セガ、「サカつくDS ワールドチャレンジ2010」、「メディア対抗 最強チーム決定戦」を開催
ゲストには元Jリーガーの中西哲生氏も登場!
株式会社セガは、発売中のニンテンドーDS用サッカーシミュレーションゲーム「サカつくDS ワールドチャレンジ2010」を使用したメディア関係者同士による対戦イベント、名づけて「サカつくDS ワールドチャレンジ2010 メディア対抗 最強チーム決定戦」を8月2日に東京・恵比寿のスポーツバー「FootNIK恵比寿店」にて開催した。
本イベントはゲームおよびサッカーメディア6社の代表と、以前に掲載した開発者インタビューにご登場いただいいた、本作の開発者であるセガの椎野真光プロデューサーと、同じく鈴木信宏ディレクターを加えた8名のプレーヤーによるトーナメント戦によって実力ナンバーワンを決めるというもの。試合形式はワイヤレス通信による「ワンゲームマッチ」で戦い、チーム編成のレギュレーションは選手コストの合計値が80以下、レアカードは1枚のみ使用可、外国人の起用は無制限というルールで行なわれた。また試合中の解説には椎野氏に加えて、元Jリーガーで現在は日本サッカー協会の特任理事を務める中西哲生氏もスペシャルゲストとして参加した。
トーナメントのドローを引くのはテレビやラジオ番組でもおなじみの中西哲生氏。試合中はセガの椎野プロデューサーとともに解説を担当した |
筆者が今回参加するにあたり作成したチームは、前述の記事でも使用した鹿島でプレイ経験のある選手をベースにした4-3-3システムで構成。以前からさらに数シーズンやり込んで獲得した日本代表クラスおよび有力外国人(ビエラとセードルフ)選手を加え、サイドからでも中央からでも高いシュート力を持つ選手で固めた攻撃サッカーで勝負を賭けることとした。また監督の「指示力」のパラメーターに余裕があるときは、攻撃時に「サイド攻撃Lv.2」か「シュート重視」の監督スキルを追加する準備もして試合に臨んでみた。
筆者のチーム:「ミラノホーリーホック」 |
組み合わせ抽選の結果いきなり第1試合からの登場となり、さらにすぐ目の前には現役時代のプレイをスタジアムで見たことがある元プロサッカー選手がいたこともあって根っからあがり症の筆者は思いきり緊張してしまったが、幸運にもエースに指名した元鹿島のOB選手である黒崎久志(※現 新潟監督)が75%の確率でゴールが決まる特殊スキル「バズーカシュート」を炸裂させてハットトリックの大活躍で快勝、見事に監督を救ってくれた。
しかし、続く準決勝では4Gamer代表として参加したゲーム大好きプロレスラー、DDT所属の男色ディーノ選手のチームに何と0-6という今までに経験したことのない大惨敗を喫してしまった。あまりに強かったのでご本人にお話を聞いてみたところ、筆者の3倍以上にあたる60シーズン以上もプレイし、単に高コストの選手ばかりを集めただけでなく、育成や試合の進め方なども実によく研究をしていたことが判明、これには素直に負けを認めざるを得なかった……。
さらに3位決定戦では、前述のインタビュー記事の取材においても対戦した椎野プロデューサーとの再戦が実現。前回は引き分けだったので、今度こそ決着をつけようと挑んだものの、先制ゴールを決めたにも関わらず、後半立て続けに2点取られて痛恨の逆転負け。試合終盤にはエース黒崎が「バズーカシュート」を放ち、あわや同点かと思いきや、無情にもボールは大きく枠の外へ。結局、右サイドを駆け上がってきた長友の突破とゴール前で岡崎(慎司)を止め切れなかったのが響く格好となった(無念)。
なお、優勝は筆者に勝った勢いをそのまま持ち込んだ男色ディーノ氏。ゲスト解説を務めた中西氏がイケメンであったことから、試合の最中にも関わらず何度となく怪しい視線を送るなどして場内はしばし大爆笑となった。
1回戦こそ黒崎の活躍で勝ったものの、続く準決勝と3位決定戦を立て続けに落とす結果に。攻撃はまずまずだったが守勢に回ったときの戦い方は大いに反省点が残ることとなった…… |
優勝したのは何とレスリングパンツ姿で登場した男色ディーノ氏。単なるゲストではなく、メディア代表としての出場したその強さはホンモノ! 試合後にはイケメンの中西氏から記念の賞品を手渡しされて終始ご満悦だった(笑) | 本大会のトーナメントの最終結果 |
セガの椎野雅光プロデューサー |
また決勝戦開始前と大会終了後には、椎野プロデューサーと中西氏によるトークセッションも実施された。
――今大会の参加者のプレイをご覧になってのご感想をお願いします。
椎野 これをうまく使えれば強い戦いができるぞ、という監督スキルをみなさんきっちり抑えていらっしゃったので、よく研究されているなと率直に思いました。
――ズバリ、チームを強くするための秘訣は?
椎野 まずは最低10シーズンぐらいプレイしてチームの土台を作ることが前提になるのですが、上達のコツはやはり他のプレーヤーといっしょに通信対戦でお互いに切磋琢磨しながら遊ぶことですね。あるいは2人で協力しながら強いCPUチームに勝つことで能力の高い選手がもらえたりもするので、こちらもうまく利用すればメキメキ強くなりますよ。また「すれちがい通信」機能を使って他のプレーヤーと通信するとポイントがたまる仕組みになっていまして、一定のポイントがたまるごとに新しい選手が(ランダムで)手に入る「抽選券」がもらえたりもするので、電車の中とかサッカースタジアムとかにDS本体を持って行くことをおすすめします。
それから、実は本作に登場する選手にはゲーム中に表示されない「裏パラメーター」が存在するんですよ。例えば平山(相太)選手であればポストプレーをきっちりとこなしたり、岡崎(慎司)選手であれば裏に飛び出す動きをするといった特徴がありますので、各選手ごとの特徴などもぜひ調べてみてくださいね。
中西哲生氏 |
――中西さんは過去の「サカつく」シリーズで実際に通信対戦プレイで遊んだ経験はありますか?
中西 通信対戦の経験はないのですが、「サカつく」は初期のシリーズから個人的にかなり遊んでいました。それから、私は以前からサッカーチームの経営にずっと興味を持っていて勉強もしていましたので、「サカつく」を遊ぶことで自分がクラブのGMになったときのシミュレーションにも役立つのが素晴らしいですよね。
――今GMというお話が出ましたが、監督の仕事にも興味はお持ちですか?
中西 もちろんあります。今はまだJリーグで監督をするために必要なライセンスを持っていないのですが、現役時代にベンゲル(※中西氏が名古屋に所属していた当時の監督)やストイコビッチ(※現 名古屋監督)をはじめ、いろいろな方に教わったことをぜひ生かしたいですね。個人的には、現役時代にプレイした川崎フロンターレの監督ができたらいいなと思っています。
――サッカーゲームでも実際のサッカーでもより楽しむためにはどうすればいいのか、中西さんからぜひファンのみなさんにアドバイスをお願いします。
中西 「サカつく」と同じように自分が応援するチームの経営面にも興味を持てば、より“チームのことについて深く知りたいな”と興味がわくようになると思います。これからの日本のサッカーの課題は戦術、わかりやすく言うと試合運びをどうやって身につけるかだと私は思っているのですが、このゲームの中にも、試合運びの要素がかなり盛り込まれていますので、繰り返し遊べばかなり勉強になるのではないかと思いますよ。ストイコビッチ監督も、会って話をするたびに「フットボールIQ(サッカー頭脳)は大事だよね」ってよく言いますからね。また、サッカー選手だけではなくて、試合を見る側の人のレベルも高くならなければ、日本のサッカーがレベルアップしていかないと思いますしね。
――中西さんがもしゲームを実際に遊ぶとしたら、どんな選手およびフォーメーションでプレイしてみたいですか?
中西 4-3-3システムで……、
GK ファン・デル・サール
DF マイコン、ピケ、バレージ、ブレーメ
MF クライフ、ライカールト、プラティニ
FW マラドーナ、ゲルト・ミュラー、イニエスタ
と、こんなかんじのメンバーですね。要所にライカールトやブレーメみたいな職人気質の渋い選手を入れつつ、キーパーからしっかりボールをつないでどこからでも相手を崩せるサッカーを目指します!
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(2010年 8月 6日)