セガブースレポートその3
「龍が如く5 夢、叶えし者」、「初音ミク -Project DIVA- f」、
「ファンタシースターオンライン2」の3大注目タイトルのステージイベントを総括!
セガブースレポートのラストは、パブリックデイの22~23日にかけて特に来場者が多かった「龍が如く5 夢、叶えし者」、「ファンタシースターオンライン2」、「初音ミク -Project DIVA- f」の3タイトルのステージイベントの模様をお伝えしよう。
■ 今度の「龍が如く」は女の戦いもアツい!
「今まであまりやったことのない、女性同士の戦いの場面は書いていて楽しかったです」(写真左:横山氏)。「みなさん納得のいく演技をしていただいたので本当に感謝しています!」(写真右:名越氏) |
22日に行なわれた「龍が如く5 夢、叶えし者」ステージイベントでは、大阪編に登場するアイドルタレントの真田まい役を演じた声優の白石涼子さん、同じく大沢あずさ役の野中 藍さんをゲストに招き、「龍が如く」シリーズの総合監督であるセガの名越稔洋氏、本作のプロデューサーの横山昌義氏を交えてのトークショーが行なわれた。
白石さんと野中さんが演じる「まい」と「あずさ」は、新人アイドルたちが争うテレビ番組で連戦連勝を続ける2人組のスーパーアイドルユニット。横山氏の説明によると、2人は本作の主人公のひとりで同じ番組に出演している澤村 遥のことをよく思っておらず、特にプライドの高い「まい」は自分より実力がずっと劣る遥と衝突を繰り返すという設定になっているそうだ。
声優のおふたりが登場したところで、本邦初公開となる「まい」と「あずさ」の映像がスクリーン上に流れると、ライバル視する遥に対してすれ違いざまに足を掛けて転ばせ、きつい言葉を浴びせて立ち去るという衝撃的なシーンが映し出された。自らが演じた「まい」の姿をあらためて見た白石さんは、「自分とは全然違うキャラクターで、さっきの映像みたいに意地悪をするシーンとかも出てくるので、心を痛めながら演じていましたね……」とコメント。
一方の野中さんは、「これぞ女子、というような可愛いけれども実は芯が強い、遥のライバルとしてキャラクターが立つようになればいいなと思って演技しました」と役作りのポイントを説明した。
硬派な「龍が如く」シリーズにあって、なぜあれほどインパクトの強い女性たちを登場させたのだろうか? その回答として、横山氏から「今回初めてプレーヤーキャラクターとして女性を登場させるのはとても大きな決断でした。今まではずっと“男とは何か”ということを描いてきましたが、夢がテーマの本作に澤村 遥を夢に向かって進む主人公のうちの1人としてどうしても出したかったんですよ。本作は主人公たちがそれぞれ自分の夢を持っていて、夢に対してどう立ち向かっていくのかをドラマチックに描いているんです」という明快なコメントがあった。
さらに、自身で彼女たちのセリフをかなり手直ししたという名越氏は、「『まい』と『あずさ』は、それこそもうやり過ぎなぐらいライバルというか、いじめっ子みたいになっていますが、ちゃんとふたりを通じて伝えたいものがあるんですよ」と作品中に自らが込めた思いを語っていた。
はたして真田まい、大沢あずさのアイドルユニットと澤村 遥が登場する大阪編はどんな結末を迎えるのだろうか? それぞれの役を演じたご両名によると、「ゲーム中で2人が素敵なダンスを踊りながら歌っている曲にもぜひ注目してください。ライバルという立場の『まい』は正直イヤ奴だな~と思いながら演じていましたが、最後には何かドラマが待っていると思いますので、どうぞよろしくお願いします」(白石さん)。「『龍が如く5』では、男たちのドラマがもちろんたくさんつまっていると思いますが、大阪編では女子のアツい戦いも見られますので絶対にプレイしてみてください!」(野中さん)、とのメッセージが来場者に向けて贈られた。来る「龍が如く5」では、硬派な男たちの戦いだけでなく女性たちが織り成すドラマにもぜひ注目したい。
白石涼子さん(写真左)野中 藍さん(同右)。おふたりとも男たちが活躍する「龍が如く」シリーズの出演が決まったと初めて聞いたときはかなり驚かれたそうだ | |
主人公の遥のライバルはいかにも気の強そうな2人の女性。華やかなステージ上でのパフォーマンスとは対照的に、敵意むき出しで遥に迫る女同士の戦いのシーンは男たちにも負けないほどの迫力があった |
そして23日のステージでは、作品中にタイアップとして登場する全国5大都市に実在するお店についての楽しいトークも展開。名越氏によると、開発にあたり地元の人に町のどの辺を舞台にしてどの店を入れたらいいのかなどを調査したという。
「地元の人から、『わかってないなあ!』みたいなことを言われるのは悔しいですから」(横山氏)と、その町並みを地元の人が見ても納得し、なおかつそこに行ったことがない人がイメージする風景になるように仕上げたそうだ。ちょうどイベントに参加していた地元出身の来場者が、実際のゲーム画面を見てバッチリできているというお墨付きを出したのだから、そのクオリティは間違いなく本物だろう。
全部で120以上ものタイアップする店舗が登場することによって、各地の街並みを本物そっくりに再現することに成功している |
■ 大型アップデートに関する質問に「ファンタシースターオンライン2」開発陣が生回答!
壇上に集結した「PSO2」開発陣。左から酒井氏、木村氏、菅沼氏、増山氏 |
23日の「ファンタシースターオンライン2」(以下、「PSO2」)のステージには、本作の酒井智史プロデューサーをはじめ、木村裕也ディレクター、PlayStation Vita版ディレクターの菅沼裕ディレクター、スマートフォン版の増山寛章ディレクターの4名が登場。前日に会場に駆け付けたファンから寄せられた、「PSO2」に関するさまざまな質問にその場で答えるトークを20分間ノンストップで行なった。
集まった質問は全部で177件で、そのうち実際に開発陣が回答をしたのは15件。質問はPS Vitaとスマートフォン版の仕様に関するものや、近日実施予定の大型アップデートの内容について聞いたものがかなり多く、「PSO2」を長時間やり込んだ人による細かい部分にまで突っ込んだ内容が非常に目立っていた。
イベント中に紹介されたものをかいつまんで紹介すると、「PS Vita版ではオフラインプレイはできるのでしょうか?」という質問には、「オンラインプレイ専用になっていますのでオフラインモードはありません。本作では、みんなでPS Vitaを持ち合って無線LANでつないで顔を合わせながら楽しんでいただければと思います」と菅沼氏が回答。
「スマホ版はゲーム内でメールとかができるそうですが、スマホ同士でもフレンド登録はできますか?」との問いには、「もちろんできますが、スマホ同士でWindows版とのフレンド登録は使っているサーバーがそれぞれ異なり、スマホ版のほうにはシップが存在しないので残念ながらできません。ただし、シップが異なる人とフレンド登録をしたいときはスマホを利用して自由にできるかと思います」と増山氏がコメントした。
さらに酒井氏は、「PS Vita版では全国大イベントの予定はありますか?」という質問に、「近いうちに東京で何かのイベントをやる予定です」と回答。それほど多くの人数が参加できるものではないとのことだが、ファンとしてはやはりその内容が気になるところだろう。また、「リリーパ族のスーツを出してほしい」という要望にはその場で「やりましょう!」(木村氏)と答えるなど、来場者を大いに盛り上げていた。
質問回答の終了後、10月以降に大型アップデート予定のWindows版のプロモーション映像がスクリーン上に流され、ビジネスデイの日には出てこなかった大型アップデート第2弾のムービーも本邦初公開。特に第2弾が映し出されている間は、ステージ前に集まった「PSO2」ファンからは次々と驚きの声があがっていた。
■ 追加コンテンツの動画とプレゼント賞品の詳細が明らかに! 「初音ミク -Project DIVA- f」
23日のステージは「男たちの『Project DIVA f』」と題して、セガの林プロデューサー、大崎プロデューサー、大坪ディレクター、プログラマーの田中氏、演出の廣瀬氏、デザイナーの中川氏の5名が一堂に集結。「初音ミク -Project DIVA- f」開発時のエピソードや、ユーザーからのゲームに関する質問に答えていくという実に濃い内容のトークを展開した。
まずはトークに先駆けて、「静止画だけじゃなくて動画を見せてほしいというみなさんからのご要望をヒシヒシと感じましたので……」(大坪氏)ということで、PS Vita版「初音ミク -Project DIVA- f」の追加コンテンツとして登場予定の「重音テト」、「弱音ハク」、「亞北ネル」の3人が同時に歌い踊っている映像を初公開した。その様子を見ながら田中氏が、「最初に3人出そうと言われたときは正直もう勘弁してくれ、2体も出せば十分じゃないかと思いました……」と、企画サイドの要求の高さに音を上げそうになったことを吐露。そこを中川氏がうまくスタッフをなだめつつ、時間をかけて作ったので可愛いものができたとのこと。
ユーザーからの質問である「収録曲は誰が選んだのでしょうか?」に対しては、「まず私が元になる案を作ったうえで、他のスタッフと議論をしたりクリプトンさんとご相談したうえで決めました」(林氏)との回答。また、「みなさんの1番好きな曲とモジュールは?」という質問には、「私の場合はMEGANEとメガネです。今回カスタマイズの要素を入れたのも、そもそもはミクさんにメガネをかけさせたいと思ったからなんですよ。ですから、好きなモジュールもメガネをかけているものになりますね」(大坪氏)とコメント。さらに、「プレイステーション3版の発売要素をコッソリ教えて下さい」という質問には、「今のところは2013年に発売ということしか言えないです」(林氏)、「頑張ります!」(開発スタッフ一同)という回答が。
自らも初音ミク大好きを公言するスタッフならではの愛情あふれるコメントを返していた。さらにエンディングで遊べるシューティングゲームでは、何度もやればやるほど新しい要素が出現して攻略法もどんどん変わることも公表し、「20回ぐらいやるといよいよ本領発揮になります!」(大坪氏)とゲームをより楽しむことができるヒントまでもを教えていた。
ステージ終了後、全4日間のイベント内で発表されたキーワードを書いて応募すると抽選で賞品が当たるプレゼントの内容が公表された。スタッフのサインが入った非売品グッズなどの豪華な賞品がたくさん用意されているので、欲しい人は9月25日の締め切りまでに「週刊ディーヴァ・ステーション」のサイトに掲載されている応募方法を参照のうえ応募しよう。
(C)SEGA
(C)SEGA /(C)SEGA Networks
(C)Crypton Future Media, Inc. www.crypton.net
□セガのホームページ
http://sega.jp/
□「東京ゲームショウ2012」セガオフィシャルサイト
http://tgs.sega.jp/2012/
□「龍が如く5 夢、叶えし者」のページ
http://ryu-ga-gotoku.com/five/
□「ファンタシースターオンライン2」のページ
http://pso2.jp/
□「初音ミク -Project DIVA-」のページ
http://miku.sega.jp/
(2012年9月24日)