チュンソフト、PS3/PS Vita「真かまいたちの夜 11人目の訪問者」

「みんなでかまいたち」の詳細や4人の登場人物などを紹介


12月17日 発売予定

価格:各6,090円(パッケージ版、PS3/PS Vita)
   4,980円(DL版、PS Vita)

CEROレーティング:D(17歳以上対象)



 株式会社チュンソフトは、12月17日に発売を予定しているプレイステーション 3/PlayStation Vita用サウンドノベル「真かまいたちの夜 11人目の訪問者(サスペクト)」の新情報を公開した。価格は、PS3/PS Vitaのパッケージ版が各6,090円、PS Vitaのダウンロード版(DL版)が4,980円。CEROレーティングはD(17歳以上対象)。プレイ人数は1人(PS Vita版のふたりでかまいたちは2人、オンラインのみんなでかまいたちは100人)。

 今回は、池谷雅也など4人の登場人物や、「かまいたちの夜」シリーズ初のオンラインマルチプレイモード「みんなでかまいたち」の情報を紹介していく。また、今作の舞台である岩手県遠野市のエピソードが登場するスクリーンショットや、メインシナリオを担当した黒田研二氏のコメントを公開する。

【黒田研二氏のコメント】

 外見はそっくりだけれども、中身は全然違う――。

 前作を夢中でプレイしていた頃は、その後、「かまいたちの夜」新作のシナリオを担当することなど、微塵も想像していませんでしたが、いちファンとして、この嬉しいオファーを断るわけがありません。執筆段階は、プロットがなかなか決まらないなど苦難の連続でしたが、何度も上京し、監修の我孫子武丸さん、制作チームの方たちとひたすら打ち合わせを繰り返し、やっとの思いで昨年11月にシナリオが完成しました。

 結果は、「かまいたちの夜」とは似て非なる新しい「かまいたちの夜」になったのではないかと自負しております。案外、1作目をやり込んだ人ほど、作者の仕掛けたトリックに騙されるのではないかなと思っているのですが……。

 今回執筆してみて、本格ミステリとサウンドノベルは、とても相性がよいと痛感しましたね。ゲームはそのシステム上、2度、3度と冒頭に立ち返ることが多く、真相がわかったあとで、「あ。こんなところにも手がかりがあったんだ」という発見をしてもらうこともできます。何気ない描写に細かい伏線をいっぱい詰め込んでおりますので、そのあたりも楽しんでいただければ幸いです。


■ 池谷雅也(いけたにまさや) (CV:緑川光)

 京香と一緒にブラウニーに訪れた、たくましい体つきと彫りの深い顔立ちの男性。35歳。旅行雑誌「月刊らんらんとらべる」の編集長。

思い出の人「京香」との偶然の再会。しかし、彼女の傍らには池谷が……

■ 烏飼優太(うかいゆうた) (CV:藤原啓冶)

 優しそうな顔立ちにペイズリー柄のバンダナが似合う、ペンション「ブラウニー」のオーナー。40歳。ペンションが人気のため、多忙の様子。

宿泊名簿を紛失してしまうなど、おっちょこちょいな一面も?

■ 神林龍之介(かんばやしりゅうのすけ) (CV:平野正人)

 熟年紳士といった雰囲気だが、気さくな話題で周囲を和ませる56歳。妻ローズとの結婚生活が25年を迎え、ふたりの仲を取り持った神社、卯子酉様にお参りに訪れた。

龍之介のきさくな人柄は、初対面同士の宿泊客の空気をも穏やかにする

■ 神林ローズ(かんばやしローズ) (CV:一城みゆ希)

 龍之介の妻。53歳。西洋系の外国人女性ながら、流暢な日本語を使いこなす、おしとやかな雰囲気の女性。手相占いができる。

龍之介のきさくな人柄は、初対面同士の宿泊客の空気をも穏やかにする


■ 複数のユーザーで推理の面白さを共有できる「みんなでかまいたち」

 PS3、PS Vitaの垣根を超え、1ルーム最大100人のユーザーで挑むネットワーク推理対戦ゲーム。プレーヤーはそれぞれ探偵となり、犯人、凶器、死体の隠し場所を突き止めるため尽力する。

 各ゲームは、ルールによって2日から1週間という期間に区切って実施される。ユーザーは、毎日わずかな時間ゲームにアクセスして推理合戦を行なう。

 容疑者の証言を聞いたり、他人の持つカードを偵察したり、つぶやき掲示板「かまいったー」を使ってほかのプレーヤーと協力、または操作を撹乱するなど複数のユーザーで推理の楽しみを共有できる。

 探偵の基本は、情報収集と推理。事件に居合わせた容疑者の証言を聞いたり(捜査)、ほかのプレーヤーの情報を盗み見たり(偵察)しながら情報を集め、手持ちの情報(情報カード)から真相を推理する。これが、プレーヤーの一連の行動となり、推理で犯人、凶器、死体の隠し場所を突き止めるとクリアとなる。

01:捜査

 まずは、事件現場に居合わせた容疑者から情報を集める。話を聞きたい容疑者を選択後、どの情報を聞くのかを決める。ルールにより、1日にできる捜査回数が決められている。また、嘘をつく容疑者も存在するため質問内容、情報の真偽
については熟慮する必要がある。

02:偵察

 同じ事件に挑戦しているほかの探偵を偵察し情報を盗む。「参加者一覧」では、ほかの探偵が所持している情報カードの割り合いなどを確認できる。闇雲に当たるのではなく、数値を吟味し新情報を入手できるかどうかを見極めることが重要となる。自分の所持していないカードを数多く持っており、かつ防御数の少ない探偵が狙い目。

03:推理

 集めた情報カードを確認しながら、マトリックス表に正しいと思われる情報のみを記入し、最後に「推理」ボタンを押す。犯人、凶器、死体の隠し場所を暴くとクリアとなる。ルールによっては、容疑者の中に嘘を付いている人物が混じっている場合があるため、情報の真偽を見極めながら推理を進めていきたい。

情報が揃っていなくても記入された項目がすべて正解なら、正解数に応じてポイントを獲得できる。しかし、1つでも間違いがあると大幅に減点されてしまう。クリア後も推理できるので、すべてのマスを正解で埋め「真クリア」を目指す

ほかの探偵から情報を奪うなど、クリア条件を満たすまでルールで定められた期間、01~03を繰り返すクリアしても期間中なら推理を続行できる。真クリアを目指したい

【お役立ちテクニック】

・防御

 有益な情報は人に渡したくないもの。そんな時は情報に鍵をかけ、防御することができる。防御中のカードは偵察された場合でも、内容を知られることはない。ただし、偵察の主が引き当てた防御中のカードをもう1度偵察すると、防御を崩され内容を知られてしまう。

・かまいったー

 捜査状況などを一言つぶやける機能。ほかの探偵のつぶやきを見ながら推理を進めたり、事実とは違うことをつぶやいて情報を撹乱するなど使用方法はプレーヤー次第。

・ざしきわらしのおつげ

 ルールで定められた枚数分「ざしきわらしカード」を持っていると、ざしきわらしからお告げ(ひんと)がもらえる。


「みんなでかまいたち」は自分で紡ぐもう1つの「真かまいたちの夜」で、事件のあらましは、プレーヤーの行動やほかのプレーヤーに偵察された事実などが「事件のあらまし」に追加され、変化していく


■ 妖怪伝説が色濃く残る岩手県遠野市

 岩手県遠野市は、河童やおしらさま、座敷わらしなど妖怪にちなんだ昔話で有名な土地。遠野に伝わる妖怪伝説をまとめた柳田國男の著作「遠野物語」は有名な作品となっている。

恋愛の神様として知られる卯子酉様
事件に座敷わらしが絡んでいる?物陰に隠れている赤いシルエットは……?
ペンションの様々なところに、遠野らしいご当地ネタが登場する

(C)2011 CHUNSOFT
※画面はすべて開発中のものです。
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(2011年 11月 2日)

[Reported by 中野信二]