セガ、「第2回 龍が如く キャバクラ嬢役オーディション」

東京会場2次審査を開催


7月4日 開催

会場:セガ本社1号館



 株式会社セガが、6月27日まで募集していた「龍が如く キャバクラ嬢役オーディション」。「龍が如く」シリーズに出演するチャンスを得られるオーディションで、今回は5名が選出される予定だが、先日行なわれた発表により、このオーディション合格者がプレイステーション 3で開発中の「龍が如く」シリーズ最新作にキャバクラ嬢役としてCGアニメーションと声で出演することが予定されている。

 6月27日まで応募を受け付けていた本オーディションだが、第1次審査で書類選考が行なわれ、東京、大阪の2会場で第2次審査でクローズドオーディション、そして第3次審査のWeb投票、公開オーディションを経て決定するという流れ。今回報道陣に公開されたのは、大阪会場に続いて開催された東京会場の第2次審査。前回は1,500人以上の応募があったが、今回もかなり大規模なオーディションとなっている。

 審査員として出席したのは、総合監督の名越稔洋氏、チーフプロデューサーの菊池正義氏、そしてプロジェクトマネージャーの植村幸司氏。

 第2次審査の流れは基本的に前回と同様で、4名ほどの集団での面接となる。応募書類を見ながら、菊池氏のリードでそれぞれ応募者に質問をし、名越氏と植村氏が別途気になった点を質問。最後にセリフのテスト、そして自己アピールで30分の面接が終了となる。その後別室にてさらに撮影が続けられていたようだ。

 名越氏によれば、昨年と同じように事務所に所属するプロから、まったく経験のない人まで、今回も幅広い層からの応募があったそうだ。

名越総合監督菊池チーフプロデューサー植村プロジェクトマネージャー

■ 「実際にいる」そのつながり感が魅力

――大阪、東京と続きましたが、オーディションに来られた方は、どんな方が多いですか?

名越 大阪は体調不良で行けなかったんですが、前回オーディションをやってみてよかったのは、「龍が如く」が大好きで、こういう機会に何かをやってみるきっかけにしたい、と思っていらっしゃる方のパワーをもらえたことですね。それと、架空のキャラクターからの架空のセリフよりも、実際に存在している人の実際の言葉を切り出して、それをテキストに直してゲームとして成り立たせるということが、生々しいというか、リアリティの高い会話になることですね。

 オーディションの中で実際に話をしていると「ああ、そんな趣味があるんだ」とか、見た目と雰囲気の部分との期待通りの部分があったり、ギャップもあったりしますが、ギャップの部分も長い時間話してみると、意外性だけじゃなくて1人の人格として成り立ったりするじゃないですか。そういうものも何百といわず何千と質問させていただいて、それをテキストに直していくことで、パッケージとして、1つのキャラクターとして人間ぽく見えるんですよね。それを見たときに、ゲームを、キャラクターをよりリアルにしていくには、すごいいい手段だな、というのがありまして。

 今回も、それを当たり前のように期待しています。もちろん、その中でその人、その人がいち人間として経験してきた哲学や面白いエピソードをちりばめながら、なおかつこのゲームが発売されたとき、彼女たちは何らかの形で生きて、がんばっている。ひょっとしたら明日出会うかもしれない人、みたいなところのその「つながり感」みたいなものは、前回よかったなと思っているところなので、今回もそういった魅力を十分引き出しやすい人という人がいると思うので、その辺を見極めるのがこのオーディションのポイントだと思っています。

――今回は前回と応募者の方の違いを感じるところはありますか?

名越 リベンジ組もけっこういらっしゃるようです。本当にズブの素人で、「特技も何もないけれど、逆にこういうものをきっかけに何かしたい」という人もいらっしゃいますし。経歴だけ見ても、事務所に入っていらっしゃるし、いろんな経験をされているし、「『龍が如く』じゃなくてもいいんじゃないの?」という人もいらっしゃるし。それはそれで、前回もいろんな方がいらっしゃったので、今回も経歴だけでも採用したくなる方がいっぱいます。そういう意味ではあまり変わりはないですね。

――今回のオーディションの合格者の予定は?

名越 人数に関しては、前回以上にはならないと思います。キャラクターを作る工数にも関わる話なので。1人でも多く、と思うかもしれませんが、いろんな兼ね合いもあるので。どうしてもこのキャラクターがほしい、と思う人がいたら通しちゃうかもしれませんし。そこは最終結果をみながら、がんばって考えたいと思います。

――オーディションの合格者には、「4」のときみたいに東京ゲームショウ2010で会えたりするんでしょうか?

名越 8月下旬に最終選考がありますので、その後TGSでお披露目できる予定です。

――これまでのゲームにない何か新しいことをしてもらおう、といったことは予定されていますか?

名越 あくまでキャバクラ嬢として、「口説く対象」とあえて言いますが、出演していただきたい、ということなので……(笑)。

――最後にメッセージをお願いします。

名越 前回オーディションを開いたことで、いろんな人の好みにどこかが当てはまる人選ができて、うまくいったと思うんですよ。プロっぽい女の子、素人っぽい女の子、そのなかで年齢や趣味の幅みたいなものを考えられたと思うので。そういうバランスのいいチョイスを今回も目指しながら、どの女の子も「口説いたら面白そうだなあ」と思うそろえ方をしたいなあと思いますので、期待していただければ。

(C)SEGA

(2010年 7月 5日)

[Reported by 佐伯憲司]