ACCESSPORTをはじめとした10社
ゲーム中心のアプリプラットフォーム「aima」設立
ACCESSPORT株式会社をはじめとした10社は、ソーシャルアプリ及びウェブゲーム提供者に向け、共同でアプリプラットフォーム「aima(あいま)」を設立したと発表した。
参画企業は、前述のACCESSPORT株式会社をはじめ、株式会社ECナビ、NECビッグローブ株式会社、シーサー株式会社、ジー・プラン株式会社、株式会社チャンスイット、株式会社ちょびリッチ、株式会社ネットマイル、株式会社ユニットコム、株式会社ランシステムの10社。
これまではユーザーの入り口となるメディア企業などがプラットフォームを作り上げ、ゲーム開発会社などのアプリ提供社がプラットフォーム各社にゲームを提供してきた。しかし、プラットフォームが複数存在する現状では、同じタイトルでもそれぞれのプラットフォームに対応したアプリを作らなければならないため、アプリ提供社側も開発コストなどが見合わない部分があり、プラットフォーマーの選択もかなり慎重になっているという。一方メディア側もプラットフォームを作り上げるにはそれなりの開発力と資金が必要で、かなりのリスクを伴う現状がある。
このような現状から、プラットフォームの基幹部分を共通化しアプリ提供社側に提供すると同時に、メディア側と提携する入り口の確保も行なうといったシステムを作り上げたのが今回の「aima」。アプリ提供社側は1つのアプリを開発することで複数のメディアからユーザーを取り込むことが可能となる。一方、ユーザーの入り口となるメディア側は、プラットフォームの開発というリスクを負うことなく、自社のサービスの性向に合わせたアプリの選択の元、ユーザーに様々なサービスを提供することができる。
システムの基幹となるオープンソーシャルプラットフォームと課金システムはACCESSPORTが開発。ユーザーの入り口となるメディア各社とパートナーとして契約し、それぞれのサービスに生かしてもらうことになる。
今回発表された参加メディアは、自由空間などを運営するランシステムや、ポイントサイトを運営するチャンスイット、ちょびリッチ、ネットマイルなど、またPCの販売を行なうユニットコムといったバラエティに富んだ名前が挙がっている。幅広い入り口が設定できるという点ではアプリ提供社としてもメリットといえるだろう。ただ、アプリを選択するのはあくまでもメディア側で、aimaにアプリを提供したからと言ってすべてのメディアに登場するわけではない。
各パートナーユーザーがそれぞれのメディアからゲームにアクセスすると、内部では1つにまとまっているため、交流することが可能となっている。収益分配モデルは、初期20~30タイトルの時はaima・20%:SAP・80%だが、以降はaima・30%:SAP・70%を予定している。ただし、他のプラットフォームにはリリースせず、aimaに優先的に提供されたアプリの場合、aima・20%:SAP・80%を予定。また、ブラウザゲームの場合はaima・30%:SAP・70%を予定。
今後のスケジュールだが、参加各メディアが9月上旬をめどに順次誘導を開始。アプリのオープン時期は第1陣を9月上旬に予定しており、継続して募集も続けていく。年内に20タイトルから30タイトルの導入を予定している。また、海外での展開も予定しており、そういった点でもアプリ提供社としては、魅力的といえるだろう。
現状で、すでにmixiなどにゲームを提供しているアプリ提供社に声をかけており「発表できないが、許可はもらっている(沈海寅ACCESSPORT代表取締役社長)」という。「埋もれてしまっているゲームもあるので幅広く声をかけていきたい」としている。
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(2010年 7月 21日)