セガ、3DS「ナイトメアパズル クラッシュ3D」 インプレッション!
ありそうでなかった、新しい形のパズルゲーム
2月23日、株式会社セガは、ニンテンドー3DS「ナイトメアパズル クラッシュ3D」を発売する。この度、発売に先立ちプレイする機会が得られたので、ファーストインプレッションをレポートする。
■ 2次元と3次元を切り替えて遊ぶ、新感覚のパズルゲーム「ナイトメアパズル クラッシュ3D」!
ニンテンドー3DS「ナイトメアパズル クラッシュ3D」は、次元切り替えアクション“クラッシュ”で、2次元と3次元を切り替えながらステージを進む新感覚パズルアクション。2007年に海外でリリースされたPSP「Crush」のリメイクで、日本では3DSで初登場となる。海外版の開発はイギリスのZoe Modeが、ローカライズは日本のセガが担当している。
2次元と3次元を切り替える。言葉では伝わりづらいかもしれないが、例えば、3次元では高低差があり、進めない場所も、カメラを動かし、上からの視点にして、クラッシュで2次元にすれば、高低差がなくなり、進めるようになる。プレーヤーは、この視点変更とクラッシュを繰り返し、ステージクリアを目指す。一定数のマーブル(ステージに配置された球状のアイテム)を集め、ゴールにたどり着けば、ステージクリアだ。公式サイトでは、フラッシュによる簡易体験版がプレイできるので、興味があれば試してもらいたい。
クラッシュで2次元と3次元を切り替え、ステージを進んでいく。2次元と3次元を切り替えるというゲーム性から、立体視との親和性は高い |
「シティ」、「シーサイド」といった4ワールドがあり、各ワールドには10ステージほどが収録されている。最初は簡単だが、ステージが進むと、ボールやスイッチなど様々な仕掛けが登場する。少し変わっているのがシンボルと呼ばれる仕掛け。シンボルは2次元限定で効果が発揮されるもので、ジャンプ力がアップするウィングシンボル、時間が止まるタイムシンボルなど、複数のシンボルが存在する。新しい仕掛けが登場する度にチュートリアルが入るし、ヒント機能もあるので、非常に遊びやすい。
空き缶、シンボルといった仕掛けだけでなく、触れるとやられてしまう敵“ナイトメア”も出てくる。ナイトメアはクラッシュやステージのオブジェクトを利用することで撃退できる。3次元だと動くが、2次元だと丸まって動かなくなるなど、様々なナイトメアが登場する |
すれ違い通信の遊びも用意されている。ステージに配置されたマーブルを全て取ってクリアすると、主人公のガウン(見た目の変更のみで性能に差はない)などのアイテムが手に入る。取得したアイテムはステージに配置することができ、すれ違った相手はステージに配置されたアイテムを取ることができるようになる。配置する場所は自由に決められるので、宝探しのように遊ぶこともできる。
2次元と3次元を切り替えるという、ありそうでなかった、新しい形のパズルゲーム。「単に2次元と3次元を切り替えるだけでは、飽きてしまうのでは?」と思われるかもしれないが、ゲームを進めていくとギミック、タイミングを要求されるような場面が追加され、遊びの幅が広がっていくため、飽きることなく遊ぶことができる。チュートリアルが親切なことに加え、ギミックが追加される度にチュートリアルが入るので、スムーズに操作を習得し、ゲームを理解することができる。
落下したり、敵に攻撃されてキャラクターがやられてしまっても、残機制ではないので、すぐに何度でもトライできるし、制限時間もないので、じっくりプレイできるのも嬉しい。この手のパズルゲームでは、詰まってしまって先に進めなくなってしまうことがありそうだが、ヒント機能があるため、その点も安心だ。高難易度を求める人向けには、時間とクラッシュ回数に制限のある、詰め将棋のようなトロフィーモードも用意されている。新しいゲームだからといって面白いとは限らないものだが、本作は正直に面白いと言える。新しいパズルゲームを求める方には是非プレイしてもらいたい。
(C)SEGA
□セガのホームページ
http://sega.jp/
□「ナイトメアパズル クラッシュ3D」のページ
http://crush3d.sega.jp/
(2012年 2月 23日)