「ファンタジーアース ゼロ」オフイベント「メルファリア大感謝祭」開催

新戦争ルールを4種発表。「Fate/Zero」とのコラボ企画も


8月27日 開催

会場:東京ファッションタウンビル2階「TFTホール」

入場料:無料



 株式会社ゲームポットが運営しているWindows用オンラインアクションRPG「ファンタジーアース ゼロ(FEZ)」のオフラインイベント「メルファリア大感謝祭」が、8月27日に東京ファッションタウンビル2階のTFTホールにて開催された。

 本作ではネットカフェを使った小規模なイベントは今年も何度か開催されているが、大規模な会場での開催は2009年末以来と久々になる。今回は事前申し込み不要で誰でも参加でき、なおかつ来場者には限定装備アイテムがプレゼントされるとあって、開場時刻の10時前から長い行列ができた。先着300名は対戦イベントに参加できることになっていたが、それも開場時刻を迎えることなく埋まるほど。最終的な来場者数は5,800人と発表されており、オンラインゲーム単体のイベントとしては極めて大規模なものとなった。

 本イベントでは来場者による対戦イベントのほか、オフィシャルグッズの販売や展示企画なども行なわれた。さらにステージでは、2010年末のアップデート以後、新要素の追加がなかった本作において、長らく実装が待たれていたアップデートの情報も発表された。




■ 新戦争ルール4種が11月に実装決定。「Fate/Zero」とのコラボも発表

ネットカフェイベントではおなじみの鉄兜GMウチヤマ氏とGMポルヌ氏のペアがイベントを進行

 今回発表された待望の新要素は、新たな戦争ルールの実装だ。本作の最大の特徴となっている大規模戦闘「戦争」のルールは、イベントなどのイレギュラーなものを除いて、50対50で戦い、拠点ダメージを争うものだけだった。今回ここに「防衛ライン攻防戦」、「濃霧戦」、「城門戦」、「砦戦」という4種類のルールが一挙に追加される。戦争ルールの追加計画は昨年発表されていたが、約1年かけてようやく実現する運びとなった。

 「防衛ライン攻防戦」は、お互いの防衛ラインを守りながら、相手の攻撃ラインを突破するという、バトル部分に寄ったルール。敵軍がいきなり目の前にいる状況から始まり、乱戦を繰り広げることになる。参加人数は30対30で、制限時間は20分という短期決戦。「ゲートオブハデス」や「ウォークラフト」といった建築物は、戦況に応じて自動的に建築される。また新建築物「トランスポートクリスタル」により、リスポーン(復活)位置が変化するという新たな要素も加えられている。

 「濃霧戦」は名前のとおり、フィールドに濃霧がかかったルール。濃霧の中で視界が制限されるだけでなく、レーダーは自軍領域外では自分の位置しか見えなくなる。戦場全体の把握が難しくなるため、常に周囲を目視で確認したり、遠方の味方とチャットを使って情報をやり取りするのが重要になる。参加人数は20対20、制限時間は10分と、極めて短い時間で勝敗が決する。

 「城門戦」は、新建築物「城門」が設置されるルール。「城門」は開閉可能で、攻撃側のみが破壊できる。「城門」は降ろす際には勢いよく落ちてきて、挟まれたプレーヤーを吹き飛ばすという効果もあるようだ。不利な時には閉じて敵の侵入を防ぎ、体勢を整えたら開けて打って出るといった、「城門」を使った防衛側の戦略が求められるルールとなっている。参加人数は50対50で、制限時間は40分。

 「砦戦」は、「城門」がいくつも並ぶ砦を舞台にしたルール。防衛側には最初から建築物が建っており、支配領域がある。攻撃側は支配領域がない代わりにデッドによる拠点ダメージが小さい。巨大な砦で支配した領域を守る防衛側と、その砦を物量で攻め落とし領域を削り取っていく攻撃側という構図の戦いになりそうだ。参加人数は50対50で、制限時間は40分。

 これら4種のルールには、それぞれ新たなマップが用意されている。また今回のアップデートに合わせてBGMやNPCも追加される。実装時期は11月の予定だが、9月には先行テストが行なわれ、実装前にプレーヤーが体験して意見を伝えられる機会が設けられる。


【新戦争ルール】
「防衛ライン攻防戦」、「濃霧戦」、「城門戦」、「砦戦」の4種が一斉に発表された。参加人数や制限時間も異なり、既存の戦争とは大きく違う内容になりそうだ

【新戦争ルール紹介ムービー】

【新NPC】
フェンサーっぽい外見の「シグルス」、剣を携えた少女「クリィム」、ひびの入った角兜が迫力のある「ハーゲン」が登場する

 続いてコラボレーション企画について。こちらは3点が伝えられ、うち1点は既に発表されている、ヤングガンガンで連載中の漫画「牙の旅商人」についてのもの。

 2点目は、株式会社明治の「スティックパック」とのコラボレーション。「ミルクチョコレート」、「ブラックチョコレート」、「ストロベリーチョコレート」の3商品が対象で、ゲーム内で使える限定アイテムを入手できる。9月27日より開始予定で、詳細は後日発表される。

 3点目は、10月からテレビアニメも放映予定の「Fate/Zero」とコラボレーション。こちらは今秋実施されることが発表されているが、どんな内容になるかは未定。魔法を題材にしたファンタジーという接点に加え、「英霊を召喚する」という作品だけに、召喚獣などで何か絡めた企画も期待できそうだ。


【コラボレーション企画】
「牙の旅商人」と「スティックパック」、「Fate/Zero」と、それぞれ方向性の異なるコラボレーション企画が実現。特に「Fate/Zero」の発表では会場も大きく沸いた



■ オフラインで50対50の戦争を開戦!

片方の軍だけでも50人が参加。多数のPCが並ぶ絵は実に壮観だ
ドスパラとMSYの提供により、PC100台のオフライン環境を実現

 今回のメインイベントとして開催されたのが、50対50計100人によるオフライン対戦だ。会場には株式会社サードウェーブ(ドスパラ)提供のゲーミングPC「Galleria」と、株式会社MSY提供のRazer製ゲーミングデバイスにより、会場に計100台という大量のPCが整えられた。本作のメインコンテンツである50対50の戦争をオフラインで開くという念願が、今回ついに叶えられた。

 イベントでは、参加者がGMウチヤマ軍(攻撃側)とGMポルヌ軍(防衛側)に分かれて戦争が行なわれた。キャラクターは全クラスが最高レベルで、装備も自由に購入できるようになっていたため、各々得意なクラスを選んで参加していた。

 普段は別々の国やサーバーでプレイしているはずの参加者達だが、早朝から駆けつけた猛者達とあって、追撃とフォローが積極的に飛び交うハイレベル戦争が繰り広げられた。計3戦行なわれた中では、攻撃側が有利なマップもあって大差がついてしまったものもあったが、チャンスを逃さない押し引きの激しい戦闘や、少人数で敵の拠点裏に立てこもって次々とキルを取っていく連携の取れた一団など、見所の多い内容となった。

 会場にはゲストとして、ティファリスの声を担当する声優の名塚佳織さんが来場した。ティファリスのセリフで会場を盛り上げるだけでなく、試合中にはライルやヒュンケルなど他の国王のセリフも読み上げ、戦争中のプレーヤーを応援した。名塚さん自身はほとんどゲームはしないそうだが、「元々用意された映像のよう」と戦争の迫力に驚きながらも、「こんな大人数でやっているのを見られて、応援しに来たはずなのに単なる観客になって楽しませてもらいました」と話していた。

 ステージではほかにも、11月に実施するイベントの報酬を本物のルーレットで決めてしまおうという企画も実施。総重量120kgの本格的なカジノ台が用意され、GMウチヤマ氏がルーレットを回した。出た目によっては「経験値5倍」や「ゴールドコイン5枚」といった破格の報酬も入っていたため、力が入ったGMウチヤマ氏がルーレットの玉を枠外に暴投するハプニングもあったが、報酬は「経験値1.5倍」および「ハイリジェネレート99個、ハイパワーポット99個」に決定した。


【100人戦争イベント】
本作のメインコンテンツである50対50の戦争を、ついにオフラインイベントで実現。戦争の仕様は標準的なもので、建築物や召喚獣を使った熱い攻防が計3戦繰り広げられた
ティファリス役の名塚佳織さんが応援に駆けつけた。応援のセリフを読み上げながらも、激しい戦争に目を奪われていた様子だった

【その他のイベント】
11月のイベントの報酬を本物のルーレットで決定。さまざまなハプニングがありながらも、無事に決定した
来場者が会場のキャパシティを大幅に超えたため、コミュニケーションスペースとして設けられた別会場でもイベントを中継していた。こちらではコスプレ撮影やイラスト展示なども行なわれた
物販コーナーは他では買えないオフィシャルグッズの販売とあって、開場後すぐに大行列。あっという間に売り切れる商品が続出した
今回の注目企画の1つであるオリジナルフードの販売は、「パンとレアステーキの串焼き」(パン部分の原材料はしいたけ)、「ドネルゲバブ」(ケバブではない)、さらには「えるえるえるね」の無料配布と、ゲームのネタと駄洒落満載で大人気。イベント終了を待たず売り切れるものもあった
本作のイベント恒例となっている、来場者が自由にコメントを残せる掲示板。国家ごとに用意され、思いのたけを書き綴っていた(高解像度の写真を掲載しています)。最後には全員で掛け声を合わせるなど、来場者も一体となって楽しむイベントとなった

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(2011年 8月 27日)

[Reported by 石田賀津男]