ユークス、PS3/Xbox 360「UFC(R) 2010TMUndisputed」
メディア対抗ゲーム大会を開催。岡見勇信選手がエキシビジョンマッチに参加!


9月13日 開催

会場:ユークス横浜開発室


 株式会社ユークスは、プレイステーション 3/Xbox 360用格闘ゲーム「UFC(R) 2010TMUndisputed」のメディア対抗ゲーム大会を同社横浜開発室にて開催した。ゲストは、本作のイベントではおなじみとなった日本人UFCファイターの岡見勇信選手。昨年に引き続き、ゲーム大会優勝者とエキシビションマッチを行なった。

 「UFC(R) 2010TMUndisputed」は、米国Zuffa, LLCが運営する格闘技大会「Ultimate Fighting Championship」をモチーフにした3D格闘ゲーム。「オクタゴン」と呼ばれる金網に囲まれた八角形のリングで、ファイターたちが闘いを繰り広げる。発売中(発売日:9月9日)で、価格は各7,329円。CEROレーティングはB(12歳以上対象)。

 イベントの司会進行はフリーアナウンサーの清野茂樹さん、アシスタントMCは「格闘ジャングル2(FIGHTING TV サムライ)」でおなじみの新井ありささん。ゲストは日本人UFCファイターの岡見勇信選手。試合に臨むときの心境をきかれると「本当に、直前まで緊張して。入場曲が流れて金網に入った瞬間に切り替わるという感じ」と説明。「ゲーム画面で1番細かくて驚いたところは?」との問いには「スポンサーのロゴとか、レフリーからラウンドガールまで。あと、選手の動作ですね。入場、コールされるときの個性的な細かい動作とか、しっかり再現されててビックリしました。(ご自身の動きを見て?)体系や顔とかも、前回より似せて作ってくれてて。前回より力を入れてよかったなぁと(笑)」とコメント。サウスポーの導入、収録技数が倍増(約300→約600)、スウェーバック、ケージを使った攻防など、よりリアルになった点についても相当お気に入りの様子。

 大会は全14媒体によるトーナメント形式。階級はミドル、ゲームモードはエキシビジョンを使用。1~2回戦は5分3ラウンド。準決勝と決勝は5分5ラウンド。使用ファイターがお互いにかぶったときはジャンケンで決定される。昨年同様、ゲーム媒体と格闘技媒体の比率はほぼ半々。いうまでもなく「ネタでしょ。まぁ適当にやっとこうよ」などという媒体は1社とてなく、どこもエンジン全開のガチ姿勢がすばらしい。昨年度優勝の週刊ファミ通・ブンブン丸さんから優勝トロフィーの返還が行なわれた後、豪華商品を賭けた戦いが幕を開けた。


同社イベントではおなじみとなった感もある、日本人UFCファイターの岡見勇信選手司会進行を担当したフリーアナウンサーの清野茂樹さんアシスタントMCの新井ありささん。昨年同様サムライTV代表として出場するも1回戦で敗退

1回戦から厳しいカードの連続。これは罠か?

 弊誌1回戦の相手は、4Gamer.net。狭い業界ということもあるが、こうした企画で集まる面子は“ほぼ顔見知り”というケースが大半で、今回の対戦相手も現場でよくご一緒する方。お互いに「1回戦から顔見知りとか、マジっすか。嫌すぎ!」と愚痴をこぼしつつも、本番は馴れ合い抜きのガチ勝負に徹する。口先では笑いを取りにいきつつも、指先は常に効率よく動かさねばならない。

 筆者の使用ファイターはChael Sonnen。本作のシュートマッチは、ファイターの特徴をぞんぶんに活かすのが第1。その点、Chael Sonnenはタックルとパウンドが得意なうえ、グラウンドで“サラベリー”と呼ばれる特殊ポジションが使える。テイクダウン→グラウンド→サラベリー→マウントという鉄板の流れで、確実にポイントを稼いでいこうという皮算用。スキルフルな出場者が多いため、スタンドでラッキーパンチが入る確率はかなり低い。だが、ファイターの特徴=最大の武器でもあるグラウンドでトラジションさえ確実に決めていけば、サラベリーで2~3発は顔面にパウンドを振り下ろせる。この戦法なら筆者でも勝機を見出せる! と踏んだわけだ。

 1回戦は、3ラウンド判定(3-0)による薄氷の勝利。「きつかったけど、いける! 豪華商品が見えてきた!」と意気軒昂……だったのもつかの間。2回戦の対戦相手Gamezの刺客は、なんと某対戦格闘ゲームの有名プレーヤーさん。使用ファイターがかぶったため、ジャンケン勝負で筆者がChael Sonnenを獲得。GamezはAnderson Silvaを選択。1回戦からそうだったが、相手がリバーサルを念頭に置いていると安易なゴリ押しは命取り。ファイターが得意とするテイクダウンで優位に立てたものの、肝心の防御はヒューマンスキルに依存する部分で明らかな差が生じてしまった。なんとか3ラウンドまで粘ることができたが、結果は2-1で判定負け。前回3位入賞は奇跡だったのか……(涙)。


UFCグッズなど豪華商品を目指してガチ勝負が繰り広げられた1回戦から知己の同業者と対戦とか、マジつらいんですけど!エキシビジョンが控えているので岡見選手もコッソリ(?)練習

 準決勝以降は、岡見選手が解説を担当。試合中「(Anderson Silvaを研究している?)研究というか、試合はしっかり見てますね。色々勉強になる。(どこが凄い?)オーラ、ですかね。相手を飲み込むオーラ。普段からあります」、「(秋山選手と一緒に練習する?)よく練習してます。(どういうところが強い?)やはり身体能力ですかね。力も強いし、スピードも速い」、「(グラウンドからすぐ立つ動きは大切?)UFCは下にいると、なかなか判定で厳しい部分がある。それはポイントになってくる。(普段からすぐに立つ練習をしている?)普段からずっとやっているので、もうクセのようになっている」、「(Anderson Silvaの首相撲を見て)一緒に練習した人によると、まったく動けなくなるらしいですね。(力が強い?)力というよりもテクニックでしょうね。力ももちろんありますけど」など、使用ファイターにまつわるさまざまなエピソードが聞かれ、これがいちファンとして嬉しくて仕方がない。前回も同じことを書いた気がするが、こうしたファイターとユーザーが“生”で触れあえる機会が、もっと増えるといいなぁと思ってしまう。

 決勝に進んだのは、前回優勝者の週刊ファミ通と電撃PlayStation。使用ファイターは、ファミ通が岡見選手、電撃PlayStationがAnderson Silvaをそれぞれ選択。ファン待望のミドル級王座決定戦をゲームで先取りしたかのような決勝カードに、会場のテンションも頂点といった雰囲気。去年と同じ顔ぶれによる決勝戦は、まさに手練同士の攻防。容易に的を絞らせず、一方でファイターの特徴をいかした戦い方をきちんと実践していく。わずかではあるが、差が生じたのは首相撲とケージポジションの使い方。ファミ通のブンブン丸さんは、準決勝からケージポジションを上手に利用。要所で頭部にダメージを重ねていくまとめかたも巧みで、精妙な積み重ねが3ラウンドで爆発。マウントからのパウンドにより、3ラウンド1:18で本大会の2連覇を成し遂げた。

 大会終了後は、優勝者のブンブン丸さんが、岡見選手、さらにはユークス開発室のMotosugi氏とエキシビションマッチを敢行。エキシビジョンマッチで岡見選手が使用するファイターは、もちろんご自身。ブンブン丸さんはDemian Maiaを選択。エキシビジョンなので華を持たせるか……と思いきや、わずか1ラウンドでチョークで絞め落とす、微塵も容赦のないガチっぷり。思わず「あーっ!」という悲鳴と爆笑が会場に響き渡る。「やられっぷりは良かったんで(苦笑) 実際こうならないようにがんばります」と悔しそうな岡見選手。そんなブンブン丸さんの前に立ちはだかったのがユークスMotosugi氏。“開発室最強の男”として降臨したMotosugi氏は岡見選手、ブンブン丸さんはAnderson Silvaをそれぞれ選択。勢いを考えると、今日はブンブン丸さんの完勝か!? ……と思われたが、Motosugi氏が出会い頭の攻防で背面を奪うなど、終始キレキレの動きを披露。2ラウンド、フロントチョークで勝利という貫禄を見せ付けた。トーナメント、エキシビジョンと、本大会はおお盛り上がりのうちに終了した。シングルもいいが、本作は“対人戦”がことのほか楽しい。すでにゲームを購入された人はもちろん、気になる方はこの機会にぜひとも対戦を楽しんでいただきたい。


ファンの夢を先取り! といった感のある決勝カード解説の岡見選手もグイグイ引きこまれる白熱の展開。週刊ファミ通のブンブン丸さんが見事2連覇を成し遂げた
優勝者エキシビジョンその1は、岡見選手。ガチ純度の高い企画なのでエキシビジョンも容赦なし。絞め落とされた岡見選手、思わずガックリ
優勝者エキシビジョンその2。「開発室で、この男を相手に2ラウンド以上耐えた者はいない」というMotosugi氏(上画像最左・右側)。キレキレの動きで優位を保ち、関節技でシメるという貫禄の勝利を見せつける。ほんに恐ろしい男よ……



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画像は開発中のものです。また、パッケージデザインは変更される場合があります。

(2010年 9月 13日)

[Reported by 豊臣和孝]