SCEA、「Sony's E3 2011 Press Conference」を開催
NGPの正式名称は「VITA」に決定!! なんと価格も発表!
カンファレンスの半ばに登場した平井一夫氏。価格なども発表した |
Sony Computer Entertainment Americaは現地時間の6月14日、「SCEA 2010 E3 Press Conference」をLos Angeles Memorial Sports Arenaにおいて開催した。今回のプレスカンファレンスで注目を集めたのは今年末に発売されるという新型携帯ゲーム機として開発中のコードネーム「NGP」について。1月28日に発表されて以来、E3で実機の展示などが期待されていた。
プレスカンファレンスは冒頭、PS3版「Uncharted 3」のデモプレイに始まり、各種注目タイトルのデモンストレーションという王道の展開となったが、半ばを過ぎたあたりで平井一夫代表取締役社長が登場。NGPの正式名称が「Vita」となったと発表。スクリーンに映し出された機体には「PSVITA」と書かれていた。
大きな拍手に迎えられここからは内製タイトルを中心としたデモンストレーションを展開。画面を直接タッチする操作方法など、これまでのボタンによるアクションイメージを覆す様々な操作方法が楽しみな「Uncharted Golden Abyss」、直感的な操作でコースをアッという間に作り上げた「Mod Nation」、バックパネルのタッチも使用する「Little Big Planet」など、コレまでのプレイ感覚を覆すデモを行なった。
特に「Mod Nation」でコースを作る時に指なぞりコースを描き、画面を擦れば擦るほど谷が深くなり、逆に背面をなでると山ができあがったいくなど直接的な操作方法が楽しそうだった。
3G搭載モデルについては、米国ではAT&Tに接続されることが明らかとなった。他の地域の通信業者については追って発表するという。さらにラストには平井氏の口から早くも価格が発表された。Wi-Fiオンリーのモデルは日本で24,980円で、米国では249.99ドル、欧州地域では249ユーロ。3G/Wi-Fiモデルは日本で29,980円で米国では299.99ドル、欧州では299ユーロとなった。
このほかにもカプコンの小野義徳氏が登壇し、「STREETFIGHTER × TEKKENN」のPS Vitaバージョンを開発中であることを明らかにし、その場でポケットから取り出したPSVitaでプレイして見せた。思ったより開発が進んでいる印象だ。
このほかにも面白いディスプレイが発表された。3D立体視の技術を使い、ディスプレイ1台に違った映像を再生し、2人が同時にそれぞれ違った映像を見ることができるというもの。3D立体視は視差の違う映像を再生し、シャッターを左右交互に高速に切り替えてみせることで立体のように見せているが、このディスプレイでは特別なめがねを掛けることで通常の映像を1台のディスプレイで2人で見ることができる。1人は両目ともAのタイミングでシャッターが閉じ、もう1人は両目ともBのタイミングでシャッターを閉じることで、ディスプレイは1つなのに、それぞれの目には違う映像が映っていることになる。ディスプレイ、ケーブル、「RESISTANCE 3」、特別メガネのセットで499ドル。
「Sony's E3 2011 Press Conference」については、追って詳細なレポートを掲載するので楽しみにお待ちいただきたい。
3D立体視の技術を応用し、1台のディスプレイで2人のプレーヤーが違った映像を見ることができるという面白いディスプレイ | |
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(2011年 6月 7日)