文字通りアイテムや装備品を管理する機能だ。本作は「Wii U GamePad」上に表示されているショートカットからアイテムを使う。そのショートカットに登録する装備を管理したり、拾ったアイテムを整理する為にに利用する機能だ。
次は「スキャナー」という機能だ。これを使うとどこにアイテムが隠れているか、ゾンビがいるかをサーチできる。この機能はアイテムを探すときにに使うのが主な使い方だがもう1つ重要な役割がある。というのも探索の途中に死体の様に倒れていて動かないゾンビが何体か存在している。しかしそのうちいくつかのゾンビは死んだふりをしており、隙を伺ってこちらに襲い掛かってくる。その様なゾンビに「スキャナー」を使うと本当は生きているのかを確認できる。
この様に「Wii U GamePad」はこの世界で生き残っていくために必要不可欠な装備だが、1つ気をつけないといけないことがある。それは「Wii U GamePad」が提供する各機能を使っている間も時間は流れ続けるということだ。ゾンビは扉の影など死角から出現することもあるので、周囲のゾンビを全て倒したと思って、悠長にアイテムを整理したり、アイテムを探していると後ろからゾンビに襲われる、という事も起こりうる。そうならない為に手早く済ませるのはもちろん、音に集中してゾンビのうめき声が聞こえないかなど神経を張り巡らせる必要がある。
今回プレイできたのは隠れ家の様な部屋から主人公が目覚め、秘密の通路から宮殿方向へ向かうエリアだ。秘密の通路から出るとコンテナが雑に積んであるエリアに出る。既にどこからかゾンビのうめき声が聞こえてきて、緊張感が高まっていく。マップには目的地が表示されているので迷うことはない。
目的地に向かって進んでいくとゾンビが出現する。このエリアに登場するゾンビは近接攻撃のみなので、近づかれなければノーダメージで倒せる。主人公はゲーム開始時に初期アイテムとして「火炎瓶」、ゾンビの注意を引き付ける「発煙筒」、「ハンドガン」、近接武器の「クリケットバット」を所持しているので「ハンドガン」を使えば比較的安全に先に進むことができる。
しかし初期段階では「ハンドガン」の弾は10発弱しかなく、ゾンビはヘッドショットなら約2発、胴体なら約6発程度撃ち込まないと倒せない。最初プレイした時はあまり気にせず連射していたのですぐに弾切れになってしまった。弾切れになると弾丸を拾うか、新しい武器を拾うまで「クリケットバット」で戦わなければいけないが、威力も射程も「ハンドガン」より劣る。
ゾンビの攻撃力も高めで、攻撃を3、4発受けるとゲームオーバーになってしまう。その際操作していたキャラクターはその場でゾンビとなり、徘徊し続ける事になる。コンティニューすると新しい主人公でゲームが始まるが、先ほど所持していたアイテムはゾンビになってしまった元主人公が持っている。そのゾンビを倒せばアイテムを取り返せる
武器にはレベルの概念があり、同じ系統の武器でゾンビを倒し続けるとレベルが上がっていく。レベルが上がるとリロード速度や発射速度が早くなるという。弾薬が許す限り同じ種類の武器を使っていくのが良さそうだ。
ゾンビは一般市民から警察官、近衛兵までバリエーションに富んでいた。警察官や軍人のゾンビはヘルメットを被っている時があり、その際はヘッドショットでヘルメットを飛ばさないとダメージを与えられない。弾薬の節約を考えるとできるだけ戦いたくない相手だ。
今回出展されていたバージョンでは難易度変更はできなかったが、製品版では難易度変更も可能だという。ノーマルでは少し難易度が高いように感じたので、レベルを下げてみるのも良いかもしれない。
日本初のプレイアブル出展ということで開場直後から多くのユーザーが詰めかけ、イベントが終了するまで列が途切れることはなかった |
■ お笑い芸人ダイノジが登場した「ロックスミス」ステージイベントと試遊レポート
ステージに登場した「ダイノジ」の大谷ノブ彦氏(右側)と大地洋輔氏(左側) |
ギターの教則本やDVDも出している、バンド「D_Drive」のギタリストYukiさん |
試遊ブースではオリジナルTシャツを着たスタッフが案内していた |
ステージイベントではエアギター世界チャンピオンの大地氏によるエアギターパフォーマンスのあと、大地氏、大谷氏が「ロックスミス」のプレイを披露。大地氏は自宅でも練習しており、大谷氏も以前バンドを組んでいた時にギターを触っていたとのことで、「ロックスミス」でもかなりの腕前を披露していた。
その後バンド「D_Drive」のYukiさんが登場し、速弾きも織り交ぜたかなり高度なプレイを披露していた。
その後「ダイノジ」のお二人に囲み取材が行なわれたので紹介しよう。
Q.大地氏への質問です。エアギターと本物のギターのそれぞれの楽しさを教えて下さい。
A.ロックスミスは演奏する楽しみがあって、エアギターは演奏というよりはパフォーマンスという意味の楽しさがありますね。(大地氏)
Q.先日の渋谷で行なわれたイベントの時に比べるとかなり腕前が上がっているように感じました。どの位練習されたんですか?
A.最初はまったく弾けなかったんですが、家で3日位練習したんですが、かなり上達しましたね。僕のことギタリストと呼んでもいいですよ(笑)。(大地氏)
Q.「ロックスミス」のプレイによってギターの腕前が上達すると、ギターの事をまったくわからずにやっていたエアギターのパフォーマンスに影響が出ませんか?
A.確かに違いが出るかもしれませんね。(大谷氏)
程々に覚えたらそれはそれで置いておいて、ギターのことがまったくわからなかった時の自分にリセットしてパフォーマンスするので大丈夫です。(大地氏)
Q.「ロックスミス」に収録されている楽曲の中で女性ウケが良さそうな曲を教えて下さい。
A.「ローリング・ストーンズ」ですかね。ギターを弾いている感じが出ると思います。(大地氏)
「ロックスミス」のプレイを通じて、ギターテクニックだけでなく曲も覚えてタイプにあわせて選曲するのが良いと思います。(大谷氏)
ステージイベントの後、筆者も「ロックスミス」をプレイしてみた。なお本誌では既に詳細なレビューも掲載しているので、詳しくそちらを参照して欲しい。
筆者は殆どギター経験がないので、1番初心者向けの楽曲をプレイしてみた。初心者でもそれなりに音楽がなり、ギターを弾いている気分になり、モチベーションも続きそうだ。プレイ中に自動で難易度を調整してくれるのも助かる。確かにずっとプレイしていればある程度うまくなりそうだ。
筆者も学生時代憧れてギターを購入したが難しすぎて挫折してしまったが、「ロックスミス」なら楽しみながら練習できそうに感じた。
【「ロックスミス」ステージイベントの模様】 | |
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自宅でも「ロックスミス」を練習していたという大地氏。司会の宇佐美友紀さんからも「前回よりも上手くなった」と評判だった | |
以前「ユニコーン」のコピーバンドを組んでいてギター経験もあるという大谷氏。流石の腕前を披露していた | |
華麗なギターテクニックを披露した、バンド「D_Drive」のYukiさん。速弾きを含めたハイレベルなプレイを見ることができた |
(2012年 10月 27日)