Take-Two、PS3/Xbox 360「MafiaII」
新たな人物との出会いにより急展開していく第五章と第六章を紹介


11月11日 発売予定

価格:各7,140円

CEROレーティング:Z(18歳以上対象)


 Take-Two Interactive Japanは、11月11日発売予定のプレイステーション 3/Xbox 360用アクション「MafiaII」において、物語の中盤となる第五章と第六章のストーリーを公開した。物語の中盤となる第五章では、ヴィト・スカレッタが殺人に手を出し始め、第六章では刑務所内での暮らしを中心に、新たな人物との出会いが描かれている。



第五章 電動ノコギリ(ジョーのアパート、1945年2月20日)

 ジョーのアパートで目覚めたヴィトは、帰り際のジョーのオンナから、ジョーが既に出かけたことを知らされる。また、「フレディーズで昼を一緒に食べないか」と伝言も。オンナと「楽しみ損ねた」のを惜しみつつも、ヴィトはフレディーズに向かうために部屋を後にする。


 アパートの裏口を抜けると、車で帰宅しようとするジョーのオンナ(正しくはジョーのオンナのうちの1人)が、ロッカー風の男に「オカマを掘られた」現場を目撃する。男が詰め寄り声を荒げるのを、ヴィトの「誠意あふれる仲裁」で撃退する。何かと稼業が忙しいヴィトは、女からのお礼の誘いもお断りしてフレディーズへ向かうのであった。

 フレディーズでは、ジョーと仲間のヘンリー、そしてもう1人「ルカ・グリノ」が食事をとっていた。ルカとは初対面であるヴィトは自己紹介もそこそこに仕事の話を始める。


 ヴィトの、アイルランド人「ブライアン・オニール」一味との顛末を賞賛したルカは問いかける。

 「そこでだ……次の段階に進む覚悟はあるか?」
 「ええまあ……次の段階とは?」なんとなく返事をするヴィト。
 「人を始末するってことだよ。誰かが指差した相手を殺すのさ」

 従軍経験者のヴィトにとって殺しはさほど特別なことではない。友人を心配そうに見つめるジョーを横目に「殺せと言われた相手を殺しましたよ。大統領が指差したんでね」とヴィトは返す。それを聞いたルカは笑いながら言う「その相手はドイツ野郎だろ? いわゆる悪いやつらだな。そういう話じゃねぇんだ、理解できるか?」。

 ヴィトにとってさほど違いがない様に思えるが、疑問を挟む意味も無いので、ヴィトは答える「ええ、わかります」。「お前みたいなのが必要なんだ」。ルカは続ける「前回同様にこなせればファミリーの一員になれる可能性も高くなるさ」。もちろん、入会金を1人5,000ドル払う必要があると付け加える。


 「ひと財産だな!」ジョーが漏らす。「利点を考えればお釣りがくるぞ。どうするかは自分たちでかんがえりゃあいいさ」ルカはそう言うと、後のことをヘンリーに任せ席を立つ。しかし、そこに組織のボスらしき男が現われ、ルカに仕事の進捗を問う。「手配済みです。ヘンリーが……」そう言いかけたとたん、ボスに引っ叩かれる。「前回もそう言ったぞ。これ以上失望させるな」。別の仕事の話があるからとボスに連行されていくルカ。どうやら組織幹部の中ではあまり信頼されている人間では無い様だ。

 ルカのいなくなったテーブルで、ヘンリーが仕事の話を始める。「ある男を始末しないといけない」。ターゲットは川向こうにいる「デブ」で、本人は無敵と思っているらしい。過去にヒットマンを送り込んだが返り討ちにされたとのことだ。今回は万全を喫すため、強力な武器を使用する。作戦はこうだ。ドイツの機関銃「MG-42」を用意し、予め借りておいた向かい側のアパートで待ち伏せする。ターゲットが現われたら「“ドカン!”とかます」。MG-42はキングストンで小さなヤミ銃砲店を営む元軍人「ハリー」から購入する。


 既に手配は済ませてあるので、ヴィトはハリーからブツを受け取り、サンドアイランドの蒸留所の向かいにある223番アパートで、ジョーとヘンリーに合流する手はずとなった。ジョーとヘンリーは先に現地に向かうためにフレディーズを後にする。ハリーの銃砲店に着いたヴィトは、早速ブツを受け取るために店に入る。「どんなもんだい! MG-42、ドイツ製だ。人呼んで“電動ノコギリ”。見事なもんだろ」頼んでもいないのに武器のウンチクを垂れ出すハリー。どうやら相当な武器マニアのようだ。

 「いや、大丈夫だ。馴染みがある。俺も従軍してたんでな」自分も従軍経験者であることを告げるとハリーは目の色を変える「本当か! 冗談だろ? どこで戦ったんだ?」。相手も元軍人とわかるとハリーは思い出話に花を咲かせる。主に一方的に。小1時間ハリーの話に付き合ったヴィトは、そろそろ行かなければならないと話を切り上げさせる。話はクドいが、悪いやつじゃない。武器調達の面で、今後も何かと相談に乗ってくれそうだ。

 ヴィトは、箱に詰めたブツをトラックに積み込み、223番アパートに向かう。現地に着いたヴィトは、ヘンリーから、父親がムッソリーニ独裁下のイタリアから自身を脱出させてくれたという過去を聞いた。クレメンテの配下で働くことができるように手配してくれたとも。そうこうしているうちにターゲットが現われる。ヴィトは、車から降りてきたターゲットをMG-42で狙うも、間一髪蒸留所内に逃げ込まれてしまう。ヴィト達3人はターゲットを仕留めるべく、蒸留所に踏み込む。激しい抵抗にあうが、3人はついに、蒸留所の奥深くでターゲットを追い詰める。


 「殺さないでくれ……頼む!」命乞いをする「デブ」に止めを刺すために、ヘンリーは近寄り銃口を突きつける。「ドン・クレメンテがよろしく言ってたよ」。引導を渡そうとしたその刹那、乾いた銃声が響く。隠し持っていた銃でヘンリーが撃たれた!


 「クソッタレめ、やりやがったな!」ジョーとヴィトは、お返しとばかりに銃弾の雨を「デブ」に浴びせるのだった。蜂の巣にされた「デブ」は絶命する。ヘンリーは脚を撃たれていた。「エル・グレコのとこに連れてけ」。アルコールに引火して火の海になった蒸留所から、敵残党の攻撃に合いながらもヘンリーを担ぎ出したジョーとヴィト。車にヘンリーを乗せ、一路ドクター「エル・グレコ」の元へと向かう。急がないとヘンリーがやばい!

 不幸にして、車は警察に指名手配されてしまった。パトカーの追跡をかわしながらドクターの元に急ぐ一行。「エル・グレコ」は開業医で、負傷した裏の人間の駆け込み寺のような所だ。辛くも間に合ったヴィトは、ヘンリーとジョーを「エル・グレコ」の元に残し、先に家に戻ることとなった。帰り際にヘンリーから今回の仕事の報酬2,000ドルを受け取る。父親の借金を返済できるだけの金だ!

 ヴィトは早速実家を訪れて姉に金を渡す。金の入手先は語らず、母親にも見つからないよう足早に実家を後にし、現在のねぐらであるジョーのアパートへと帰ったのであった。



第六章 充実した時間(リトルイタリー、1945年2月26日)

 あれから6日後のこと。外出しようとジョーのアパートを出たヴィトは、待ち伏せしていた私服警官に逮捕されてしまう。どうやら、以前盗んだガソリン券を捌いたのがバレたらしい。不幸中の幸いだったのは、警察はヴィトが誰の下で働いていたのか見当がついておらず、「その他の活動」についても知らなかったということだ。


 裁判にかけられたヴィトは、ヘンリーがつけてくれた優秀な弁護士の努力もむなしく、懲役10年の判決を受けて刑務所に収監されてしまう。横暴な看守達、懲役を科せられて尚凶悪な囚人、極めて不潔な監房内。ヴィトはこの最悪な環境で10年過ごさなければならない。


 入所してから3日後、ジョーから伝言が入った。協力者である“「レオ・ガランテ」という男に接触しろ”とのことだ。囚人からレオ・ガランテの居場所について情報を聞いたヴィトは、なんとあのアイルランド人「ブライアン・オニール」と出くわす。復讐に燃えるオニールと私闘にもつれ込むヴィト。そんな様子にレオは注目する。すんでのところで看守の横槍が入り、ヴィトは独房に放り込まれる。オニールのパンチは痛かったが、レオに対するアピールはうまくいったようだ。しばらくして、レオの方から接触があった。ヴィトはレオにクレメンテの部下から連絡を取るように言われたと告げる。だがレオは「クレメンテなどくそ食らえだ!」と言い放つ。「しかしオニールとの対決を見て使えるかもしれん」とも。


 レオに従って彼が所有するジムへとやってきたヴィトは、レオに協力するように求められ、その見返りとして「保護してやろう」との提案を受けた。提案を受ける以外に選択肢がないヴィトは承諾する。ヴィトが協力する内容とは、「ぺぺ」のスパーリング相手を務めるというものだ。ぺぺはオニールとの試合を控えており、オニールと互角に勝負をしたヴィトがスパーリング相手として最適だと言う。ヴィトは要求どおりスパーリングの相手を務める。

 晴れて「レオ一味」の仲間入りを果たしたヴィトは、試合を控えたぺぺの代わりに、何かとレオ一味に叩き付けられる挑戦状の処理をする役に充てられる。中国系囚人の「ウー」や黒人のタフガイを退けたヴィトはグループ内でも一目置かれる存在になりつつあった。


 黒人のタフガイをのした直後、面会があった。姉のフランだ。フランの口から結婚すること、そして母親が病気でその病状が思わしくないことを告げられる。ヴィトは姉の結婚を祝福し、「ジョーに話して自身が残してきた金で母親を良い医者に診せろ」と助言する。


 その1週間後。便所掃除をさせるため看守に呼び出されたヴィトは、シャワー室で3人の囚人に襲われる。便所掃除は、看守と3人の囚人が結託して行なった、ヴィトを狙う陰謀だったのだ。あわや「ケツの貞操」の危機と思われたが、拳でこれを撃退するヴィト。しかし戻ってきた看守に警棒で殴られ、またも独房に放り込まれてしまう。その際、手紙を渡されたヴィトは、その内容から、母親が死んでしまったことを知らされ号泣するのであった。


 程なくしてレオから呼び出しがかかる。試合を控えたぺぺはアイルランド人グループの卑怯な闇討ちにあって負傷してしまったのだ。報復せねば収まらないレオは、ぺぺの手回しでヴィトにオニールとの一騎打ちをさせる。奇しくもオニールにリベンジするチャンスが巡ってきたのだ。オニールは手強かったが、何とか追い詰めることに成功した。しかし逆上したオニールは、隠し持っていた刃物を取り出しヴィトに襲い掛かる。ヴィトは逆にオニールの手から刃物を奪い、その首を掻き切って殺害する。オニールは自らの刃によって絶命した。


 事がすべてがうまくいき、レオの口利きで刑務所内での処遇も改善していった。まるでスイートルームのようなレオの房に移ったヴィトは、レオから、エンパイアベイにおける裏社会の仕組みを聞かされる。街は3つのファミリーが牛耳っており、自身がその配下で働いていたクレメンテの他、「カルロ・ファルコーネ」、「フランク・ヴィンチ」の2人のボスが存在する。なんらかの意見の不一致があれば「コミッション」の下、ボスたちが会合を開いて解決する。そしてレオはヴィンチの「コンシリオーリ(相談役)」である。レオは最後に、自身が数カ月後に出所するので、「ヴィトの刑期をなんとかできないか働きかけてやろう」と言った。ヴィトにとってはこれ以上無いありがたい申し出だった。



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(2010年 11月 5日)

[Reported by 志賀康紀]