ネクソン、「マビノギ英雄伝」、“カロック”先行体験レポート
ごつい、太い、強い! これまでにない重戦車キャラクター!


2月22日実装予定




 株式会社ネクソンは、MOアクションRPG「マビノギ英雄伝」において、2月22日に新キャラクター「カロック」を実装する。カロックはパワフルなジャイアントの戦士で、巨大な柱「バトルピラー」を使うという、ユニークなキャラクターだ。

 今回は実装に先がけてこのカロックを体験することができた。これまで「マビノギ英雄伝」はスマートなキャラクターばかりだったが、カロックが追加されることで世界観に“幅”が生まれると感じた。見るものを圧倒させる力強さだけでなく、どこか愛嬌もあり、使っていて楽しいキャラクターである。


■  巨大な柱を振り回し、並み居る敵をなぎ倒す、カロックが日本でも登場

幅広い肩幅と太めのデザイン。独特の味のあるキャラクターだ
巨大な柱、バトルピラーを振り回し戦う

 カロックは肩幅の広い、体の大きなキャラクターだ。これまでの「マビノギ英雄伝」男性キャラクター「リシタ」は、素早い動きの2刀流のキャラクターであり、他のキャラクターも線の細い女性で、ごついカロックは、デザインとしても大きく異なる。パワーキャラクターとして独特のプレイ感が楽しめそうだ。カロックは、プレイスタイルに“幅”をもたらすキャラクターとなるだろう。

 カロックは太めの、筋骨隆々としたデザインだ。身長は変えられるものの、体型は変更できない。髪型や顔パターンはいくつか用意されているが、“美形キャラ”は作れそうにない。刺青や傷跡などで、渋いデザインや、独特の味のあるデザインのキャラクターを作り出すことができるだろう。

 カロックの武器は「バトルピラー」という巨大な“柱”である。とても武器には見えない太い柱を振り回し、なぎ払う。時には地面に打ちつけて敵を押しつぶしたり、柱を地面に立てて、体を持ち上げてドロップキックをしたりする。動きの1つ1つが派手で、ちょっと笑ってしまうような大げさなところもあるが、戦っていて“力”に酔えるキャラクターである。

 Eキーを長押しすることで、カロックはバトルピラーを投げ捨てて、素手で戦うこともできる。素手の時は、攻撃のスピードが上がる一方で攻撃範囲は狭くなってしまう。バトルピラーは投げつけても、一定時間で足下に再出現するので、投げつけて格闘に切り替え、再度拾ってバトルピラーで攻撃、といった戦い方もできる。状況に合わせて技を使いこなすことで、より有利に戦えそうだ。また、つかみ技は「マビノギ英雄伝」の戦闘のアクセントとなる要素だが、カロックのつかみ技は特に楽しい。つかんでからの「投げ」は、バックドロップやパイルドライバーなど、インパクトの強い技を使う。

 カロックの攻撃は、1発1発の重みが非常に魅力的だが、モーションが大きいことで隙も多くなりがちだ。攻撃範囲の広さを活用する一方で、敵からの反撃には注意したい。ダッシュからのチャージを使いこなし、敵を一気に殲滅する戦い方が有効だ。ちょっと癖があるが、爽快な戦いを満喫できるキャラクターだ。


力強く恐ろしげな外見に、どこかユーモラスな雰囲気も持っている
バトルピラーを振り回す。巨大な柱を易々と使うところが、カロックの怪力ぶりを表現している
バトルピラーは様々な種類がある。攻撃範囲の広さも魅力
柱を手放し素手攻撃も。投げ技はプロレスのものだ

■  敵の攻撃を受け止めろ! パラディン、ダークナイトとなり、さらにパワフルに!

ボスクラビング。パーティープレイなら、この間に他のキャラクターが安全に攻撃できる
非常に派手な「SP:アースクエイク」

 カロックの大きな特徴が「スペシャルグラビング」だ。他のキャラクターではつかめないクモをつかみ上げることが可能な上、ウィスプを引きちぎるなど、パワフルさを強調する技が揃っている。さらに「ボスクラビング」という技で、ボスの特定の技を受け止めることができる。

 ボスの技をクラビングできれば、自分が身動きできない代わりにボスの行動も封じてしまうことができ、他のパーティープレーヤーはその間ノーリスクでボスを攻撃できる。ただし、このクラビングはタイミングが非常にシビアな上、敵の前提動作もわかりにくく、こだわりのプレーヤー以外は殴った方が早い、というバランスになっている一面もある。

 「マビノギ英雄伝」はこういったシビアすぎる駆け引きの要素があるところがある。日本のコンシューマーゲームの視点から見れば、もっと敵の隙は大きくするのが良いと思うし、敵の技の前の動作はもっと大げさにすることで、駆け引きがより楽しくなると感じた。こう言った点はまだまだ改良の余地がありそうだ。

 この他、敵の攻撃に合わせクリックやスペースキーで「衝撃吸収」という技が使え、受けたダメージを回復させることもできる。また、敵を攻撃すると溜まっていくSPゲージを使用する技もある。Zキーで使用する「ハウリング」という技では持続ダメージを受けてる場合、これを除去することができる。さらにスキルを習得しておけば、連続回転で敵をなぎ倒す「S.P:旋風」や、バトルピラーの衝撃波で周囲の敵を倒す「SP:アースクエイク」といった技も使用可能だ。

 加えて、レベル40で変身可能となる「パラディン」と「ダークナイト」も見ることができた。「マビノギ」では、人間キャラクターはパラディンとダークナイトに変身できるが、ジャイアントは“野獣”に変身することができた。「マビノギ英雄伝」では、ジャイアントがパラディンやダークナイトに変わるので、新鮮な印象を受ける。バトルピラーがオーラをまとうのがさらに楽しい。姿を変えて戦う姿は大迫力で、カロックのパワフルさがさらに強調されている。

 カロックの参加で、「マビノギ英雄伝」の世界はさらににぎやかになると感じた。MMORPGでは美形キャラクターが人気で、正直なところカロックは爆発的な人気を得られる造形ではないが、あえてこのキャラクターを選び、そして極めようとするプレーヤーにエールを送りたい。カロックがパーティーに加わることで、パーティの雰囲気はかわったものになるし、世界そのものの幅が広がる。注目したいキャラクターである。


パラディンに変身。バトルピラーは炎をまとう
黒いオーラをまとうダークナイト
カロックはこれまでのキャラクター以上に派手で見応えがある。戦っていて楽しいキャラクターだ


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(2012年 2月 18日)

[Reported by 勝田哲也]