コーエーテクモ、3DS「真・三國無双 VS」。メディア対抗戦イベントを開催
ゲームの攻略要素も交えた「VSモード」ファーストインプレッション!


4月26日 発売予定

価格:6,090円

CEROレーティング:B(12歳以上対象)


市ヶ谷オフィスで8媒体が激突。なごやかな雰囲気のなか行なわれたが肝心の試合は超ガチンコの連続できつかったです

 株式会社コーエーテクモゲームスは、4月16日に発売予定のニンテンドー3DS用タクティカルアクション「真・三國無双 VS」のメディア対抗戦イベントを同社市ヶ谷オフィスにて開催した。計8媒体がトーナメントを行ない、GAME Watch編集部は助っ人「開発S氏」の奮戦により準優勝という結果を収めた。獲得賞品(読者プレゼント)は後日プレゼントページに掲載される予定につき、ふるってご応募いただきたい。

 開始に先立ち、本作のプロデューサーを務める小笠原賢一氏は「これまで据え置き機を主戦場としてきた『真・三國無双 』シリーズ初となる3DS作品。今までのシリーズと異なる特徴を持たせるべく、タイトルに“VS”とあるように“対戦”を大きく掲げている。対戦の面白さは、プレイしないと伝わりづらい。今日はメディアの方々にガチンコ勝負をしていただいて、対戦を楽しむにはどうしたらいいかなど特徴を伝えていただきたい」とコメント。配信中の体験版を既にプレイされた方も多いだろうが、まだという方は本稿を参考にしていただければ幸いだ。


プロデューサーの小笠原賢一氏ディレクターの利川哲章氏

 メディア対抗戦イベントは、弊紙を含む計8媒体が「真・三國無双 VS」のVSモードで対決するというもの。念のため説明しておくと、「VSモード」は最大4人が参加可能なマルチプレイモード。3名の武将を選んでチームを編成し、他プレーヤーと拠点を巡って激しいバトルを繰り広げる。今回は、各編集部から2名がチームを組んで参加する“2対2”の対戦形式。1ラウンド10分で、使用ステージはランダム。勝利条件は相手チーム片方どちらかの武将を全滅させるか、敵本陣を占拠すること。時間切れの場合は獲得した拠点数となる。

 特別ルールとして、どうしてもふたり揃わない媒体はコーエーテクモゲームスより“助っ人”がパートナーとして加えられる。弊紙はライターの筆者のみ参加となったため、開発スタッフ「S氏」にパートナーを務めていただくこととなった。S氏からは開口一番「絶対、勝ちにいきましょう!」という力強いお言葉を頂戴したが、実は筆者、従来の無双シリーズはひととおりプレイしているものの、「真・三國無双 VS」は今日がまったくの初体験というありさまで「あ、足をひっぱらないようにがんばります!」と返事をするのが精一杯。ただ、同プラットフォームのシリーズ作品「戦国無双クロニクル」はコツコツ遊び続けていたので、その経験は必ず生きると判断。横にいるのは開発スタッフ氏。これはもう“究極のインサイダー情報の塊”といっても過言ではなく、練習時間を利用してS氏を質問攻めにしてしまった。

 まず第1に気になったのが、本作が初となる新要素。下画面の武将グラフィックスに「RUSH」表示が出現すると使える「無双ラッシュ」は、ミニゲーム形式で敵武将と一騎討ち。一般的な対戦アクションは“アクションスキルの差”が絶対的な壁となるが、無双ラッシュはその差を縮めてくれる存在。タイミングよくボタンを押す、指定されたボタンを早く押すなど、ミニゲームはどれもシンプルな内容。ただし、実戦ではそのシンプルさが逆に凄まじい緊張感を生み出すから面白い。大会でも、華麗なアクションを決めていたプレーヤーが「無双ラッシュ」に突入したとたんミスを連発するシーンが散見された。かくいう筆者も、本拠地の防衛で「無双ラッシュ」を挑まれたときは思わず半泣きになってしまった。大味な展開にならないようダメージはそれなりだが、ここ1番で狙うと格上相手でも十分喰える可能性を秘めている。

 「チームスキル」と「無双スキル」も、戦況に多大な影響を与える新要素。チームスキルは、組み合わせた3人の武将がそれぞれ持つ「チームスキル」から好きなものを選択。味方武将の体力が回復したり、敵武将が一定時間行動不能になる、味方武将が攻撃を受けてものけぞらなくなるなど、どれも凄まじい効果を持つものばかり。ただし、効果が高いぶん発動条件も「敵100人撃破で1回」とシビア。S氏によれば「長期戦が狙いどころで、いち対戦で1回くらいが目安。ただし、展開が速いとチームスキルを使う前に終わることもある」とのこと。ちなみに「無双スキル」は攻撃スピードアップ、体力回復など、使用している武将単体のみ効果を持つ。S氏によれば「能力アップ系などは数10秒くらいもつ」といい、敵本拠地など重要拠点では相当役に立つはずだ。


本作には丁寧なチュートリアルモードが用意されているので「こういうのはちょっと苦手かなぁ」という人も尻込みせず、ぜひチャレンジしていただきたい。従来シリーズのプレイ経験がある人も、ここで新要素がバッチリ習得できる

上画像はいずれも無双スキル。武将ごとに異なるスキルが備わっているため、どの武将を選んでチームに入れるかは結構悩む

チャージ攻撃によるガード崩しは超重要!

 武将のタイマン勝負は“ガード”とガード崩し”が超基本。ディレクターの利川哲章氏に「ガード状態の相手に背後から攻撃したら、無条件でヒットしますか?」と質問したところ「いいえ。ガードは全方向からの攻撃に対応します」とのこと。ガードを固めている相手には空中や地上からチャージ攻撃によるガード崩しを狙っていくが、このあたりは完全な駆け引きの範疇になるため、なにをどうすれば絶対有利ということはない。各種スキルや後述のアイテム、さらにはダメージモーションからのガード復帰など、1対1の戦いは常に白熱した展開になる。

 気になる武将の能力は、体力や移動速度は基本的に統一されているという。ただし、攻撃力や防御力、所有スキル、攻撃スピードやモーションなど「リーチがあって攻撃力が高い」、「手数が多い」など、武将それぞれに異なる特徴づけがなされている。ゆえに「基本はプレーヤーの腕次第」といえるが、そこに揺らぎを生じさせるのが拠点などで出現する“アイテム”の数々。攻撃力・防御力・移動速度アップ、ゲージや体力回復などさまざまなアイテムが登場するが、なかでも“皇玉(こうぎょく)”は威力絶大のスグレモノ。出現すると画面下の全体マップにでかでかと黄色く表示され、獲得した武将は一定時間攻撃力や防御力がアップするだけでなく、攻撃を受けてものけぞらなくなる。上画面の戦いに集中していると下画面に神経がいかず、敵に奪われてしまうこともしばしば。余談ながら、「お助けMiiアイテム」は出現頻度が少ないうえに、その貴重な機会で1番微妙なやつを引いてしまったため、あえてコメントは差し控えさせていただく。基本的には凄くありがたいはずなのだが……引きが弱いとそうもいえないようだ。


武将が倒されると残りの味方武将が一定時間“激昂”状態となり攻撃力アップ!数あるアイテムのなかでも最も凄まじい効果を持つ皇玉(こうぎょく)。出現ポイントが下画面に明示されるのはいいが、上画面の戦いに集中していると意外と気づかない。極力見逃さないようにしたい

 さて……限られた時間ではあったが、ひとしきりプレイさせていただいた感想として、本作最大の魅力は“拠点”を中心とした攻防と、状況に応じたアドリブ展開にあると思う。下画面に表示される拠点には、さまざまなマークがついている。いずれも、その拠点を占領すると得られる効果を示したもので「攻撃力アップ」、「回復プラス体力上限アップ」、「敵拠点や武将を攻撃」、「本陣を守る虎が出現」などなど、そのバリエーションは枚挙にいとまがないほど。イベントはランダムマップだったので、決定するや否や「このマップ、まずはどこを狙えばいいですか?(ヒソヒソ声で)」とS氏と即興できたのが凄まじくありがたかった(他媒体の皆様ホントすいません。これは我ながら酷いチートだと思いました)。

 拠点そのものの重要性もさることながら、旗印のアイコンで表示されるアイテム“将旗(しょうき)”も展開に多大な影響を与える。対戦開始時、プレーヤーが操作する武将はひとり。各拠点にある将旗を取るとひとりずつ武将が追加されていき、最大3人になる。自分が3人揃っていてパートナーの武将が揃っていない場合は、自分が将旗を取るとパートナーの武将が追加される。操作武将は下画面の武将アイコンをタッチして瞬時に切り替えられるほか、アイコンをドラッグしたまま拠点にスライドさせれば自動的にそこを目指してくれる。初戦はアタフタして自分だけで精一杯だったが、そのうち「あっ、あそこの拠点がやばそう」と感じたらAI武将をあらかじめ派遣しておくなどの戦略性が少しずつわかってくると、面白さの幅が飛躍的に広がっていく。

 マップデザインも秀逸で、たとえば進軍ルートが2系統あるマップでは、一見すると「2対2だったら、ひとりずつわかれて侵攻するのが基本かな」となりがちだが「ふたりで同じルートを一気に駆け上がり“将旗”で増やした武将を本拠地に派遣して逆ルートに備えるなど、色々なやり方が考えられる(S氏)」といい、どれが正解とは言い切れない。オセロのように拠点を奪い合うような状況でも「どの拠点を取ると、いまどういう効果が得られるか」が頭に入っていると、プレーヤー次第で次の一手が全然違ってくる。こうした変化に富んだ戦略性は、従来の「無双」シリーズにはなかった魅力的なものだ。グラフィックや操作性の向上はもちろん、従来とは異なるテイストが組み合わさったことで「真・三國無双 VS」は歴代シリーズのなかでもひときわ異彩を放つ傑出した存在となっているように感じられる。対戦ばかり注目される本作だが、シングルプレイがしっかり作られている点も見逃せない。


拠点を巡る攻防は、本作の醍醐味。同じマップでもプレーヤーごとに戦略は異なるし、何が正解とは決して言い切れない

シングルプレイに関心が寄せられがちだが、シングルプレイもしっかり作りこまれている。アンロックなどやりこみ要素も豊富だ

 メディア対抗戦は、S氏の大活躍によりGAME Watchチームが決勝戦に進出。対戦相手は任天堂ゲーム情報誌「ニンテンドードリーム」(ニンドリ)さんで「ニンドリさんたち上手いなぁ。これはもう、とにかく俺が足をひっぱらないことだ」と心に堅く誓うも、序盤で武将をふたり連続で倒されるという凄まじい役立たずぶりを発揮。S氏の獅子奮迅の働きで全プレーヤーが残り武将ひとりになる接戦までもつれこむが、筆者の負担に耐え切れなくなったS氏がついに力尽きジ・エンド。準決勝で同じ助っ人組の上司を倒し満面の笑みを見せていたS氏が、3DSを握り締めたまま悔しそうな様子を見るにつけ、申し訳なく思うと同時に心底から感謝の念が沸く。

 自分ではほとんど何もせず、ただ落ちているものを拾ったかのような準優勝。本来であれば賞品の大半をS氏に差し上げねばならないところだが、そこは読者プレゼントということで、冒頭でも触れたとおり後日プレゼントコーナーに掲載させていただく。「無双」シリーズの新たな潮流を築く、ファンならずとも要注目の作品。この機会に是非ご応募ください。


(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.

(2012年 4月 18日)

[Reported by 豊臣孝和]