コーエーテクモゲームス、PS3「TRINITY Zill O'll Zero」

店頭体験会会場で鈴木氏と庄氏によるトークイベントを実施


11月20日 開催

会場:ヤマダ電機 LABI1 池袋 モバイルドリーム館

【TRINITY Zill O'll Zero】
11月25日 発売予定

価格:8,190円

CEROレーティング:B(12歳以上対象)



11月6日から各店舗で「TRINITY Zill O'll Zero」の体験会が開催された。発売直前となるこの週末は、20日にヤマダ電機 LABI1 池袋 モバイルドリーム館で、21日に9月21日にヤマダ電機 LABI 新宿東口館で開催される

 株式会社コーエーテクモゲームスは、11月25日の発売を控えたプレイステーション 3用「TRINITY Zill O'll Zero」の店頭体験会をヤマダ電機 LABI1 池袋 モバイルドリーム館で開催すると共に、プロデューサーの鈴木亮浩氏とディレクターの庄 知彦氏によるトークイベントを開催した。

 トークイベントでは、制作秘話に加え完成した製品版によるデモプレイも行なわれた。鈴木プロデューサーは同作の制作のきっかけについて、アクションゲームを作るのが得意なωフォースの視点でRPGを作成したらどうなるかと言うところからスタートしたという。その特長を活かすため、RPGではメジャーなシステムであるパーティアクションをアクションで表現するというシステムを作り上げていった。それが3人でパーティを組み、キャラクターを切替ながら進んでいくというシステムだ。

 ディレクターの庄氏は主要キャラクターの紹介を行ないながら、ゲームのシステムを説明。標準的なアレウス、パワーで押していけるダグザ、トリッキーながらもジャンプダッシュなどスピーディな動きを行なうことができ、ボタン連打でもある程度は戦えるというセレーネを順に紹介しながら、ゲームの進め方も説明した。

 「Zill O'll」の設定を活かした作品と言うことで、前作を遊んだ人へのアピールポイントとして「前作の5年前の設定」で在ることを明かし、主要キャラの相当数が本作にも登場するのだという。ストーリーに直接絡んでくる者もいれば、サブストーリーで登場する者もおり、前作をプレイしているプレーヤーであれば、ニヤリとする場面があるという。

 開発期間が長かった今作だが、苦労話を聞かれた鈴木プロデューサーは、「絵画調のグラフィックスへの挑戦」を挙げた。末弥純氏のグラフィックス近づけたいという思いと、オーソドックスな中世ファンタジーを舞台としているところから挑戦したが苦労の連続で、社内では「無理だから辞めろ」といった話も出たのだという。しかし結果的には達成でき「思い出深いです」と鈴木プロデューサーは開発期間を振り返った。

 一方、庄ディレクターはアクションシステムの開発に苦労したという。制作の序盤から作ってはダメ出しがあり、何度も基幹部分を作り直したようだ。同時に世界観の構築にも苦労したという。「Zill O'll」が緻密な設定の上に成り立っているため、いかに矛盾しないかという点で時間がかかったのだとか。当時のあらゆる資料をチェックし、正史と裏設定の切り分けなど精査を続け、矛盾しないように組み立てていった。そういった意味では世界観の設定とそれをベースに繰り広げられるストーリーにはかなりの自信があるという。

 デモプレイでは「霊峰トール」の「第1地区」と「寺院前」をプレイ。色々とその場にあるものを使い工夫して戦うことができる点をアピール。例えば木のモンスターに対しまわりの枯れ木に火をつけることで同時に燃やしてしまうといった手法を実演。様々な工夫で、より効率よく戦うことができそうだ。このほかにもバーストゲージを溜め、派手で強力な攻撃を繰り出せる「ソウルバースト」や、ボスモンスターなどで敵を追い詰めラストに「トリニティアタック」で仕留める場面などもプレイされた。

 ちなみに3人を切替ながらプレイすると言うことで、ある程度はアクションの敷居は下がっているとしている。例えばあるキャラでプレイ中に敵から足止めを食らったら、他のキャラに切り替えて戦うといった戦法が基本だという。また、3人とも死なない限りゲームオーバーにはならず、他のキャラクターが死んでもある程度時間が経過すると復活するのだという。

 トークイベントのラストにはじゃんけん大会が行なわれ、勝ち残った来場者には、鈴木プロデューサー、庄ディレクターのサイン入りポスターとDreamのCDがセットでプレゼントされた。

 最後に鈴木プロデューサーは「ストーリーを体験して欲しいです。前作の5年前が舞台と言うことで(今作の)結末は前作のスタートに向かっていくと言うことは想像がつくと思いますが、そういう意味で前作のファンの方も最後までプレイしていただければ、きっと満足の行くエンディングだと思いますし、プレイしていない人も感動できるエンディングになっていますので、ぜひ買って最後まで遊んで欲しいと思います」と語り、イベントを締めくくった。


プロデューサーの鈴木亮浩氏ディレクターの庄 知彦氏

デモプレイでは製品版を使ってのプレイとなった。ダンジョンを進みモンスターに遭遇し、これを打ち倒すところまでプレイして見せた。写真はトリニティアタックのワンシーン同じくデモプレイから。解説しながらのプレイは難しいらしく、華麗に倒す……事はできなかったが、庄ディレクターはサイクロプスを見事倒してみせたトークショウの最後に、Dreamのビデオレターが公開された。テーマおよびエンディング曲を手がけるDreamだが、「(ゲームの)テーマが“絆”と言うことで、私たちも6人あってのDream」とコメントし、「TRINITY Zill O'll Zero」とタイアップしている「Hands Up!」のアピールを行なった
トークイベントの最後はじゃんけん大会が行なわれ、鈴木プロデューサー、庄ディレクターのサイン入りポスターとDreamのCDがセットでプレゼントされた

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(2010年 11月 20日)

[Reported by 船津稔]