SCEJ、PlayStation Vitaは12月17日発売、キャリアはNTTドコモ!

同時発売タイトルは「ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3」など26タイトル!!(速報版)


12月17日 発売予定

価格:24,980円(Wi-Fiモデル)
   29,980円(3G/Wi-Fiモデル)



SCEJの河野氏がカンファレンスの進行を担当

 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEJ)は、「東京ゲームショウ2011」の開催前日となる9月14日に都内で発表会「Sony Computer Entertainment Japan Press Conference」を開催し、年末に発売するとしていた新型携帯ゲーム機「PlayStation Vita」を12月17日に発売すると発表した。価格はE3 2011で発表されたとおり、Wi-Fiモデルが24,980円で、3G/Wi-Fiモデルは29,980円。

 発表会ではSCEJの河野弘氏に招き入れられる形で、就任したたての社長兼CEOのアンドリュー・ハウス氏の挨拶でスタート。そして河野氏からプレイステーション 3、PSPのシェアの広がり、PSPの新色「レッド/ブラック」の投入などの既存プラットフォームに関する発表が行なわれた。またPlayStation Networkのデータ流出についても触れ、復帰後も活況を呈しているとコメントした。

 そしてここでテーマはPS Vitaに移った。まず発売日は12月17日に決定。河野氏は発売時の流通台数については「より多くの人の手に入るよう努力したい」と発言。そしてキャリアはNTTドコモ。データ通信を気軽に楽しめるようにプリペイドデータプランを新設。プリペイドデータプランは受信128kbps・送信64kbpsが20時間利用できるプランが980円。100時間楽しめるものが4,980円となっている(14Mbps・5.7Mbpsが3時間込み)。これとは別に定額通信も用意される。さらに発売記念キャンペーンとして初回50万台においてネットワークを100時間楽しめるプリペイドデータプランを同梱する。10月15日から多くの店舗で予約受付を開始予定。

 河野氏はPS Vitaが起動し、3Gに接続するまでをデモンストレーションしてみせた。次へ次へと選択していくだけで、設定なども非常に簡単に完了して見せた。さらに、新ユーザーインターフェイスとしてメディアクロスバーに代わるタッチパネルを使ったインターフェイスを公開。音楽を再生しながら写真を表示してみせるなど、OSがマルチタスクであることも証明して見せた。マルチタスクであることからゲームのバックでブラウジングしてデータ収集と言ったことも可能となる。

 そして同時発売タイトルなどコンテンツ面の発表にも及んだ。まず登壇したのはカプコンの小野氏が「新しい発表をします。『ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3』を本体と同時に発売します」と切り出した。世界中のPS Vitaと接続し、60フレームでプレイできるようにすると続け、「コミュニティを大切にしたい」としPS Vitaならではの楽しめる要素を大切にしたいとした。

 スクウェア・エニックスはPS Vitaと同時発売を目指す「ロード オブ アポカリプス」、「地獄の軍団」という新作2タイトルを発表。さらには10周年記念タイトルとしてHD版の「ファイナルファンタジーX」をPS3とPS Vita版を発売することを明らかにした。

 KONAMIの小島秀夫監督は「FOX ENGINE」を使って、PS3、PS Vitaで新オリジナルタイトルを制作中であることを発表。詳しいことは「発表できない」としながら、ディレクションまで肝いりで行なっている完全新作となるという。

 同時発売タイトルは26タイトルで、すでに100タイトルの発売予定タイトルの開発が進んでいるという。そしてPSPのダウンロードタイトルの多くがプレイできるという。これらの詳細なレポートは追ってお伝えする。


PS Vitaの起動から設定終了までを実機でデモして見せたNTTドコモの辻村氏と固い握手を交わしたソフトタイトルの発表も行なわれた。トップはカプコンの小野氏。電撃的にトロとクロの参戦を発表
スクウェア・エニックスの橋本氏は「ファイナルファンタジーX」を電撃発表小島秀夫監督は2012年発売のPS Vita版「METAL GEAR SOLID」2と3のHDエディションにおいてPS3とPS Vitaの連動に関する発表を行なったニコニコ動画がPS Vitaに対応することが、杉本氏から発表された。最終的にはプレイ動画を生中継できるようにしたいと展望を語った

(2011年 9月 14日)

[Reported by 船津稔]