「サクラ大戦・帝都ライブ 2010」熱く盛り上がった復活ライブ
その1日限りのライブをDVD化


3月6日開催

会場:東京厚生年金会館

【SAKURA TAISEN TEITO LIVE】

6月24日 発売予定

価格:9,000円


 株式会社セガは3月6日、「サクラ大戦」の帝都花組メンバーによるライブ「サクラ大戦・帝都花組ライブ2010」を開催した。昼と夜の2度開催され、チケットは2回とも即完売という大人気となり、歌中心の舞台も大きく盛り上がった。この公演の模様を2枚に収めたDVDの発売が決定している。発売は6月24日を予定しており、価格は9,000円。

 今回のライブは1日限りのもので、歌謡ショウ、スーパー歌謡ショウが幾度となく上演された東京厚生年金会館で開催。実は東京厚生年金会館は3月31日に閉館することが決定しており、閉館を飾る特別な1日となった。

 ライブは「ゲキテイ (檄!帝国歌劇団)」から始まり、「モダンセレクション」と題し神崎すみれ(富沢美智恵)と桐島カンナ(田中真弓)による「キネマ行進曲」、「希望」、「下町ラプソディ」、「わたしの青空」、「春風の恋歌」、観客席からの手拍子もひときわ高く鳴り響いた「甲板フラフラ」へと一気呵成に続いた。メドレーのラストは「サイリウムを振ってください」と観客に呼びかけられ「いま嫁ぐ日に」が披露された。第一幕は「夢見ていよう」で幕を閉じ、幕間ではもちろん「3分間ショッピング」。真宮寺さくら (横山智佐)、李紅蘭 (渕崎ゆり子)、大河新次郎 (菅沼久義)の3人により物販を紹介。もちろん観客もわかっていて、元気に「安い!!」とかけ声を掛けていた。

 第二幕は「歌謡ショウ思い出セレクション」と題し「アラビアのバラ」の「いざ立ち上がれ」でスタート。8曲が披露された後、「恋の発車オーライ!」でひときわ盛り上がっていった。ここで巴里花組も参戦。エリカ・フォンティーヌ (日髙のり子) の「エリカ行っちゃう!」のセリフと共に緞帳に映像が映し出され、幕が上がるとそこには大神歌劇団12人が登場「檄!帝 ~最終章 (フィナーレ)~」 、「君よ花よ」、「夢のつづき」へと続いた。

 とにかく印象深かったのが、いまも変わらない熱い観客のみなさんだ。以前、舞台関係者から「『サクラ大戦』の舞台に関わりたい舞台関係者は多い。それは良い観客がついているからだ」といった話を聞いたことがある。武道館公演を挟んでいるとはいえ「新・愛ゆえに」から4年の時を経ても、今なお熱く応援してくれるこれだけのファンがいるのは素晴らしいことだ。舞台が終っても観客席で三三七拍子を有志が初め、皆が同調する。一体となったファンがいる限り、ぜひともまた復活して欲しい。

 ちなみに、多くの花が会場入り口に飾られていたが、その中でひときわ注目を集めた花があった。そこには「祝!帝国歌劇団・花組様 ソレッタ・織姫 (岡本麻弥) イタリアの空の下より」と書かれていた。いつかは一緒の舞台をまた観てみたいものだ。

 DVDには特典としておなじみの「花組カメラ」や「大帝国厚生年金会館の一日」など充実しているという。こちらも楽しみだ。


帝劇三人娘とダンディ団、薔薇組による歌とり合戦となり披露された「モダンブギ&ボーイズ&ギャング」第二幕冒頭から「歌謡ショウ思い出セレクション」と題され一気に演奏された中の1曲、「いざ立ち上がれ」。「アラビアのバラ」からの曲だ「檄!帝 ~最終章 (フィナーレ)~」は「ゲキテイ」と「御旗のもとに」で構成され、会場も大きく盛り上がった
「檄!帝 ~最終章 (フィナーレ)~」から「君よ花よ」をじっくりと聴かせたさらにラストは「夢のつづき」へと流れ、感動的な展開となった最後は全員による「ゲキテイ」のアンコール。最後は何度もアンコールに応え別れを惜しんでいた

(C) SEGA (C) RED

(2010年 3月 19日)

[Reported by 船津稔]