Take-Two、PS3/Xbox 360「MafiaII」
マフィアの一員としての生活が始まる九章&十章を紹介


発売中(11月11日発売)

価格:各7,140円

CEROレーティング:Z(18歳以上対象)


 Take-Two Interactive Japanは、11月11日に発売したプレイステーション 3/Xbox 360用アクション「MafiaII」において、念願だったマフィアの一員となったヴィト・スカレッタの生き様を描いたストーリー中盤以降の物語を公開した。第九章では、正式なマフィアの一員となり、第十章ではヴィトたちのミスによって仲間に死が訪れるという重いストーリーが描かれている。



第九章 ボールズ&ビーンズ(アップタウン、1951年5月6日)

 日曜日。目が覚めると電話が鳴り響いていた。エディからの電話だ。問題が起きたのですぐに銃と速い車を用意してバーへ来いと言う。ヴィトは急いで服を着替え、車を用意してバー「マルチーズ・ファルコン」へと向かう。マルチーズ・ファルコンでは、エディーから彼のボス「カルロ・ファルコーネ」を紹介される。カルロはヴィトに、彼と「アルベルト・クレメンテ」、「ルカ・グリノ」らとの関係について確認すると、クレメンテファミリーが何か仕掛けてくるそぶりがあり、早めの対処が必要なのでヴィトひと働きしてほしいと言ってきた。


 エディから仕事の説明を受ける。ファルコーネの仲間の3人が乗った車が昨晩行方をくらまし、噂ではルカがそれに一枚噛んでいると言うことのようだ。連れ去られた3人は「ハーベイ・ビーンズ」とその護衛の「トニー・ボールズ」、「フランキー・ザ・ミック」。ビーンズはカルロの会計士である。彼らがファルコーネファミリーの事業について何かしゃべるとファミリーの全員がやばいので、1人でも生存しているなら、情報を漏らす前に救出しなければならない。

 また、ルカの関与を確認して、少しでも絡んでいることがわかったら始末する。まずは、フレディーズの前でルカを待ち伏せして尾行するのである。ヴィトはフレディーズから出てきて車に乗り込んだルカを、近づきすぎて気づかれないように尾行する。

 ルカが向かったのはクレメンテの食肉処理場だった。ヴィトは、敵に見つからないように下水から食肉処理場に侵入し、ルカが関与している現場を押さえる。危うく大柄の用心棒に殺されかけるが、ボールズの助けでこれを撃退する。つかまった3人のうちフランキーはすでに殺されていた。ヴィトとボールズは、ドサクサに紛れて逃げたルカを追い詰め、始末する。


 事が片付いたので、顛末を報告をするために、ヴィトはファルコンへと戻る。下水で汚れて匂い立つ服装を着替えずにファルコンへ入ったので、エディに叱られるヴィトだが、服飾店で洋服を着替えて再び戻ると、スーツを着込んだジョーがエディと共に待っていた。なんと今夜、ファルコーネが2人そろってファミリーに入れてくれると言うのである。そして、ヴィトを待っていた客がもう1人。刑務所で世話になったレオである。レオは、(どうやったのかはわからないが)ヴィトの出所を早めてくれた。


 また、もうひとつ約束をしていたと言う。次の機会にヴィトをファミリーに推薦すると言うのだ。レオはジョーがファルコーネのファミリーに加入するときに、一緒に入れるように推薦してくれたのである。レオはフランク・ヴィンチの傘下だが、ジョーとヴィトは親友で、ジョーがすでにカルロの下で仕事をしていたので、その方がよいだろうと言った。

 ドン・カルロ・ファルコーネ、ファミリー幹部と、そしてフランク・ヴィンチ、レオが列席する中で、ヴィトとジョーのファミリー加入の儀式が進められる。2人は晴れてファミリーの一員になったのだ! 1人前になり、羽振りもよくなった2人。ジョーは愛車を、ヴィトは念願の庭付きプール付き一戸建てを手に入れたのだった。



第十章 ルームサービス(スカレッタ家、1951年6月15)

 手に入れたヴィトのマイホームで電話が鳴る。目覚めたヴィトは電話を取り、エディからジョーのアパートに来るように言われる。用件は電話では話せないという。ヴィトは急いで支度しジョーの所へ向かう。ジョーの部屋では、ジョー、エディ、それとドン・カルロが待っていた。前回の事件で、ファルコーネファミリーが、クレメンテファミリーに戦争を仕掛ける大義名分ができた。クレメンテにとってもそれは同じだから向こうが仕掛ける前にこちらから仕掛けクレメンテを始末する。それが今回の仕事だ。


 情報では、エンパイアアームズ・ホテルで、クレメンテファミリーが大規模な会合を開くと言う。ジョーは一計を講じ、幹部連中が一同に会したその場に爆弾を仕掛け、ドン・クレメンテもろとも一網打尽にする。爆破のタイミングは、ビルの窓拭き台から測る。クレメンテファミリーが爆発する様を近くで見物できるって言う寸法だ。

 ジョーは、小間使いのマーティーをつれてきていた。グリーサーとの一件以来、何かと危ない仕事も手伝わせているようで、今回の仕事でも逃走車両の運転手を任せるようだ。ヴィトは反対したが、ジョーはマーティーを信頼しているのか、聞こうとはしなかった。マーティーは、ヴィト達が今日の仕事で何をするのか知りたがったが、ファミリーの一員ではない彼に教えるわけにはいかない。


 ホテルに着いた一行。マーティーは地下駐車場に停めた車で待機させる。それからヴィトとジョーは協力者の手引きで裏口から入り、清掃員の制服に着替える。万が一、知り合いに見つかってバレないように、変装用の口ひげを付ける2人。エレベーターで会合の会場となるホテルの18階に上る。会議室の「汚れ」を掃除するふりをして、爆弾を仕掛けると言う寸法だ。首尾よく爆弾を設置した2人は非常階段から屋上へ上がる。ジョーから改造拳銃を受け取り、屋上から窓拭き台を目指す。屋上は見張りがいたが全員始末し、窓拭き台に到着した。クレーンを18階の会議室まで下ろし、ヴィトが怪しまれないように窓の掃除をするフリをしている間に、ジョーが爆弾を準備する。


 準備が完了し、いよいよ爆破するために窓拭き台を上昇させるヴィト。しかし、なんとその瞬間、爆弾が勝手に爆発してしまったのだ! 現場を確認するため再び18階に窓拭き台を下ろす。そこで見たものは、爆破され見る影もない会議室内と、トイレからフラフラと出てくるドン・クレメンテの姿だった。


 クレメンテはトイレに入っていて、運よく爆破を逃れたのだ。詰めが甘かった2人は確実に仕留めるため、逃げるクレメンテを追う。クレメンテを追って地下駐車場まで降りた2人は、マーティーの死体を目にする。奴等に殺されたのだ! 嘆き叫ぶジョーを車に乗せ、逃げたクレメンテを追うヴィト。カーチェイスの末に何とかクレメンテの乗った黒いリムジンを停車させ、ジョーはクレメンテに銃弾を浴びせたのだった。


 仕事を完遂した2人はとりあえずジョーのアパートへと戻る。マーティーを死なせてしまったことで八つ当たりをするジョー。とりあえずエディに電話し、報酬をファルコンで受け取る約束をし、ヴィトを家から追い出すのだった。家へと帰ったヴィトは疲れを癒すべくベッドで眠りに付いた。

 しかし、その夜中。鳴り響く電話で起こされたヴィトは、ローン・スターと言う店のバーテンから、ジョーが店でイカレて困っているから何とかしてくれと連絡を受ける。ヴィトはジョーを迎えにいくために、バーへと急ぐ。バーに着くと、銃を持ったまま飲んだくれたジョーがいた。マーティーのことを悔やんで深酒をしているようだ。しかも銃を持っていて何をするかわからない。ジョーにそれ以上の酒をやめさせるため話しかけるヴィト。案の定、誤って引き金を引いてしまい、しかも悪いことにバーテンに弾があたり殺してしまう。

 ヴィトはバーテンの死体とジョーを車に乗せ、ジョーをアパートに送り届ける。車は警察に手配されてしまったようで、パトカーが追跡してくるのが厄介だった。ジョーを送った後、マイクの解体工場で車と死体を処分する。結局今日も散々だったが、とにかく家に戻って再び眠りにつくヴィトであった。



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(2010年 11月 18日)

[Reported by 志賀康紀]