「次世代ワールドホビーフェア '11 Summer」東京大会
任天堂、SCEJ、レベルファイブなど多数のゲームタイトルをプレイアブル出展
キッズやファミリーをメインターゲットとしたホビーイベント「次世代ワールドホビーフェア '11 Summer」東京大会が7月2日と3日に幕張メッセ 国際展示場ホール9~11で開催される。7月10日は札幌大会が札幌ドームにて開催される。開催時間は9時~16時(雨天決行)。入場料は各大会ともに無料。
今回で34回を数える「次世代ワールドホビーフェア」は、少年少女雑誌、学年誌、TVアニメ、玩具、ゲームなど、多彩なメディアと商品を網羅した日本最大級のホビーイベント。前回大会までに延べ約620万人の来場者数を誇る盛況ぶりで、今回も開場前に大勢の親子連れが長蛇の列をなしていた。
事務局では、会場内にて3月11日に発生した東日本大震災の復興支援企画「願い・祈り~復興」を実施している。本企画は、入場ゲート左右など、会場数カ所に七夕飾りと短冊を設置。来場者が復興に対する願いや想いを記入できるよう、ピカチュウ、ドラえもん、名探偵コナンなどの人気キャラクターをあしらった短冊と筆記具を用意するというもの。記入済みの短冊は、被災地の書店での掲出も検討しているという。なお、未記入の短冊を持ち帰ることも可能となっていた。
多種多様なホビーが出展される本イベントだが、ここからはゲーム関連コンテンツにフォーカスした記事をお届けする。
東日本大震災の復興支援企画として、入口と会場内に七夕飾りと短冊を設置 |
■ 任天堂
任天堂ブースは、Wii「みんなのリズム天国」、ニンテンドー3DS「ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D」、3DS「STARFOX64 3D」、3DS「新・光神話 パルテナの鏡」をプレイアブル出展。「Miiスタジオ」体験コーナー、スペシャルMii配信コーナーのほか、立体映像展示コーナー横に7月14日発売予定の3DSの新カラーとなる「フレアレッド」の実機を展示。現行カラーのアクアブルー、コスモブラックとともに並ぶ姿は、なかなかの壮観だ。
最もスペースが割かれていたのは、Wii「みんなのリズム天国」。ただし、ユーザーの安全に配慮した占有スペースゆえ、試遊台は計4台と決して多くはない。うち1台は、プレイの様子が周辺の人にも伝わるようブース角・外周のステージ上に設置され、ゲーム画面を巨大モニタに投影する工夫がなされていた。体験プレイは約10分。体験した人にはシールがプレゼントされる。3DSの各タイトルは、いずれも試遊台は4~7台と、こちらも決して多くない。開場から30分もすると各コーナーで70分以上の待ち時間が発生していたため、確実にプレイしたい人は早めにブースを訪れたほうがいいだろう。なお、3DSタイトルについても、体験した人にクリアファイルやARカードなどがプレゼントされる。
ゲームの試遊も魅力的だが、同社ブースにおける筆者のイチオシは「Miiスタジオ」体験コーナー。これは、似顔絵のプロがユーザーのMiiを作ってくれるというもの。化粧品売り場のカウンターよろしく、スタッフと面談形式で横にあるモニタでMiiをエディット。自分でやってもそこそこ似たものが簡単に作れるのがMiiの良さだが、プロのセンスと手腕はやはり一味違う。筆者も仕事中でなければ、行列の末尾に確実に並んでいたことだろう。「なんていうか、どうも自分のMiiってイマイチなんだよなー」と悩んでいた人は、3DS持参でぜひ本コーナーを訪れていただきたい。
7月14日発売予定の3DS新カラー「フレアレッド」実機を展示 | 「Miiスタジオ体験コーナー」。プロはやはり凄い |
Wii「みんなのリズム天国」。タイミングよくA、Bボタンを押すだけのシンプル操作で、なぜにここまで強烈に楽しいのか | 3DS「STARFOX64 3D」。フライト系と3D立体視の相性はバツグン。体験プレイした人たちも没入感をたっぷりと味わっていた様子 | 3DS「新・光神話 パルテナの鏡」。アクションゲームならではの立ち回りと、独特の疾走感がたまらない |
3DS「ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D」。試遊台だけでなく25周年記念で国内外の歴代作品などを一挙展示! |
■ ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEJ)
森林で過ごす夏休み、といった風情のSCEJブース。メインは、PSP「パタポン3」、プレイステーション 3「ラチェット&クランク オール4ワン(仮)」、PSP「ダンボール戦記」の3タイトル。PS3「ラチェット&クランク オール4ワン(仮)」は、ウッドテーブル風のフレームにモニターを埋め込むなど、かなり凝った展示がなされていた。体験した人に配られるキャラクターを模した紙製の帽子も大人気で、ブースにいる人のほとんどがかぶっている姿が、とてもにぎやかで楽しげだ。
すでに発売済みの「パタポン3」だが、ブースでは4対4のチームバトル大会が大盛況。勝者には激レアアイテムがプレゼントされるとあって、PSPが設置された試遊スペースは常に満席。レベルファイブブースにも出展されている「ダンボール戦記」も同様だが、発売の前後に関係なくいずれも等しく活況を呈していたのが印象的だった。
同社ブースでは、スタンプラリーイベントを実施中。各タイトルの試遊1回ごとにスタンプ2つ、クイズに全部正解するとスタンプひとつ、ブース内に設置された大木に設置されている葉っぱ型のメッセージカードに記入してポストに入れるとスタンプ2つがそれぞれ捺印される。景品は「『パタポン3』キラキラシール3点セット(大当たり)」、「ミニメガホン、『PS.com』黒トートバック、オリジナルビーチボール(大当たり)」、「ラチェット&クランク オリジナルグローブ」、「『つかいきろう』ボールペン」の4種類。ハズレもあるので確実にもらえるとは限らないが、同社ブースを訪れた際にはぜひチェックしていただきたい。
PSP「パタポン3」。4対4のチームバトル大会は要チェック。自信がある人もない人も参加するしか! | PS3「ラチェット&クランク オール4ワン(仮)」。これだけ優雅な環境で遊べる機会は二度とないかも!? | 豪華景品が当たるスタンプラリーも大人気。ただしハズレるケースもあるのでご容赦ください |
■ レベルファイブ
プラモデルやトレーディングカードゲームなど、幅広いコンテンツでユーザーを歓待するレベルファイブブース。ビデオゲーム関連の出展は、Wii「イナズマイレブン ストライカーズ」、PSP「ダンボール戦機」の2タイトル。PSP「ダンボール戦機」は、中央にジオラマを配置した試遊台が圧巻のひとこと。ジオラマはプラモデルコーナーにも設置されているが、いずれもハイクオリティでファンならずとも一見の価値あり。この他にも、巨大アキレスやデクーといったオブジェも来場者から好評を博していた。
7月16日発売予定のWii「イナズマイレブン ストライカーズ」は、試遊台を10台用意。出展バージョンは、表示されている全チームが選択可能。コントローラーはクラシックコントローラーPROが接続されていた。発売直前ということで注目度も高く、子供たちだけでなく大人の女性ファンの姿も多く見受けられた。大画面モニタで繰り広げられるバトルサッカーは、これまでの携帯ゲーム機シリーズにはない新たな魅力。プレイしている様子を散見すると、シリーズ作品をかなりやりこんでいる様子で、新要素を丁寧に確認する熱心な人も少なくなかった。体験プレイした人には、隠しキャラのパスワードが記載されたシールがプレゼントされる。
PSP「ダンボール戦機」。ジオラマの周囲に試遊台を配置するというスタイルがユニーク。これは遊ぶ側もテンションが上がる | Wii「イナズマイレブン ストライカーズ」。新要素をしっかり確認しようとする熱心なファンの姿も多く見受けられた |
■ バンダイ
「ハイパーヨーヨー」など主要ホビーごとにブースを構えるバンダイは、先日発表された「機動戦士ガンダムAGE」のアミューズメントマシン「ゲイジングバトルベース」と進化系カードバトル「ガンダムトライエイジ」を出展。
「ゲイジングバトルベース」は、フィギュア「ゲイジングビルダー」やプラモデル「アドバンスドグレード」1つ、フィギュア「ゲイジングビルダー」には4つ内蔵された「ゲイジングチップ」を筐体に読み取らせてプレイ。コアを中心に“ウェア”と呼ばれるアーム、レッグなどのパーツを組み合わせて機体を完成させる。ゲームシステムは、赤・青・黄といった3つのボタンを使ったジャンケンと必殺技ボタンが基本。ポイントを溜めるとレベルアップする育成要素も用意されている。ブースでも実演されているが、ゲイジングチップのスキャン速度は一瞬で認識ミスも(筆者が見ていた限りでは)皆無。ブースでは最速クリアを目指すタイムアタックコンテストが開催されており、バトルに勝利するとスペシャルステッカー、ランキング1位になると1/48「メガサイズモデル ガンダム」がプレゼントされる。
「ガンダムトライエイジ」は、モビルスーツカードとパイロットカードを組み合わせ、フィールドに配置して遊ぶカードバトルゲーム。配置したカードと同じモビルスーツがゲーム画面に登場し、そのカードを動かすと同様に画面内のモビルスーツも移動する。専用ICカードを使うと、プレイデータが保存可能。体験プレイした人には、トライアルICカードがプレゼントされる。7月28日稼動予定。
「ゲイジングバトルベース」。フィギュアやプラモデルに内蔵されたゲイジングチップをスキャン。試遊だけでなく説明員による実演も行なわれていた | 「ガンダムトライエイジ」。こちらはカードを使ってプレイするアーケードでおなじみのシステムだ |
■ バンダイナムコゲームス
バンダイナムコゲームスは、ビデオゲーム関連の出展タイトル数ではダントツ。発売前のタイトルとしては、Wii「ゴーバケーション」、Wii「ファミリーフィッシング」、PSP「太鼓の達人ぽ~たぶるDX」、3DS「タッチ! ダブルペンスポーツ」、ニンテンドーDS「ココロノココロン」、DS「オール仮面ライダー ライダージェネレーション」をそれぞれ出展。発売後タイトルながら、ニンテンドーDS「怪談レストラン ゾク! 新メニュー100選」も出展されていた。各タイトルとも、体験プレイした人にオリジナルグッズがプレゼントされる。
最もフィーチャーされていたのは、2011年発売予定のWii「ゴーバケーション」。巨大リゾート「カワウィー島」を舞台に、乗馬、パラグライダー、テニス、スキューバダイビング、サーフィン、スカイダイビング、バンジージャンプ、ミニゴルフ、カーレース、スノーモービル、犬ぞリなどなど、あらゆる季節やシチュエーションを網羅したリゾートツアーが体験できる。収録レジャーやスポーツは50種類以上、遊び方も含めると100以上のバリーエーションが用意されるというから驚きだ。
ブース構成では、「怪談レストラン ゾク! 新メニュー100選」に要注目。他タイトルと異なり、本作だけは怪談レストランをモチーフにした屋内スタイルになっており、これがなかなか雰囲気があっていい。すでに発売済みのタイトルではあるが、ファンの人はもちろん、興味がある人はぜひ同社ブースを訪れていただきたい。
Wii「ゴーバケーション」。ひたすらリゾートで遊び放題という夢のようなゲームだ | Wii「ファミリーフィッシング」。海、川、湖で釣りが楽しめる。さおコン付属 | PSP「太鼓の達人ぽ~たぶるDX」。祝シリーズ10周年。収録曲はなんと70曲! |
3DS「タッチ! ダブルペンスポーツ」。専用タッチペン2本でプレイする新機軸スポーツゲーム | DS「ココロノココロン」。ファンシーな色使いとタッチがかわいいコミュニケーションアドベンチャー | DS「オール仮面ライダー ライダージェネレーション」。歴代シリーズ25作品からライダーが集結 |
DS「怪談レストラン ゾク! 新メニュー100選」。夏休みということもあってか、本作は実に凝った出展構成となっていた。上画像・右上はスタッフの方によるコスプレ |
■ その他の出展タイトル
3DS「スーパーポケモンスクランブル」 | AC「ポケモンバトリオV」 | 「バーチャルマスターズリアル」 |
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映像出展のみ。7月28日発売予定で、価格は4,800円 | 7月中旬の正式稼動に先駆けて先行体験会を開催中 | AR(拡張現実)を利用した体感釣りゲーム。7月発売予定 |
□「次世代ワールドホビーフェア」のホームページ
http://www.whobby.com/
(2011年 7月 2日)