「東京ゲームショウ2011」セガ「初音ミク -Project DIVA- extend」ステージ&体験プレイレポート
9月22日よりTGS体験版のPS Storeでの配信が決定!!


9月15日~18日 開催(15日、16日はビジネスデイ)

会場:幕張メッセ

入場料:1,000円(一般/前売り)、1,200円(一般/当日)、小学生以下は入場無料


 東京ゲームショウ初日となる15日、セガブースのステージイベントを締めくくったのは、初音ミク関連タイトルとなる「初音ミク -Project DIVA- extend」と「Project mirai(仮)」のステージ。本稿ではこのステージの模様と会場でプレイできた体験版の試遊レポートをお届けしていこう。



■ 藤田咲さんが「Project mirai(仮)」のARコンサートを実際に披露
  「初音ミク -Project DIVA- extend」体験版の配信は9月22日から開始

「初音ミク -Project DIVA- extend」のプロデューサーである、株式会社セガの内海洋氏
初音ミクの声を担当した藤田咲さんが、内海氏とともにステージを進めていった

 ステージが開始されると、「初音ミク -Project DIVA- extend」(以下「extend」)と「Project mirai(仮)」(以下「mirai」)のプロデューサーを努める株式会社セガの内海洋氏と、初音ミクの声を担当した藤田咲さんが登場。この2人がトークをする形でステージは進行していった。

 まず最初に紹介が始まったのは11月10日に発売される「extend」について。藤田さんが「『extend』はモジュールも楽曲も本当に大増量。こんなに増えていて大丈夫?と思ったりして、元々(シリーズを)遊んでいた人にも楽しんでもらえると思うし、『extend』がはじめてという方にも楽しんでもらえる1本になったのではないかと思う」とコメントすると、内海氏は「楽曲は人気クリエーターさんの曲のほか、開発チームが一生懸命選んだ素敵な楽曲が詰まっています。モジュールは40種類追加されています。シリーズ累計だと150種類くらいになっちゃって開発のほうはヒィヒィ言ってるんですけど、今回は楽曲のイメージに合ったものをVOCALOIDの人気イラストレーターさんに描いていただいたので、そういった意味でも楽しんでいただけるのではないかなと思っています」とアピールしていた。


楽曲の追加はもちろん、モジュールやエディットモードのモーションも追加され、最大のボリュームが楽しめる。3枚目の画像は予約特典のスペシャルコラボCD。「初音ミク -Project DIVA-」シリーズのBGMや、セガ人気タイトルの主題歌をVOCALOIDアレンジした内容になる

藤田咲さんが実際に「mirai」のAR機能のデモプレイを披露。最初はぎこちなかったが次第に思い通りのアングルを映せるようになっていった

 続いて行なわれたのは、13日に発表されたばかりの3DS「mirai」について。「mirai」の製作が開始された経緯について、内海氏は「グッドスマイルカンパニーさんから、ねんどろいどで何かできないか?というようなコラボレーションのお話を受けて、3DSで何かやってみようかという話になった」と紹介。藤田さんは「むぎゅっとした、小っこい丸っこい感じのミクちゃんはすっごく可愛くて、愛でるには最高!」とねんどろいどのミクについて感想を述べていた。

 続いて、「mirai」のAR機能を用いたデモプレイがスタート。デモプレイを担当した藤田さんが、ARマーカーを台の上に置いてデモ機のカメラで写しデモ機を動かすと、それに合わせてスクリーン内のカメラの角度や位置が変わる様子が確認することができた。デモプレイを見たところでは、ARマーカーを置いた場所がステージになるのはもちろん、自分でカメラ位置をリアルタイムに変更でき、自分がTVカメラを操っているかのような気分が味わえそうだった。

 体験プレイ後の感想を聞かれた藤田さんは「本当に可愛いです!本当に可愛いです!! この感動はぜひ皆さんの手にとってもらえればわかると思います」と興奮しながらコメントしていたのが印象的だった。


ARマーカーをカメラで捕らるとローディングがスタート。藤田さんがデモ機を動かすと、それに合わせて画面上の画像もリアルタイムに変化していた

 ステージの最後、内海氏はお知らせとして、TGSでプレイすることができる体験版をPS Storeにて配信することを発表。配信期間は9月22日から10月19日までの期間限定となっており、「ねこみみスイッチ(アーティスト:daniwell)」、「リンリンシグナル -Append Mix-(アーティスト:Dios/シグナルP)」、「Palette(アーティスト:ゆよゆっぺ/meola)」の3曲を楽しむことができる。TGS会場へ訪れることができないファンの方はしばらくの間お待ちいただきたい。


【ねこみみスイッチ】【リンリンシグナル -Append Mix-】【Palette】



■ 「初音ミク -Project DIVA- extend」体験プレイレポート

セガブースイベントステージの右隣に「extend」の体験コーナーが用意されている

 今回のゲームショーでは、専用にチューニングされた体験版が用意されており、リズムゲームモードのみを楽しむことができた。今回の試遊では、Daniwell氏による、全てが猫になった世界を描いた「ねこみみスイッチ」、ゆよゆっぺ氏とmeola氏による合作で「やさしい」歌詞が印象的な「Palette」、Dios氏とシグナルP氏によるリンレンデュエット曲をアペンド・ミックスした「リンリンシグナル -Append Mix-」から選んでプレイすることが可能で難易度はEasyとNomalの2種類から選択可能だ。なお同シリーズのもう一つの特徴である、ミク達の見た目を変えることが可能なモジュールの変更が今回体験できなかったのは残念だが、この点については製品版に期待したいところ。

 完成目前と言うこともあり、全体的にこなれた感じで、高い完成度を伺わせる出来となっていた。同シリーズのファンならば安心して購入できることだろう。ゲームシステムにも隙がなく、遊びやすくなっているので、いままで二の足を踏んでいた人もこの機会に是非一度プレイしてみてはいかがだろうか?


システム自体が完成されているだけあって、前作からさほど変わった印象は受けないが、数々の新モジュールは魅力的。追加される新曲はニコニコ動画などでおなじみの人気曲が多数ラインナップされているので、発売に備えていまから耳に馴染ませておこう!


■ 「Project mirai(仮)」体験プレイレポート

「extend」ブースのさらに右隣に「mirai」ブースがある。初音ミクファンは、空いている方から体験プレイするといいだろう

 「mirai」ブースには20台の体験台が用意されており、リズムゲームの「私の時間」と「PIANO*GIRL」のどちらかを選んで試遊することができる。試遊時間は5分とやや短いものの両方プレイするためには2回並ぶ必要がある。なお、ゲーム自体はサークルに表示されるボタンを楽曲にあわせて押していくだけのシンプルだが、爽快感のあるルールで、誰でも気軽に楽しむことが可能だ。下画面には歌詞とスコア、現在のレベルが表示され、このレベルが高ければ高いほど高得点を狙うことができる。レベルはボタン入力に成功することで徐々に上昇していき、失敗すると下がっていくという単純だが熱中しやすいゲームデザインとなっており、ついつい熱くなってしまうこと請け合いだ。

 なお「私の時間」ではねんどろいどデザインの初音ミクが可愛らしい、オリジナルのPVとなっている一方で、「PIANO*GIRL」では本家の動画を立体視に対応させたものとなっており、ファンならば見逃せないところ。セガブースでは各ゲームの試遊後にQRコードを使って体験者限定の携帯待ち受け画面を入手できるので、欲しい人は是非一度遊んでおこう。

 同様の初音ミクを題材としたリズムゲームとしては同社の「初音ミク -Project DIVA-」シリーズがあるが、それと比べると、こちらはより初音ミクを鑑賞するという部分が強く、プレイ感も異なっているように感じた。個人的にはリズムゲームをメインで楽しみたいなら「初音ミク -Project DIVA-」を、初音ミクと戯れたいなら「Project Mirai」をオススメしたい。


矢印の指しているボタンを楽曲にあわせてタイミング良く押すだけの簡単な操作なので、リズムゲーム初心者でも手軽に楽しむことが可能だ奥行きある「PIANO*GIRL」のPVは必見。こればかりは実機でなければ体感できないので是非プレイしてその目で確かめて欲しいこちらがマイルームモード。今回の試遊ではプレイできなかったので製品版を楽しみに待ちたいところだ


【タイトルロゴ】

【メインビジュアル】

【スクリーンショット】

(C) SEGA / (C) Crypton Future Media, Inc.
VOCALOIDはヤマハ株式会社の登録商標です。



【タイトルロゴ】

【メインビジュアル】

【スクリーンショット】

(C) SEGA
(C) Crypton Future Media, Inc.
デザイン協力:ねんどろいど



(2011年 9月 16日)

[Reported by 菅原哲二]