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森アーツセンター、「誕生25周年記念 ドラゴンクエスト展」を12月4日まで開催
堀井雄二氏「自分が勇者だったときの時代を思い出してもらえたら、凄く嬉しい」


10月8日〜12月4日まで 開催

会場:森アーツセンターギャラリー

入場料:一般1,800円、学生(高校・大学生)1,300円、子供(4歳〜中学生)800円


堀井氏と麒麟のお三方による25周年ケーキ入刀シーン。実は堀井氏がフライングで一足お先に軽くプスリとやってしまったのは秘密

 東京・六本木ヒルズ森タワー52階の森アーツセンターギャラリーにて、株式会社スクウェア・エニックスの人気RPG「ドラゴンクエスト」シリーズをテーマにした展覧会「誕生25周年記念 ドラゴンクエスト展」が開催される。期間は10月8日〜12月4日までで、入場料は一般1,800円、学生(高校・大学生)1,300円、子供(4歳〜中学生)800円(展望台・森美術館入館料を含む)。開館時間は午前11時〜午後10時まで。ここでは、本日開催されたプレス内覧会の模様をお届けする。

 「誕生25周年記念 ドラゴンクエスト展」は、1986年に任天堂ファミリーコンピュータ向けに発売された初代作品を皮切りに、全シリーズ累計出荷本数5,800万本を越えるRPG「ドラゴンクエスト」シリーズをテーマにした展覧会。シリーズの歴史を振り返るとともに、世界観、手法、社会的意義などを豊富な資料とともに紹介する、ゲーム史上初の本格的な展覧会といえる。主催はフジテレビジョン、産経新聞、ニッポン放送、森アーツセンター。制作協力は集英社。特別協力にスクウェア・エニックスが名を連ねる。

 プレス内覧会では、オープニング記念セレモニーが行なわれた。主催者のひとりである森アーツセンター・ゼネラルマネージャーの中山三善氏は「本展の特徴を3つに絞って説明したい。ひとつ目は、本展がゲーム史上初の本格的な展覧会で、これはとても重要なことと思っている。美術館で開催される展覧会は、絵画、彫刻、写真、ファッション、建築などが主流だったが、時代の変遷とともに分野が広がっている。ようやくゲームを扱うことにたどり着いたということができるかもしれない。後世の博物館学の教科書には、きっとこのような記述がなされることでしょう。『東京の森アーツセンターにおいて、ゲームをテーマとした世界初の本格的な展覧会が開催された』と」とコメント。

 続けて「第二のポイントは、学術性、資料製の担保。ゲームを扱う展覧会につき相応のエンターテインメント性を保つことが重要。しかし、私どもの施設の根幹は美術館であり、しかるべき学術的な整理や分析が必要。社会現象といわれた本シリーズにおいては、なおさらのこと。この点に関しては、シリーズ生みの親である堀井雄二氏のご指導のもと、監修をお願いした志田英邦氏に、文字どおり昼夜をわかたず骨折りをいただいた。第三のポイントは、参加体験型の展覧会“ロールプレイング展覧会”に仕立ててあること。本シリーズを愛してやまない担当者が多数参加され、熱い想いを実現すべくエネルギッシュな会議を積み重ねてきた。当初から、これだけは実現したいと考えていたことが『ゲームをしている感覚で展覧会が楽しめること』。難しい課題だが、そこで考え出されたのがワークシート『冒険の書』の導入。来館者全員に渡され、自身の意志で職業を選択し会場内を回っていただく。これだけ大掛かりな展覧会で全員にワークシートを配布し、本展のハイライトである“竜王の城”での役割がそれぞれ異なり、正解者全員に勇者の証を授ける。通常なかなか実現できない事柄を、できる限り実現した展覧会」と説明した。

 堀井雄二氏は「『ドラゴンクエスト』も、今年で25周年。最初は10人くらいの少人数で作り始めたゲーム。それがこんなに長く愛され、感謝の気持ちでいっぱい。今回の展示を昨日ざっと見せていただいたが、すぎやま先生の直筆の楽譜、鳥山さんの原画、凄く懐かしい。僕も資料を出しているけど、結構昔なんで、発掘作業というか。『こんなイラストやラフを描いていたんだ!』と、結構恥ずかしい資料をいっぱい出している(笑)。その辺、生暖かい目で見てもらえたら嬉しい。これほどみんなが想ってくれている。ゲームをしただけでなく、どこまでレベルが上がった、並んで買ったなど、周辺ふくめ色々な記憶もあったと思う。展示を見てもらって、自分が勇者だったときの時代を思い出してもらえたら、凄く嬉しい」とコメントした。

 本展のオフィシャルサポーターを務めるのは、お笑い芸人「麒麟(川島明さん、田村裕さん)」のおふたり。本展に興味を持つ人向けにメッセージを求められると、川島さんは「大人のファンのほうが、凄く喜ぶのではないか。これくらい(30台)の歳の人がテンションがあがるものしかなかった。田村くんは最近プライベートで幸せになりましたけど、私なんかプライベートは夢も希望もないもんで(会場笑)、本展で夢と希望、そして勇気をいただく。ぜひ皆さんにオススメしたいと思います」とコメント。田村さんは「僕らの世代も楽しめるけど、お子様も『9』とかドラクエの世界に浸っていただけると思います。奥さんは1歩引いた部分があるでしょうから、それを本展でさらに引き込むという“媒介”として使ってもらいたい。どんだけだけ凄い世界なのか(会場内の)色々なところに溢れてますから。(来場すれば)凄さがわかると思います」と熱弁を振るってくれた。

 監修を担当したゲームライターの志田英邦氏は、本展の特徴を説明。前半は「最初はダーマの神殿になぞらえて、最初に4つある職業『戦士』、『武戦家』、『僧侶』、『魔法使い』の選択から始まる。頭と身体で冒険を味わうと同時に、シリーズの歴史を振り返ってもらう。クライマックスには、ボスが待っている。今回は巨大な竜王との対決シーンを用意した。これで『ドラゴンクエスト』を体感してもらう」といい、後半は「鳥山明先生の原画60点、堀井雄二氏の企画書、すぎやま先生の生楽譜、貴重な資料を本邦初公開。当時は手書きで作られていた。人の力でできているんだ、ということをわかっていただく。そこを辿っていただいて、頭のなかで再構築していただく。みなさんご存知のセリフも、こうやって生まれたというのが企画書などを見ればわかっていただける。ルイーダの酒場では、『ドラゴンクエスト』の世界に基づいた食事、飲み物、スイーツが楽しめる。ここでは“舌”でゲームの世界を味わっていただきたい」と説明した。

 前後半を通して行なわれる謎解きをクリアした人には、バッジ“勇者の証”がプレゼントされる。これを身に着けた人には、2回目以降に来場した際に職業選択で「勇者」が選べるようになるほか、竜王との戦いで特殊な武器が使えるといった特典が用意される。コアなファンは、全職業の謎解きコンプリートを目指すのもよさそうだ。


中山三善氏 堀井雄二氏 麒麟(上画像・右より、川島明さん、田村裕さん) 志田英邦氏


【展示は全3章構成】
館内の展示は、大きく3つの章にわけられている。第1章「伝説の冒険」はシリーズ25周年の歴史をたどるコーナー。最後には巨大な竜王との対決が待つ。第2章「導かれし記憶」は、原画、企画書、レアグッズなどが多数展示されたファン必見のコーナー。第3章「新たなる旅立ち」はシリーズ最新作「X」の世界観やキャラクター設定を紹介するコーナーのほか、グッズの先行発売などが行なわれるショップ「どうぐや」、ゲームをもとにした食事が楽しめる「ルイーダの酒場」が営業中

【第1章・伝説の冒険】
来館者は、まず入り口で「冒険の書」を選択。「戦士」、「武闘家」、「僧侶」、「魔法使い」から好きなものをチョイス。これをヒントに、館内に隠された5つの謎を発見し解いていく。正解者には「勇者の証」がプレゼントされ、再来館した際に提示すると職業「勇者」が選べるようになる
時系列に配置されているので、シリーズ初代からプレイしている人は感慨深いものがあるのではないだろうか。さりげなく展示されたパッケージ原画は超レアの一言


ところどころに配置されたモンスターのオブジェも見所のひとつ

【竜王と対決!】
1章の最後は仲間たちと協力して「竜王」と対決することなる。来場者が装備する武器は、最初に選んだ職業にちなんだものが手渡される
お約束の真の姿。これは映像ではなく、スクリーン後方で巨大な竜王をエアーポンプで膨らませている
特別にスクリーン内に入れていただいた。間近で見るその姿は、スクリーン越しとはまた違った味わいがあって実に素晴らしい 対決スペース内にあった宝箱は、なんとミミック!

【第2章・導かれし記憶】
ある意味、マニア最大の見所がココといっても過言ではない。貴重、レアなどという言葉では表現しきれない、文字どおりの“お宝”資料がコレでもか! とばかりに大量に展示されている

【第3章・新たなる旅立ち】
出展アイテムは少ないが、世界観やキャラクターなどを解説。上画像の左奥では、大型スクリーンで映像の上映も行なわれている

【商人の宿屋】
歴代作品の実機、「ドラゴンクエスト モンスターロード」シリーズやグッズなど関連商品を一挙に展示。なかなか壮観だ

【どうぐや】
本展にて先行発売される25周年記念グッズなどをズラリと並べたショップ。先行発売グッズは、本展終了後に各種イベントや直営ショップでも販売予定

【ルイーダの酒場】
ゲームに登場する武器や呪文などにちなんだメニューが楽しめる。上画像。右下のようにおみやげ品も用意されている

【オマケ・セレモニー用に制作された巨大スライムケーキ】
間近で見るとゴージャスの一言。ステージから見えなかったところもきちんと作られており、丁寧な仕事ぶりがうかがえる。特注品と推察されるが、ゆえに「私も注文したい!」というファンが続出しそうな逸品でした

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※ドラゴンクエスト/DRAGON QUESTは、日本およびその他の国における株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングスの商標または登録商標です。

(2011年 10月 7日)

[Reported by 豊臣孝和]