セガ、「PSO2アークスブリーフィングルーム」をお披露目

システムチェア“エンペラー1510”とハイエンドPCで最高のプレイが楽しめるプレイスペース


10月20日 開催

会場:インターネットカフェ“自遊空間 BIGBOX高田馬場店”



 セガは、サービス中のWindows PC「ファンタシースターオンライン2(以下、「PSO2」)」を最高の環境でプレイできる「PSO2アークスブリーフィングルーム」を、インターネットカフェ“自遊空間 BIGBOX高田馬場店”に開設、オープニングセレモニーを行なった。このオープニングセレモニーには、プロデューサーの酒井智史氏、ディレクターの木村裕也氏、自由空間を運営するランシステムより取締役の笠間匠氏が登場。PSO2アークスブリーフィングルームを披露した。





「PSO2アークスブリーフィングルーム」のオープニングセレモニーにテープカットが行なわれた

 高田馬場駅すぐ横にある総合施設、BIGBOXの7階にあるインターネットカフェ「自遊空間」に出現したPSO2プレイスペース「PSO2アークスブリーフィングルーム」。このオープニングセレモニーとして、プロデューサーの酒井氏、ディレクターの木村氏、ランシステム取締役の笠間氏が登場し、それぞれの期待が語られた。

 笠間氏は、「インターネットカフェという店舗の場に、こうしたゲームユーザーの人が交流できる場を作らせてもらえた」ということで、その喜びと同スペースの活用や発展への期待を語った。

 プロデューサーの酒井氏は、「『PSO2』は100万IDを突破したということで、その感謝を込め、最高の環境でプレイできる場所を、自由空間さんの協力を頂いてオープンいたしました。最高の環境でプレイすることでゲームの魅力をさらに楽しんでもらえるのではないかと思います」と、同スペースの環境の良さを強調したコメントとなった。


左上がランシステム取締役の笠間匠氏、右上がプロデューサーの酒井智史氏、左下はディレクターの木村氏。酒井氏と木村氏は、オリジナルデザインの「PSO2」パーカーを身につけての登場となった

プレイシステムチェア“エンペラー1510”。アーチ型のフレームがいかにも未来的なデザインで、その存在感は圧倒的。実物を目にすると驚くこと間違いなしだ
上部の横長なパネル部分にモニターが装着されていて、座席に座って操作すると上から電動でモニターが降りてくる。まさにコックピット感覚のチェアとなっている

 オープニングセレモニー後には、「PSO2アークスブリーフィングルーム」でのプレイを実際に体験させて頂いた。同店は基本的には、一般的な落ち着きのあるインターネットカフェなのだが、その一角に出現した「PSO2アークスブリーフィングルーム」は黒を基調とした未来的な空間になっており、そこに置かれている4台のプレイシステムチェア“エンペラー1510”の存在感に驚かされる。一般的なプレイスペースとはかなりイメージが異なる空間だ。

 酒井氏、木村氏の解説によれば、この空間ではPSO2のパーティー人数が4人ということで、4台を用意。レイアウトもそれぞれを内向きにして、互いにコミュニケーションがとれるようにしているという。オフ会などにぜひ使ってもらいたいということだ。

 システムチェア「エンペラー1510」は、カナダから1カ月をかけて輸送したとのこと。電動でモニターやリクライニングが動くハイエンドなチェアとなっており、PCもDELLが展開するALIENWAREの最高峰のモデル。サイバーな空間とチェア、最高のスペックでのプレイを楽しめる。普段のプレイ環境とは異なる場所での体験を楽しんでもらいたいという。

 「エンペラー1510」は丸みを帯びたラインをみせる、コックピットのようなシートになっていて、座席の上のアーチ型になっているアーム先端にモニターが設置され、モニターが宙に浮かんだ状態になっている。これは座席脇のボタンで電動で上下に可動する。

 さらに座席も高品質なものになっており、モニター同様にこれもボタン操作で電動でリクライニングする。音響も素晴らしく、BOSEのスピーカーが座席のヘッドレスト脇に搭載されていて、ホイールスイッチでボリューム調節可能。

 実際に座りプレイしてみたが、その座り心地の良さもさることながら、モニターが電動で上から降りてきて、リクライニングも背もたれだけでなく座席全体が傾くかのように動く様子は、まさにコックピット感覚で、それだけでワクワクさせるものがある。「PSO2」のテイストにうまくマッチしたサイバーな環境となっている。これだけのプレイ環境というのは筆者も他に味わったことがない。

 使用されるPCの「ALIENWARE Aurora ALX」も、もちろん最高峰。インテル Core i7-3820プロセッサー、グラフィックボードはNVIDIA GeForce GTX680、SSDといったスペックに加えて、水冷システムを搭載。「PSO2」を最高設定でも軽々と動作させる。普段は自宅で「PSO2」をプレイしている筆者も、「こんな快適なシステムチェアとPCなら何時間でもレア堀りし続けられるなぁ、欲しいなぁ……」と羨望のため息が出てしまったほど。この環境でのプレイは一見の価値ありだ。

 なお、この日には事前に募集が行なわれたユーザーの方が参加するオフラインイベント「PSO2アークスパーティー」も行なわれた。4人1組のパーティーで、TGS 2012でも楽しめた新フィールド「遺跡」と新ボス「ダッシュレイダ」を討伐する特別クエストができるというもの。こちらは参加者32名、観覧者100名の募集枠に対して、400件以上の応募があったという。こちらも盛況となった。


各部に至るまでリッチな作りの「エンペラー1510」。座る時にはキーボード台が前に開くのでそこから座って、キーボードを戻し、モニターを下げていく。モニターだけでなくシートのリクライニングも電動で、背もたれではなく座席全体が回転するように傾いていく。左下の写真がモニターやリクライニングの操作ボタンで、丸いスイッチはスピーカー操作のもの。丸いフチを時計回りに触ればボリュームアップ、逆時計回りならボリュームダウン。真ん中を押すとミュートになる。スピーカーは右下の写真のように頭の後ろ横に搭載されていて、ものすごく迫力と広がりのあるサウンドが楽しめた




 プロデューサーの酒井氏、ディレクターの木村氏に、メディア陣からの囲み取材も行なわれたので、最後にそちらの模様もお伝えしよう。

メディア陣の囲み取材に応じてくれた木村氏(左)と酒井氏(右)。「PSO2アークスブリーフィングルーム」オープンの喜びとともに、オフラインイベント展開や今後の「PSO2」の展開について語ってくれた

――PSO2アークスブリーフィングルームについてご説明頂けますか?

木村氏: アークスが4人で1パーティーですので、4台用意させて頂きました。ネットカフェというと座席の向きが壁向きなのが一般的だと思うのですが、パーティーでプレイすることを考慮して内向きにしています。隣の席の人の顔が見えるようなレイアウトですね。

酒井氏: 最高の環境でプレイしてもらいたいということで、「エンペラー1510」を仕入れました。カナダから船便で輸送したものです。電動でモニターやシートが動いたり、見た目的にも非常にサイバーな感じで、「PSO2」の未来的な世界をこの環境でプレイしてもらえると、より没入感も得られるのではないかと思います。

――この「PSO2アークスブリーフィングルーム」という企画のきっかけはどういったものだったのでしょうか?

酒井氏: 「PSO2」自体はスペック的にもいろんな環境でプレイできるゲームになっているのですが、最高の環境でプレイできる場所があったらなというのがひとつありました。また、登録IDも100万を超えまして、皆様への感謝の意をこめた場所を作れないだろうかという想いからも進めていきました。

――こちらでも他のネットカフェ同様のネットカフェ特典を受けられるのでしょうか?

木村氏: はい。一般の公認ネットカフェ同様に、専用の特典サービスを利用できます。

――プレーヤーの方にはどんな風に利用してもらいたいと想いますか?

酒井氏: やはりオフ会とかで、普段は離れた場所から一緒に遊んでいる人が集まる場所として使ってもらえたらと思いますね。

木村氏: 普段は関東圏にいない人同士で会う時など、集合場所にしてもらえるとわかりやすいのかな? と思いますし、東京の方でも、家でプレイするだけでなく、たまにはネットカフェでも遊んでみようかというときにもいいのでは、と思いますね。

――木村ディレクターは実は結構なネットカフェ派と伺っておりますが?

木村氏: そうなんですよ。僕はプライベートにプレイする時にはネットカフェに行くことが多いんです。自由空間さんも行きますね。この高田馬場店は初めて来たのですが、たまに寄ってみたいなって思いますね。

――自由空間さんの店舗でも、この高田馬場店になったのには、なにか理由があったのでしょうか?

酒井氏: やはりスペースに余裕がないとこれだけのルームは作れなくて。この高田馬場店さんは日本最大級レベルの広さがあって、特殊な凝ったルームを用意できたんです。ここだからできたと言えますね。

――木村ディレクターがプライベートではネットカフェ派だというのは、どんな魅力があるからなのでしょう?

木村氏: PCがまずいいスペックということがありますし。それと、家だと雑念が多いと言いますか(笑)。がっちりプレイをしたいという時にいいと思いますね。プレイの効率も集中できるぶん上がりますし。そういうところからネットカフェによく来ますね。

――ユーザーさんを招待してのイベントという点では、「PSO2」初のオフラインイベントともなっていますが、それについてはいかがでしょうか?

酒井氏: ユーザーさんの上手いプレイをじっくり見られる機会というのは、僕らもそうですが、ユーザーの皆さんもなかなかないと思うんです。そうしたところが楽しみですね。

木村氏: ゲーム内ではいつも遊んでいたけども、実際に会うのは今日が初めてという方も多いと思うんです。今回のイベントをそうしたオフ会的な流れのきっかけにしてもらえたらと思っています。

――今後にもオフラインイベントをやっていく意向はありますか?

酒井氏: 今回はパーティー対抗戦という形でのイベントですが、いろんなやり方があると思うんですよね。交流イベントだったり、ユーザーの皆さんから意見を聞くというイベントもいいと思いますし。やるからにはできれば全国を回りたいというのもありますので、ゆくゆくは全国的なイベントを開催していきたいと思いますね。

――今後の「PSO2」の展開についてお聞かせください

酒井氏: 11月には新フィールド「遺跡」が加わるアップデート「歴史を壊すもの」が登場します。さらに年末には、いよいよ“第1のクライマックス的なもの”が登場しますので。詳しいことはちょっとまだ言えないのですが。その後にもPS Vita版やスマートフォン版などがあって、まだまだ進化していきますので。楽しみにして頂けたらと思います。

木村氏: アップデートのほうを今は月に2回というペースを守れていて、それそのものはユーザーの皆様にも喜んで頂けるとは思うのですが、バランス面に関しては適時(調整して)やっていきたいというのがあります。頂いたご意見もしっかり受け止めてやっていきますので。

 あと、今後はバランスや仕様変更についてもっと事前に「こういった事を考えています」というのをお伝えしていきたいと思っています。これまでは当日や直前ということが多くなっていました。我々としては3カ月先とか半年後を見て計画しているところもありますので、そういったところもお伝えしつつやっていきたいと思います。そうしたところも含めて、今後もご期待頂ければと思います。

――ありがとうございました。

(C)SEGA
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(2012年 10月 20日)

[Reported by 山村智美]