セガ、VCA「ザクソン」を12月15日に配信
多彩な画面設定に対応


12月15日 配信

価格:500Wiiポイント(500円相当)

CEROレーティング:A(全年齢対象)


 株式会社セガは、12月15日よりWii用「バーチャルコンソール アーケード」(VCA)向けに、「ザクソン」を配信する。価格は500Wiiポイント(500円相当)。「ザクソン」は1982年1月にアーケードゲームとしてリリースされた。同社の家庭用ゲーム機第1号である「SG-1000」シリーズへの移植をはじめ、TVゲームの黎明期に登場したクオータービューのシューティングゲーム。

 宇宙基地の最深部にいる司令ロボットを破壊するため、プレーヤーが操る戦闘機は城壁とバリアで守られた基地へ潜入する。高低差と奥行きのある立体的な画面の中で、「高度」に注意しながら敵戦闘機と空中戦を展開するというのが当時斬新だった。操作は十字ボタンの上下で戦闘機の高度を変更(ノーマル/リバースの切り替えも可能)し、障害物や敵のミサイルを避けながら攻撃する。また、自機の燃料(画面下にゲージで表示)は時間とともに徐々に減っていく。地上にあるオイルタンクを破壊すれば回復となる。

 ラウンドは前線基地、宇宙空間、バリア網、司令ロボット戦の4つのステージで構成されており、すべてのステージをクリアすると、難易度の上がった新たなラウンドに挑戦できる。

【当時の資料】
業務用パンフレットの表紙インストラクションカード

※ゲーム中では閲覧できません。ご了承ください。

【スクリーンショット 画面モード:ワイド】
【スクリーンショット 画面モード:フル】
1982年当時、クオータービュー、かつ高さの概念のあるタイトルは珍しかったロボットとの戦い。今見るとユーモラスな形をしている敵を撃破すると爆発エフェクトが流れていく様も新鮮

 VCA版は、オリジナル版を可能な限り忠実に再現すると同時に、さまざまなプレイ環境で最適な表示方法で遊べるよう、多彩な画面モードが用意されている。モードは全部で5種類。画面中央に表示させる「ノーマル」、画面の縦に合わせて拡大した「ワイド」、オリジナル同様の縦画面表示を再現した「右回転」および「左回転」、そして縦横を最大まで画面を拡大した、“SG-1000版ライク”な表示「フル」となっている。これだけでなく、プログレッシブ(480P)で「右回転」or「左回転」(縦画面)表示の場合に限り、画面表示方法がよりアーケード画面らしくなる「スキャンライン表示」もサポートしており、これを使うと一層オリジナル版に近い画質となるという。

 それに加え、サウンドは当時のオリジナル基板からすべてのサウンドを新規録音しており、初期のアーケードゲームならではの重みのある効果音を再現している。


【画面モード:ノーマル】
オリジナルと同じ比率で、画面中央にポジションさせる表示。上下左右に空間があく
【画面モード:ワイド】
オリジナルと同じ比率で、縦にあわせた場合の表示。左右にかなり空間があく
【画面モード:フル】
横画面にあわせて、縦横をいっぱいまで広げた表示。当然ながらつぶれたような絵になるが、SC-1000シリーズ移植版を思い出させる
【画面モード:左回転・右回転】
(縦画面)
【画面モード:左回転・右回転】
(スキャンライン表示)
右や左に回転させ、出力するモニターを回転し、縦画面としてプレイする場合の表示。画像も回転させてあるプログレッシブ表示させて、左の左回転、右回転を選択する場合、右や左に回転させ、出力するモニターを回転し、縦画面としてプレイする場合の表示。ブラウン管などではこのような縞のようなものが見えていた

【プロモーションムービー】

(C)SEGA

(2009年 12月 11日)

[Reported by 佐伯憲司]