「東京ゲームショウ 2011」スクエニブースレポートその1
「ファイナルファンタジーXIII-2」、「キングダム ハーツ 3D ドリーム ドロップ ディスタンス」などの話題作を紹介


9月15日~9月18日 開催(15日、16日はビジネスデー)

会場:幕張メッセ1~8ホール

入場料:当日1,200円、小学生以下無料


 毎年のように注目度の高い作品が数多く揃う株式会社スクウェア・エニックスブース。ブースレポートその1となる本稿では、発売日が決定した「ファイナルファンタジーXIII-2」を筆頭に、「キングダム ハーツ 3D ドリーム ドロップ ディスタンス」、「シアトリズム ファイナルファンタジー」、「ブレイブリーデフォルト」についての情報をお届けする。



■ 「ファイナルファンタジーXIII-2」

発売日:2011年12月15日
対応機種:PS3、Xbox360
価格:各7,980円
ジャンル:RPG



■ 発売日が12月15日に決定。数々の新システムを搭載した「FFXIII-2」の魅力に迫る

 前作「FFXIII」から3年後の物語が語られる本作。待望の発売日が12月15日と発表され、いち早く試遊してみたい人も多いはず。しかし、プレイアブル出展は国内ではゲームショウが初というだけあり、一般日は混雑が予想される。人気の高いタイトルだけに、長時間待たされることは覚悟しておく必要がありそうだ。

 試遊の内容はまず、公式サイトなどにあるトレーラーに挿入されているボスバトル(ノエルとセラが巨大な敵と戦うシーン)を堪能することが可能。バトルシステムは前作とほぼ同じなので、プレイ済みの人はすんなりと操作できるだろう。

 すでに情報が公開されている新システム「シネマティックバトル」は、画面に表示されたボタンを素早く入力してバトルを進行させるもの。ボタンを入力するだけで超美麗グラフィックスかつ大迫力のバトルシーンが展開されるので、思わず操作が遅れてしまいそうなほど画面を見入ってしまう。今回は体験できなかったが、ボタン入力の成功・失敗によりバトルの展開やイベントが変化するとのことなので、同じバトルでも何度も楽しめそうだ。

 ボスバトルが終了するとビルジ遺跡と呼ばれるエリアに移行。ここには遺跡を探索する大勢のNPCが存在し、会話をしてさまざまな情報を聞くことができる。1人のNPCと会話してみたところ、あるアイテムを見つけてくるように依頼された。このように本作では、本筋とは異なるサブイベント要素が多数織り込まれているのも特徴。要求されたアイテムは普通に探すだけでは見つからず、モーグリを使って怪しい場所を探索する「モーグリハント」を発動して見つけることができる。モーグリは敵とエンカウントする際のシステム「モーグリクロック」でも活躍するので、ゲームを進めていくほど愛着が沸いてくるだろう。

 遺跡内では通常バトルを楽しむこともでき、倒した敵は「モンスタークリスタル」として仲間にしてともに戦えるようになる(今回のプレイアブルではチョコボ、ケット・シー、ハバネロの3体を仲間にすることが可能)。オープンメガシアターでは、これらモンスター専用のアクション(シネマティックアクションを踏襲したシステム)を確認できたので、仲間にできれば戦術の幅がさらに広がるはずだ。同シアターでは前作にも登場したスノーとホープ、さらには新キャラクターも多数登場。彼らがどういった物語を繰り広げるのか、発売日を心待ちにしておこう。

【ファイナルファンタジーXIII-2】


■ 「キングダム ハーツ 3D ドリーム ドロップ ディスタンス」

発売日:2012年春
価格:未定
対応機種:ニンテンドー3DS
ジャンル:RPG



■ 「フリーフローアクション」をはじめバトルを楽しめるシステムが進化

 本作は「キングダム ハーツ」シリーズ初の3DSタイトルとして期待値が高い作品で、プレイアブル出展としては世界初。一般日は相当の混雑が予想されるので、なんとしても本作をプレイしたい人は早めにブースへ向かうと良いだろう。試遊する際はソラ編とリク編のどちらかを選択してプレイすることが可能。

 ソラ編はシリーズでおなじみのワールド「トラヴァースタウン」が舞台になっており、リクとはぐれたソラのもとに髪がオレンジ色の少年が登場。この少年は何かのゲームに参加しており、パートナーを探しているらしい。掌にはゲームの有効時間を表すカウントダウンが刻まれている。リク編のワールドは「ラ・シテ・デ・クローシュ」で、『ノートルダムの鐘』のキャラクターであるカジモドが登場する。

 本シリーズは簡単な操作でド派手なアクションを楽しめるのが大きな特徴だが、本作もその魅力を十分に受け継いでいる。とくにグライド(空中移動)中に壁蹴りやポールなどを使って瞬時に高速移動できる「フリーフローアクション」の操作が快感。縦横無尽に空中を移動しながら繰り出すアクションはシリーズ最高の操作感と爽快感を味わわせてくれるので、アクション面は格段に進化したと言えるだろう。

 ロックオンマーカーが変化した状態でAボタンとXボタンを同時に押すと発動できる「リアリティシフト」は、3DSのタッチパネルを生かしたアクションになっており、ソラとリクで操作方法が異なる。発動中はバトルが中断した状態になっているので、焦ることなくタッチパネルを操作可能だ。タッチパネルを使ったその他のアクションとして、ドリームイーターと呼ばれる2体の仲間との連携技がある。こちらは仲間のアイコンをタッチするだけで発動できるので、強力な攻撃手段になるだろう。

 なお、オープンメガシアターの映像でAR機能を使ってドリームイーターを観賞するシーンを確認可能。アクションだけでなく、さまざまなシステムで本作を楽しめそうだ。


■ 「シアトリズム ファイナルファンタジー」

発売日:今冬
対応機種:ニンテンドー3DS
価格:未定
ジャンル:シアターリズムアクション



■ タッチスクリーンで奏でる「FF」シリーズの名曲。当時の思い出が色濃く蘇る

 「FFI」から「FFXIII」までの楽曲を使った「シアターリズムアクション」と呼ばれる新ジャンルの作品。プレイアブル版では「FFII」など一部のタイトルを除く作品の楽曲をプレイすることができる。

 譜面(難易度)は全部で3種類あり、今回の試遊では楽曲ごとに難易度が設定されていた。操作方法は楽曲に合わせて上画面に流れてくるトリガーの動きに合わせて下画面をタッチ、もしくはスライドして演奏するというもの。「FF」シリーズのファンならどの曲も一度は聞いたことがある名曲揃いで、プレイしているといかに自分が「FF」作品を愛しているのかを再確認できる。楽曲のクオリティだけでなく、トリガー入力に成功した際のSEの再現度も絶妙。

 楽曲ごとに設定されたステージ(全3種類)そのなかで、最も没入度が高かったのは作品を代表するムービーシーンを見ながらプレイできる「イベントミュージックステージ」。このステージは今回の試遊では「FFIX」と「FFX」のみでプレイ可能で、当時の感動を充分に思い出させてくれる。コンボを続ける、もしくはゲームオーバーにならずに進めていくと通常とは違った色のトリガーが出現し、ミスせずに進めると新たなムービーシーンが流れるなど、やり込みがいのあるシステムも。

 このシステムは「フィールドミュージックステージ」ではキャラクターがチョコボに変身して移動速度がアップしたりモーグリからアイテムをもらえる、「バトルミュージックステージ」では召喚獣が登場して召喚魔法の演出が入るなど、ステージごとに異なった楽しみが用意されているのも嬉しい。「FF」作品の新たなアプローチとして見事に成功しているのではないだろうか。

【シアトリズム ファイナルファンタジー】


■ 「ブレイブリーデフォルト」

発売日:2012年
価格:未定
対応機種:ニンテンドー3DS
ジャンル:RPG



■ ARマーカーで見る衝撃的な映像。謎の美少女が語りかけてくるその内容とは!?

 先日行なわれた「ニンテンドー3DSカンファレンス 2011」で電撃発表されたRPG「ブレイブリーデフォルト」。スクウェア・エニックスが誇る大作RPGを受け継ぐ新たな作品として、発表後から早くも高い注目が集まっている。

 本作のブースでは試遊ではなく、ARマーカーを使った斬新なプロモーション映像を楽しむことが可能。係員から手渡された3DSをブース内の床にあるARマーカーに合わせると画面上に黒髪の美少女が登場。世界の崩壊に巻き込まれながら、「光の戦士として世界と皆を助けて」と語りかけてくる。

 少女の悲痛な想い・祈りがひしひしと伝わり、何とか手助けしてあげたいという気にさせてくれる内容なので、その全貌が気になる人はぜひ体験してみてほしい。これからの続報に期待できるはずだ。

 なお、この映像はニンテンドーeショップで11月1日までダウンロードできる「ブレイブリーデフォルトAR体験アプリ」と、ブースで映像体験後にもらえる「ARマーカー」があれば自宅などでも見ることが可能。「ARマーカー」は先行配布されているものだが、9月22日からは公式サイトなどでも公開される予定なので、会場に来ることができない人は先にアプリだけでもダウンロードしておくといい。

※ARカードはスクウェア・エニックスのパンフレットにも同封されています。

【ブレイブリーデフォルト】



■「ファイナルファンタジーXIII-2」
(C)2011 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA
■「キングダム ハーツ 3D ドリーム ドロップ ディスタンス」
(C)Disney. Developed by SQUARE ENIX
■「シアトリズム ファイナルファンタジー」
(C)SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved. Developed by indieszero Co.,Ltd.
■「ブレイブリーデフォルト」
(C)SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN: Akihiko Yoshida.

(2011年 9月 16日)

[Reported by 山本博幸(ねこひげ合同会社 )]