NVIDIA、「NVIDIA GeForce GRID」を発表
遅延をなくし、コストも最小限になったクラウドゲーム用プラットフォーム
米NVIDIAは5月15日、クラウドゲーム用プラットフォーム「NVIDIA GeForce GRID」を発表した。この発表は、現在サンノゼで開催中のGPU Technology Conferenceにて行なわれた。
「NVIDIA GeForce GRID」は、Keplerアーキテクチャーを採用したクラウドゲーミングに最適化されたサーバー用GPU「GeForce GRID GPU」と、クラウド対応のグラフィックスソフトにより、消費電力のコストを抑え、かつ遅延もほぼ感じられない程度まで減らしたクラウドゲーム用のプラットフォーム。これにより、テレビ、PC、タブレット、携帯電話などに対して、ゲームのストリーミング配信が映画ストリーミングサービスと同等のコストで運用可能になるという。
NVIDIAは、このプラットフォームを活用することで、クラウドでゲームを配信するプロバイダー各社は「次世代ゲームをどのような機器にも配信」でき、「エネルギー消費関連を中心に運用コストを削減しつつ、すばらしいビジュアルを低レイテンシで提供」できるようになったとしている。
【NVIDIAクラウド・ゲーム担当ジェネラルマネージャーのフィル・アイスラー氏のコメント】
ゲーマーのみなさんには、今後、携帯電話でもタブレットでも、TVでも、もちろんPCでも、いつでもどこでも世界トップクラスのゲームをシームレスに楽しんでいただけるようになります。「GeForce GRID」の登場は、ゲームの提供方法とプレイ方法の一変を意味するのです。
【Gaikai CEOのDavid Perry氏のコメント】
少し前までエンジニアは、クラウドゲームは不可能で、コンソールゲームの速さとクオリティは出せないと言っていました。明らかに、彼らはGaikaiとNVIDIAが共に働きたがっていることを知らなかったのです。私たちは、その懐疑主義者の間違いを証明します。
(2012年 5月 16日)