ユークス、PS3/Xbox 360「UFC(R) Undisputed 2010」
ゲームとファイター凱旋の共同記者会見を開催


8月31日 開催

会場:帝国ホテル


司会進行を務めたスポーツアナウンサーの矢野武氏

 株式会社ユークス、THQジャパン株式会社、株式会社WOWOWは、プレイステーション 3/Xbox 360用格闘ゲーム「UFC(R) Undisputed 2010」発売とUFCファイター凱旋の共同記者会見を帝国ホテルにて開催した。会見には、8月1日(現地時間)アメリカ・カリフォルニアで開催された「UFC LIVE JONES vs. MATYUSHENKO」で見事勝利を収めた岡見勇信選手と五味隆典選手が参加。試合やゲームに関する事柄など、さまざまなエピソードが披露された。

 「UFC(R) Undisputed 2010」は、米国Zuffa, LLCが運営する格闘技大会「Ultimate Fighting Championship」をモチーフにした3D格闘ゲーム。「オクタゴン」と呼ばれる金網に囲まれた八角形のリングで、ファイターたちが闘いを繰り広げる。9月9日発売予定で、価格は各7,329円。CEROレーティングはB(12歳以上対象)。

 会見の冒頭、ZUFFA,LLC代表のダナ・ホワイト氏と日本担当の石橋亮作氏から挨拶が行なわれた。ダナ氏は書面で「THQとユークスの仕事振りに、我々はこれまでにないくらい満足しています。多くのスポーツゲームは毎年ロースターをアップデートするだけですが、彼らは今回さらにハードルを上げ、さらにリアルなUFCを実現し、現在あるファイティングゲームのなかでもベストなものにしてくれました。私は本作をとても誇りに思っていますし、日本のファンもきっと気に入ってくれると確信しています」とコメント。

 UFCの日本および国外展開については「海外への拡張というのは、UFCがもっとも重視しているゴールです。とりわけ、アジア地域は優先順位が高いです。日本は近代総合格闘技の発祥の地のひとつと思っていますので、日本でUFCを開催するために全力を尽くしているところです。今回ふたたび日本のTVでUFCを放送することができました。これが日本開催の実現に向け、第1歩となります。繰り返しになりますが、あらゆるところでUFCを開催していきたいと思っています。それには、熱心なファンがいる日本ももちろん含まれています」と説明した。

 THQゼネラルマネージャーのコリン・マック氏は「今作は凄く進化したと思います。基本は、ファイターふたりがオクタゴンのなかで戦うのがメイン。一見どこが変わったかすぐわからないかもしれませんが、触ったらすぐわかると思います。打撃、グラウンド、すべてパワーアップしました。打撃はコンボなどでスピードアップし、爽快感が増しました。金網を利用したり、サブミッションからサブミッションへの移行など、戦略的なところも増えています。過去の名試合を再現するクラシック・ファイトも増えています。オリジナルファイターを育てていくキャリア・モードもパワーアップしました。自分がUFCファイターの気分になれるように、ゲーム中でダナからメールが届くだけでなく、本人がボイス入りで登場します。クリエイトも好きな技だけを覚えられるなど自由度がさらにあがっています。世界にある有名なキャンプにいって、そこで好きな技を教えてもらえる。ぜひ楽しみにしてください」とゲームの特徴を一気に説明してくれた。


ZUFFA,LLC(Japan)の石橋亮作氏ユークス代表取締役社長の谷口行規氏THQゼネラルマネージャーのコリン・マック氏



ユークスの宮本伸一氏

 記者会見では、「UFC(R) Undisputed 2010」を使い注目の対戦カードがシミュレートされた。解説を担当するのは、ユークスの宮本伸一氏。最初に披露されたのは、アンデウソン・シウバ選手と岡見勇信選手のミドル級チャンピオンシップだ。

 モデリングについては、岡見選手も「似てます。前作よりずっと」と文字どおりのお墨付き。「スポンサーロゴもリアル。後ろのバーナーっていうんですけど、TOKYO FIVEとか実際にあるやつなので、そこいらへんも凄いなぁと思います」と感心することしきり。2011年春に実現するかもしれない夢のカードを、ゲームで一足早く実現してしまおうというわけだ。

 リアルなモーションと多彩な技に、会場のプレスからも思わず「凄いなぁ」との声がもれ聞こえてくる。収録技数は、前作の300から今作は600以上と一気に倍増。宮本氏によれば「アンデウソン・シウバ選手などは特徴的な動きが多いので、映像資料をたくさんみて、それを元に作成しております」という。ケージ際の攻防や崩しのモーションなどは、岡見選手もふと「おおっ」と驚きの声をあげてしまうほど。試合は2ラウンド1:42、岡見選手が膝蹴りで見事KO勝利を飾った。


フィニッシュは左膝。「ちょっと、ああいう勝ち方は想像してなかったので。ゲームならでは。でも、いいイメージをいただけました。膝でも倒せるかもしれないので、そこはあきらめずに、もしチャンスがあれば狙っていきたい(岡見選手)」という

 続いて披露されたのは、フランク・エドガー選手×五味隆典選手。「UFC(R) Undisputed 2010」に五味選手は収録されていないが、ユークス開発スタッフがエディット機能を駆使して特別に用意したものだという。その出来栄えに五味選手は「う~ん……まぁソックリといえばソックリですよねぇ」と微妙なコメント。

 試合はスペシャルマッチにつき1Rのみ。一足飛びのチャンピオンシップだが、そこはゲームということでご愛嬌。「いやこの、エドガー選手の特徴、凄いですよねぇ。ソックリ! 出入りの動きとか。後ろでプレイされている方、もうちょっとがんばってください(会場笑)」と、リアルなモーションと試合展開は五味選手もかなり納得いっている様子。試合は、途中テイクダウンで引き込まれつつも、左アッパーでダウンなどスタンドで優位に立ち続けた五味選手が1ラウンド2:48で見事ノックアウト勝利を飾った。


自分の分身が勝利した気分は? ときかれた五味選手は「そうですねぇ。もう(試合を)やらなくていいような気分になりました(会場笑)」とまたもや独特のコメント

 最後のスペシャルマッチは、「UFC120」を先取りしたマイケル・ビスピン選手×秋山成勲選手。コール時、大写しになるファイターの上半身のリアルなモデリングに、改めて「筋肉の表現とか本当にリアルですねぇ」と感嘆の声があがる。

 やや遠目の間合いからコツコツと打撃を当てにいく両者。左ミドルをキャッチされテイクダウンを奪われる秋山選手、倒れた直後に腕を決めにいくが外され再びスタンドに。金網際で一進一退の攻防が続いた後、後払い腰から腕十字を決めにいく秋山選手。フックで耐えるビスピン選手だが、力で一気にふりきりタップアウト。これには岡見選手も「いや、完璧です。凄いです。1番いい」と絶賛していた。


ビスピン選手の地元ということもあり「UFC120」における秋山選手は完全アウェイ。とはいえ、以前の記事でも「アウェイには慣れている」と言い切っていた秋山選手。シミュレーション以上の好ファイトを見せてくれることを期待したい

 試合後は、両ファイターに対する質疑応答が行なわれた。「おふたりがこのゲームで対戦するとしたら、ご自分以外で使ってみたいファイターと、その理由を教えてください」ときかれると、五味選手は「これ元気くんは出てるんですか?(いない、といわれて) まぁ、シウバ選手を使いますね。なんか操作しやすそうなんで。寝技にいかないから(笑)」とコメント。岡見選手は「ミルコ・クロコップ選手を使います。左ハイキックでどんどん倒して……1番スカッとするので」とコメントしてくれた。

 「五味選手のダウンロードコンテンツ配信は考えていないのか?」ときかれると、宮本氏は「現時点ではお答えしかねます」とコメント。五味選手は「(配信してもらいたい?)そうですね……はい。なんでだろう? 俺、2連敗すると思ってて入れなかったの?(会場爆笑)。ファンの人は使いたいと思ってくれるだろうから、急遽お願いします」とコメント。ここでも“らしい”トークで会場を大いに沸かせる。

 「岡見選手は前作に引き続き登場していますが、今作でパワーアップを実感した部分を具体的に教えてください」ときかれると、岡見選手は「やっぱりサウスポースタイルが前回と違って1番大きく変わっている。自分もサウスポーだったんで、前回はオーソドックスで違和感があった。もちろん顔もよりリアル、凄く似ていて。あと、操作性も色々と増えているので。自分はやりやすかったです。本当に、UFCのTVを観ている感じで楽しめると思います」と説明。

 「両ファイター、岡見選手はタイトルマッチまであとひとつ、五味選手はこの勢いでいくと……次にあたりそう、このファイターはくるなど想定しているファイターはいるか?」ときかれると、岡見選手は「ぼくの希望としては、ビクトー(ベウフォード)選手と勝負したいなと思っています。(なぜ?)あこがれていたファイターで、自分が初めてUFCにいったときからバリバリ活躍していて、ファイトスタイルだったりとか、格好いいんですよね。そういうところも好きですし。本当に強いファイターなので、勝負して勝って、チャンピオンシップにいきたいな、と。そういう気持ちでビクトー選手と勝負したいなと思います」とコメント。五味選手は「そうですね……まぁアグレッシブなファイターになると思うんですよね。どのファイターになっても、アグレッシブなファイターばかりですから。そうなると思いますね」とコメントしてくれた。




【スクリーンショット】



岡見勇信選手
五味隆典選手

 岡見選手と五味選手の会見は、トークイベント形式で進行。入場シーンについて質問されると、岡見選手は「(落ち着いていましたね?)UFCの舞台には慣れていたので、落ち着いて入場できました。(コツは?)緊張はもう、何回試合をしても一緒なので。ただ、入場して金網のなかに入ってしまえば、もう戦いだけになるので。試合の当日でも、早く入場して落ち着きたいという気持ち」とコメント。コール後にカメラに向かって刀を振り下ろすパフォーマンスについてきかれると「あれはもう止めました。色々な人から不評で(苦笑)。でもアメリカのファンの人たちは、そういうのが好きみたいなんですけどね。悩んではいたんですけど……始めてやったときも勢いでやっちゃったんで。今回は止めたんです」と説明。

 五味選手は、コール時の興奮していた様子についてきかれると「どうですかね。BJ・ペンの真似してたんじゃないですかね。(前回参戦時に敗れ、覚悟があった?)覚悟というよりも、車のローンが怖くてね。なんとかKOで勝たなきゃと思ってたので、はい(会場笑)。結果的に良かったです」と説明。ドレッシングルームで岡見選手と一緒だったことについては「安心して時間を待てました」といい、岡見選手も「ずっとTVで五味さんを見ていて。あこがれてきたファイターだったので、それがUFCで一緒の控え室にいるのは、あまり実感がわかなかったんですけど。ぼくとしても心強いですし、うれしかったです」とコメントしてくれた。

 マーク・ムニョス戦の会見でダナ氏から「勝ち続ければチャンスはある」と発言があったことについてきかれると、岡見選手は「UFCの場合は、ひとつ落とすとまたイチからっていうふうになってしまうことが多いので……ここまできたら、この試合は落とせない。次の大きなステップにいくためにも絶対に落とせない試合でした」とコメント。五味選手は、勝利後の手ごたえについて「最後の試合になるかもしれない、くらいの気持ちでやったんで、はい。ただ……なんか、結構勝ってるんですけど。1回負けたくらいで、凄くいわれますよね、やっぱり。もう引退だ、とか。トータルすると勝ち星のほうが多いんで。ファンの方々って、そういうとこありますよね(苦笑)」と若干ぼやきモード。「まぁ、普段からあまり変わりませんからね。試合しか見てない方っていうのは、そう思うんでしょうね。まぁ、毎日毎日、日々続きますからね。がんばって生きていかないと……」とポツリ。このあたり、マイペースというか、実に“らしい”言い回しだ。

 タイソン・グリフィンを豪快にKOしたシーンでは「写真で見ると、目をつぶって打ってますからね、俺(会場笑)。目をあけたら相手が倒れてたので、慌てて追い討ちしたんですけど……(根っこにあるもので勝った?)切羽詰った感じですよね」という五味選手。直後、金網の上に駆け上がって、ダナ氏に猛烈にアピールしていた内容は「ボーナス、絶対に出してくれというような内容を(会場笑)。ボーナスで通用するんですかね? それしかいってません(笑)」というから驚き。「ぼくら、特に外国人は2連敗とかしたら首を切られる可能性は十分にあるし。アメリカのファイターたちも、人気ファイターであろうと連敗は首を切られる可能性は高い。UFCという舞台で戦い続けたいという気持ちは、みんな凄くある。ひとつの負けで戦えなくなる。その恐怖は、みんな持っている(岡見選手)」といい、五味選手の場合もそうした切迫した気持ちからの開放が、ダナへの勝利アピールに直結したといえそうだ。

 今回の勝利で、タイトルマッチ挑戦への機運がさらに高まった岡見選手。「(あとふたつ先くらいのイメージ?)そうですね。あとひとつ、しっかりいい形で勝てれば、チャンピオンシップへの道が見えてくると思っています。(だいたいどれくらい?)来年の……春先くらいには、できればいいなぁと思っています。(負けられない?)負けたら、またスタート位置に戻っちゃうんで。最後のチャンスだと思っています」とコメント。

 五味選手は、今後のターゲットについて「チャンピオンになったファイターでもやりたいですし。正直、BJ・ペン選手と、負けたフロリアン選手ですか。これはやりにくいファイターのふたりだったので。今度タイトルをやるファイターはふたりともレスリングベースのファイターなので、ぼくとしては戦いやすいという思いがありますね」とコメント。フランク・エドガー選手については「2度も勝っているので、前回以上に力の差が出ていた。いざやってみるとなると、手ごわいファイターだと思いますね」と説明。ライバルのBJ・ペンが敗れたことは寂しいが、その一方でベルトを狙うという意味では「取れると思ってます、はい(確信? 予言?)いや、なんか俺のほうが強いかなぁと思って。BJじゃなくなったんで(笑)」とコメント。「BJはちょっと他のファイターにない……なんていったらいいんだろう。動物的な強さを持っていたので。そういう特徴、キャラクターだけじゃ勝てなくなってきましたね、UFCも。研究されるのと、あとスタミナ。マニュアルができてきた感じ。もう1回、そういうのを壊してやりたいですね」という。

 ここで、イギリスで10月16日(現地時間)に開催される「UFC120」メインで戦う秋山成勲選手とマイケル・ビスピン選手のビデオレターが公開された。「UFC120」は、10月17日午前4時(日本時間)にWOWOW(192ch)で生中継が行われる。総合格闘技ファンはもちろん、気になる人はぜひチェックしていただきたい。


【秋山成勲選手】【マイケル・ビスピン選手】
私は今、次の「UFC120」の試合に向けて海外で合宿中です。残念ながらそちらの方には行けないのですが、お祝いのビデオコメントとさせていただきます。本日はおめでとうございます。マイケル・ビスピン選手は打撃もすごく優れてますし、寝技のスキルもすごくあるファイターなので、どこに穴があるかっていうところで考えると穴がないファイターなんですね。私より身長も10cm位大きいですしリーチも長いですし体力的にもたぶん全然違うと思いますが、小さい自分が一生懸命がんばる姿を観てもらいたいと思います。そういった意味では本当に強いファイターだなぁと僕はリスペクトしています。(トレーニングなどの近況は?)今はランニングを中心に下半身の強化に向けて走りこみをしたり、基礎体力を上げるためのトレーニングを重視してやっています。プラス新しく打撃の部分でも教わる人を見つけて強化に向けたいと思います。(ファンに向けて)9月に発売されるこのゲームは本当にリアルで、自分も楽しんでゲームをしているんですけれども、皆さんも是非楽しんでみてください。次の僕の相手「マイケル・ビスピン選手」もそのなかに登場しているので、僕と対戦させてみてください。よろしくお願いします。僕はマイケル・ビスピン戦に向けてがんばります!日本のMMAファンの皆さん、それから秋山選手、こんにちは。10月16日にロンドンで行われる「UFC120」で私たちは戦います。秋山選手はとても素晴らしいファイターで、彼の試合はずっと見てきました。秋山選手は強敵を倒してきた、本当に手強い相手です。クリス・リーベンとの試合は興奮したし、アラン・ベルチャーとの試合も良い試合でした。どちらもファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞しており、今回もおもしろい試合になるでしょう。しかし私は自分のスキルを信じています。ハードな練習をしているし、決して油断しません。日本のMMAファンのみなさんには残念ですが、秋山選手はこの日は敗者になるでしょう。傲慢で無礼なつもりではなく、私は自信があるのです。もちろん秋山選手のことは尊敬しています。ケージでも、オクタゴンでも、リングでも、ひとりのファイターとして、私はすべてのファイターを尊敬しています。しかしこの試合には勝つと確信しています。私のほうが技も運動能力も上だし、体調、強さ、大きさ、技術力、いずれも優れているからです。秋山選手はとても強く、柔道も上手く、グラップリング技術も高いけど、試合は私が勝ちます。秋山選手、トレーニングは順調ですか? ぜひイギリス滞在を楽しんでください。何かあればお電話ください。チームも私もお手伝いします。試合の日を楽しみにしています


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(2010年 8月 31日)

[Reported by 北村孝和]