ユークス、PS3/Xbox 360「UFC(R) Undisputed 2010」
岡見選手と秋山選手の公開ゲームスパーリングを開催
8月4日 開催 会場:クラウド秋山道場 |
岡見選手と秋山選手が、自身のファイターを操作して対決! |
株式会社ユークスは、9月9日に発売予定のプレイステーション 3/Xbox 360用格闘ゲーム「UFC(R) Undisputed 2010」の公開ゲームスパーリングを、東京・広尾のクラウド秋山道場にて開催した。イベントには、UFCで活躍中の総合格闘家、岡見勇信選手と秋山成勲選手が登場。自身のファイターを操作して対決するという、ファン垂涎の“夢の対決”が実現した。
「UFC Undisputed 2010」は、米国Zuffa, LLCが運営する格闘技大会「Ultimate Fighting Championship」をモチーフにした3D格闘ゲーム。「オクタゴン」と呼ばれる金網に囲まれた八角形のリングで、ファイターたちが闘いを繰り広げる。9月9日発売予定で、価格は各7,329円。CEROレーティングはB(12歳以上対象)。
会場として使用されたのは、秋山選手が代表を務める総合格闘技ジム「クラウド秋山道場」。秋山選手は「私の道場は、総合しかり、柔道しかり。一般の人も対象に、色々なフィットネスを兼ねてやっています」と説明。公式戦と同規格のリング、柔道場、総合格闘技練習場を設置。近代的で清潔感にあふれる作りが目をひくが、特筆すべきはUFCを想定した“金網”が設置されていること。国内でもケージ対策として金網を導入する総合格闘技ジムが増えつつあるが、UFC参戦中の秋山選手のジムで練習が行なえることは、プロを目指す人にとって特別な意味があるのではないかと思う。
岡見選手は、8月1日(現地時間)に米カリフォルニア州で行なわれた大会「UFC LIVE JONES VS. MATYUSHENKO」にて、マーク・ムニョス選手を2-1の判定でくだし見事勝利。昨日帰国したばかりだが、その疲れを感じさせない溌剌とした表情でイベントに参加。ムニョス選手の印象についてきかれると「本当に力が強いファイターで、2ラウンドはちょっとヒヤッとしたんですけど。まぁ、なんとか落ち着いて勝つことができました。とりあえずホッとしてます」とコメント。
ゲームを使った公開スパーリングは、最初の2ラウンドは開発元のユークススタッフがプレイを担当。自身を再現したファイターが画面に映っていることについて、秋山選手は「凄く似てる。前(前作)は全然似てなかったけど(一同笑)」といい、岡見選手も「ホントに。前回、確かに似てなかったけど(一同笑)、今回は似ている。サウスポーにもなったので」とコメント。今作は各ファイター固有のモーションが導入されており、サウスポー、スイッチなどの構えもきちんと再現されている。以前の記事でも触れたが、ケージポジションでの攻防など、全体の流れがさらにリアルに進化している。
熟練スタッフが操作する戦いは、打撃によるカット(裂傷)でオクタゴンのマットが鮮血で染まる激しい展開。ダメージはほぼ互角のまま2ラウンドが終了。最終ラウンドは、岡見選手と秋山選手がそれぞれ自身のファイターを操作して決着をつけることとなった。開始直後こそ慎重な出足だったが、間合いを詰めると激しい乱打戦に移行。あまりゲーム慣れしていない様子の秋山選手が連打を繰り出すなか、堅実にガードしつつ冷静にハイキック2発を頭部に叩き込んだ岡見選手が見事KO勝利。岡見選手は「本当にUFCの放送を観ているみたい。動きとかも実際に近いものがあるので、本当にやってて楽しかったです」とコメント。秋山選手は「凄いリアル。やってる本人もだんだん熱が入ってくる感じ。格闘技をしている人もそうなんですが、していなくて興味がある人たちもコレをやれば、ファイターの気持ちがわかるんじゃないかな、と思います」とコメントしてくれた。
岡見勇信選手 | 秋山成勲選手 |
■ プレスとの質疑応答
ここでは、イベント終了後に行なわれた質疑応答についてお届けする。ゲーム以外のことも含まれているが、興味がある人はぜひご一読いただきたい。
聞き手: ゲームを購入した人が、岡見選手や秋山選手を使ってプレイするとき「こんな戦い方をして欲しい」といったことはありますか?
秋山選手: 自分だけに組み込まれている投げ技(オリジナルモーション)があると聞いたので、そういうところを出してもらえたら嬉しいな、と思います。
岡見選手: ゲームでは、ちゃんとフィニッシュしてもらえるように(笑)。とにかくゲームでも勝ってもらいたい。実際に自分が戦っているような感覚が味わえると思うので、そういったものを意識してもらえれば、より面白く遊べると思います。
聞き手: 秋山選手はTV解説をしておられますが、今日の試合をTV解説風に評してください。また、ダナ・ホワイト気分で「こういうカードを組みたい」といったことは?
秋山選手: 絶対にありえないような試合もできますよね。そういった部分でも楽しめるから、そういうのもやりたいなと思います。解説に関しては、これ(ゲームは)全部英語じゃないですか。だから、自分の声が入ったら嬉しいなと思います(一同笑)。
岡見選手: 自分のことをアンデウソン(シウバ)に挑戦させてくれたり、とか。色々な夢のカードが広がると思うので、どんどん……。キャッチウェイトができるのはね、本当に(面白い)。アンデウソン対ライトヘビーのファイターとか、面白いカードが一杯組めると思います。
聞き手: 我々はリングのなかから試合を観ることはできません。そこでゲーム画面を見て、リング内で戦っているおふたりだからこそ気づくゲーム内のポイントなどはありますか?
秋山選手: ファイターの特徴をつかまえた動きはもちろんですが、タックル、ガードポジションからのパス、逃げ方、そういった細かい動きは忠実に再現してるなぁって、凄く思います。ゲームをする人もそうですが、プロでやってる連中もたぶん凄いイメージトレーニングになる。凄くいいなぁって、正直に思いました。
岡見選手: スポンサー(のロゴ)であったり、Tシャツ、レフリー、ラウンドガールから全部そのままなんで。本当に丸ごとUFCがそのまま入ってるなぁ、という感じがすると思います。このゲームでUFCが堪能できるとおもいます。
聞き手: 次回作があるとしたら、ご自身のファイターに関して開発元にアドバイスしたい点はありますか?
秋山選手: 先ほども申しましたように、解説に吹き替えで自分の声が入ったらいいっていうのが第一と(一同笑)、あと何があるかなぁ……。会場なんですけど、たとえば日本の武道館、両国、さいたま(スーパーアリーナ)、横浜(アリーナ)であったりとか。日本ならではのところで「こういう試合ができるんだぞ!」っていうイメージがあれば、日本のユーザーにとっては喜ばしいんじゃないかな、と思いました。
岡見選手: ほとんど完璧なんで……まぁ、なんだろう。日焼けしたバージョンとか?(一同笑)、金髪になったバージョンとか。そういったものもあると面白いかな、とおもいます。
聞き手: ゲームだけでしかできない、オリジナルの固有技を入れてもらえるとしたら?
秋山選手: まぁ、GSPタックルくらいじゃないですか?(一同笑)
岡見選手: パワーボムとかリフト系の技とか、UFCだと決まることが結構多いので。叩きつけて両者が失神とか。実際もあるので、結構そういうアクシデントとか入ると……面白いかもしれないですね。
聞き手: 次の試合が決まったら、このゲームで練習したりといったことは?
秋山選手: リアルなので、本当にイメージトレーニングにはなると思います。自分の場合は今度の試合が決まっている(現地時間:10月16日、イギリスで開催されるUFC120のメインでマイケル・ビスピン選手と対戦)ので、できるのであれば遊びも兼ねつつ、本気も半分でやりたいなと思いました。
岡見選手: ぜひやってみたいですね。本当にリアルなので、結構面白いと思います。(早速アンデウソンとやってみたい?)そうですね……たぶん、まだ、次はアンデウソンじゃないので。リアルに「このファイター、きそうだなぁ」っていうのとやって(笑)、イメージトレーニングしたいと思います。
聞き手: 今日の対戦に備えて、おふたりは何時間くらい練習されたんでしょうか?
秋山選手: 自分、ゲームは今ほとんどやってなくて。こっちにきてからちょこちょこっといじらせてもらったんですが。岡見くんに話をきくと、岡見くんは(ゲームを)持ってるらしく。そりゃ俺より強いっすよね(一同笑)。
岡見選手: 前回たくさんやらせてもらったので(笑)、本当に面白いゲームなのでハマります。
聞き手: ゲームではKO負けでしたが、その感想と「実際やったらそうはいかないぞ!」みたいな話もぜひ。
秋山選手: 練習をよくさせてもらうので、あんな感じには、あまりならないのですが(笑)、ハイキックの打ち方であったりとか、岡見くんの感じに凄く似てたので。あっ、凄くイメージは沸くなぁと正直思ったんですが。もし本番で岡見くんと試合することになれば、ぼくも頑張ってゲームをしたいと思います(笑)。
聞き手: 以前に比べると、日本は総合格闘技が下火になっていると思われます。おふたかたの考えとして、今後どのようにすれば日本のファンが増えるとお考えでしょうか。
秋山選手: そうですね……難しいことはたくさんあると思います。現実的に“格闘技バブル”は間違いなく弾けたと。自分はそういうふうに認識はしてます。けどもういちど、格闘技が前みたいに盛り上がることに関して、1番の近道。ぼくが個人的に勝手に考えていることですが、トップで頑張っているファイターのファイトマネーの額があがれば、1番わかりやすくみんなが夢に向かってがんばるんじゃないかな。イコール、みんなが見る。イコール、人気が出る。わかりやすくいえば、そういうところじゃないかなと。UFCに関しても、トップのファイターはやはり億クラスはもらっているので。そういうところで、みんなが勇気をもらえたり、がんばろうかなと思えたり。日本では、そういうファイターは実際にいない。そういうのが、わかりやすく出れば。ぼくは、ちょっとは変わるんじゃないかなと率直に思います。
岡見選手: 日本は、昔に比べれば確かに下火だとは思うんですけど。格闘技というのは、やっぱり“日本の文化”だと思っているんで。みんな格闘技は好きですし。今はアメリカが凄くブームになってますけど。日本もこれから……たしかに秋山さんが言ったように、ギャラが上がったりとか。あとはイベント……ファイターが何も考えず戦いだけに集中できる環境がしっかり作られていけば、日本も全然いけると思うので。まずはやっぱり、戦いに集中できる環境を整えるのが大事なのかなと思います。
聞き手: クラウド秋山道場ですが、どのような方たちが通っておられるのでしょうか?
秋山選手: 下は中学生から、上は60歳を越えた方までこられてます。見てくれはこんなんですけど、女性の方もきてくれていて。プロはプロとして完全にわけている。ほとんど一般の人たちのために作ったような感じなんですね。痩せたい人であったりとか、キレイになりたいといった人のために集中してやっている。プロはプロで別の時間に集って練習をしている。結構、訳隔てなくきてもらえています。みなさんもここにきてわかったと思いますが、臭くないでしょ? ジム=臭いイメージがあるのが、まずない! っていうのが、女性のファンをつかんでいるじゃないかな、と。気軽に来てもらえたらなぁ、と思います。
聞き手: おふたりは海外で試合をされますが、日本と海外における違い、大変さなどをお聞かせください。
秋山選手: 自分の場合は、昔からよく海外で試合をしていたことがあったので、まず会場の雰囲気とかまったく違いますし。海外の人たちは、すぐリスペクトしてくれる。そのわかりやすさが凄く好きで、そこは日本とは全然違うな、とは思いました。
岡見選手: 確かに、環境はまったく違うんですけど。雰囲気も……お客さんのイベントに対する盛り上げかたとか、文化がちょっと違う。そういったところは、イベントとして1番の違いなのかなと思います。(どちらが好きか?) そうですね……やはりファイターとしては、静かなほうより、盛り上がってるときは騒いでもらって、つまらないときはブーイングしてもらって。わかりやすいほうが、ファイターとしても、お客さん的にも1番面白いんじゃないかなと思います。
秋山選手: 正直、どっちでも好きなんですけど。どこにいってもアウェー感はあるんで。ぼくはどこでも一緒です(笑)
【スクリーンショット】 | ||
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岡見勇信選手 | ||
秋山成勲選手 |
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画像は開発中のものです。また、パッケージデザインは変更される場合があります。
□ユークスのホームページ
http://www.yukes.co.jp/
□「UFC Undisputed 2010」のホームページ
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(2010年 8月 4日)