チュンソフト、PS3/PS Vita「真かまいたちの夜 11人目の訪問者」

シリーズ初のボイス演出、マルチプレイなど新要素を続々紹介


発売日:未定

価格:未定



メインビジュアル。今回の舞台も雪山に閉ざされたペンション

 株式会社チュンソフトは、プレイステーション 3/PlayStation Vita用サウンドノベル「真かまいたちの夜 11人目の訪問者(サスペクト)」の最新情報を公開した。発売日、価格共に未定。

 「かまいたちの夜」シリーズは、プレーヤーが提示された選択肢を選択することでストーリーが大きく分岐していき、思いがけないストーリー展開を楽しめる「マルチストーリー・マルチエンディング」システムを取り入れ、多くのファンを獲得してきた。1994年にスーパーファミコンでシリーズ1作目が発売され、2002年にはシリーズ2作目の「かまいたちの夜 監獄島のわらべ唄」が、2006年にはシリーズ3作目の「かまいたちの夜×3 三日月島事件の真相」が発売された。

 その後も携帯電話や最近ではAndroid端末でもアプリが配信されており、様々なデバイスで遊ぶことができる。そして、ついに最新作がPS3と最新ハードのPS Vita用タイトルとして発売されることが決定した。



【「かまいたちの夜」シリーズ】
「かまいたちの夜」
 スキー場にほど近いペンション「シュプール」を舞台に、ガールフレンドと楽しい時を過ごすはずだった主人公“透”と宿泊客達は、顔の見えない犯人による凄惨な殺人劇に巻き込まれていく。プレーヤーが選択肢を選ぶことで物語のエンディングが変化し、選択を誤ると死体がどんどん増えていくという展開は、構成のゲームに多大な影響を与えた
「かまいたちの夜 監獄島のわらべ唄」
 ペンション「シュプール」での出来事から約半年。透と真理のもとにリゾート地「三日月島」への招待状が届く。リゾートとは程遠い陰鬱とした島で2人が再会したのは、あの日の懐かしい顔ぶれだった。その日は50年に1度来るといわれる「かまいたちの夜」。そんな中、島に伝わる「わらべ唄」になぞらえた殺人が発生する……。
「かまいたちの夜×3 三日月島事件の真相」
 1年前の惨劇の犠牲者を供養しようと、再び三日月島を訪れたかつてのメンバーたち。しかし因縁の地で、一同はまたもや奇妙な事件に巻き込まれることになる。複数の主人公の視点からひとつの事件を描いていき、それぞれの選択肢を選びかえながら真のエンディングを導き出していく。3部作完結編

 「真かまいたちの夜 11人目の訪問者」は雪山のペンションという閉鎖空間を舞台にし、プレーヤーが選択肢を選択することで様々なストーリーを楽しめるサウンドノベルの原点に立ち返った作品を目指して制作が続けられているという。ゲームの本質的な部分では原点回帰をはかりながらも、キャラクターとストーリーを一新し、全く新しいストーリーが用意される。キャラクターはこれまで通りシルエットで描かれる。グラフィックスや音楽など直接的な演出だけでなく、内面的な恐怖をゲームシステムに取り込んでいくという。

 今作でもいくつか新しい挑戦が行なわれているが、シリーズで初めて豪華声優陣によるボイス演出が取り込まれるという。主人公・坂巻快人(さかまきかいと)のCVは中村悠一さん、立花京香(たちばなきょうか)のCVは小清水亜美さん。

 これまでのシリーズに関わってきた我孫子武丸氏が、今作でも全ストーリーの監修とサイドストーリーのシナリオ執筆を担当している。

【ストーリー】

 岩手県・遠野市。

 作家志望の主人公、坂巻快人(さかまきかいと)は、小説の題材を探しに、遠野のペンションを訪れる。

 宿泊予定者は10人だったはずなのに、宿泊客は、なぜか11人……。そのうちの1人が露天風呂で殺される。

 快人は、偶然再会したかつての友人・立花京香とともに、事件の真相を探りはじめる。
 しかし、ひとつ、またひとつと死体が増えていき……。


【スクリーンショット】
プレーヤーの選択如何により、新たなる殺人に繋がるのか? それともハッピーエンドに結びつくのか?





■ 登場人物

・坂巻快人(さかまきかいと)


CV:中村悠一

 小説家志望の24歳。今までの執筆作品は全て、完成を直前に全て紛失したという、人並み外れた不運の持ち主。新しい小説の題材を探しに遠野を訪れた。



・立花京香(たちばなきょうか)


CV:小清水亜美

 快人が大学時代思いを寄せていた女性。極的な性格の24歳。旅行雑誌の編集者を務めており、雑誌の取材で遠野を訪れ、快人と偶然再会する。






■ マルチプレイ

 今作では、プラットフォームの特長を活かしたシステムを取り込んでいる。たとえば、PS Vitaでは前面と背面パネルに用意されたタッチセンサーを使用したシステムが盛り込まれる予定だという。詳しくは今後明らかにされるが、今回はネットワークに対応したシステムの一部が明らかになった。

 マルチプレイの1つのモードとして用意されるのが「みんなでかまいたち」。PS3とPS Vitaのプラットフォームに関係なく参加でき、1つのルームに最大100人のプレーヤーが参加し、それぞれが探偵となり誰よりも早く事件を解決することを目標にゲームを進めていく。


【みんなでかまいたち】
100人のライバルと共にプレイし、いち早く結末にたどり着かなければならない

 もう1つが、PS Vitaにのみ用意されるモード「ふたりでかまいたち」。2人で1つのPS Vitaを持ち、前面と背面のタッチセンサーを使い、ゲームを通じてお互いの相性を占うモードとなっている。


【ふたりでかまいたち】
板にあいた穴を2人でふさぐというツイスターゲーム風の問題なども出題される相性が80%で「恋人未満」とはなかなかハードルが高い……

(C) CHUNSOFT
※ 画面写真は全て開発途中のものです。

(2011年 9月 6日)

[Reported by 船津稔]