アクワイア、PSP「剣闘士 グラディエータービギンズ」
体験版配信・女剣闘士が編集部を襲撃!


11月26日 体験版配信

【「剣闘士 グラディエータービギンズ」製品版】
2010年1月14日 発売予定

価格:5,040円

CEROレーティング:C(15才以上対象)


パッケージ画像

 株式会社アクワイアは、2010年1月14日発売予定のPSP用剣闘アクション「剣闘士 グラディエータービギンズ」の体験版を、11月26日よりPlayStation Storeにて配信した。今回は、アクワイアによる編集部キャラバンのレポートとあわせて体験版情報をお届けする。

 「剣闘士 グラディエータービギンズ」は、2005年に発売されたプレイステーション 2用「GLADIATOR -ROAD TO FREEDOM-」の世界観を受け継ぐ剣闘アクションゲーム。古代帝政ローマを舞台に、剣闘士(グラディエーター)たちが生き残りを賭けて戦う姿が描かれる。部位ごとに分かれた400種類以上のアイテムが登場する独自の装備システム、キャラクター成長要素、独自のシナリオ展開など、やりこみ派にはたまらない内容となっている。

 ストーリーは、ひとりの奴隷(プレーヤー)が奴隷商人に買われ、地方の闘技場で戦わされるところから始まる。五賢帝最後の皇帝マルクス帝の晩年、次期皇帝後継者の指名を巡り、実子の若きコンモドゥスと歴戦の将軍カシウス、それぞれを擁立せんとする貴族や軍人たちの謀略と暗闘が激しさを増すなか、プレーヤーは新たな剣闘士として登場する。今作はマルチシナリオシステムが採用されており、遊ぶたびに新たなストーリー展開やイベントが楽しめる。

 ゲームは「剣闘士養成所」と「闘技場」の流れを1日単位で進めていく。「剣闘士養成所」では、チュートリアル、セーブ、装備選択などを行なう。「闘技場」では、興行(剣闘試合)、武器や装備の選択、治療などが可能。キャラクターエディットは、髪型、体格など、多岐にわたる項目が用意されている。外観はもちろん、プレイに直接影響する生命力、持久力、筋力などもここで初期値を決定。強化ポイントを自由に割り振ることで、自分好みの剣闘士が作れる。ちなみに今作では「衣装」も選ぶことが可能だ。

 戦闘システムは、かなりテクニカル。各キャラクターには、頭、身体、左右の腕と脚それぞれ部位ごとにダメージ判定が存在。部位ごとに装備品が装着でき、外観を自由にカスタマイズできる。また、すべての装備品を手に持つことができるため、兜などを手に持って武器や盾の代わりにできる。攻撃は4つのボタンで上下左右を狙っていく。特定の部位に攻撃を集中して耐久力を減らせば、試合中に敵が防具をポロリと落すことがある。放っておくと相手が拾ってしまうため、欲しいなら素早く奪い去るべし。試合終了まで落ちていれば入手することが可能だ。攻撃アクションは、左右の手に装備したアイテムにより変化。小盾、二刀流など、大別すると4つのスタイルが存在する。前述のとおり、試合中に装備を落とすといった事態が頻発するため、状況に応じてさまざまなスタイルで戦うことになる。

 プラットフォームにPSPを採用したことで、今作はネットワーク機能が用意されている。アドホック通信機能による1対1の通信対戦に対応しており、PS3があればアドホックパーティで全国のプレーヤーと対戦も可能。アドホック通信やメモリースティックを介したキャラクターデータのやりとりも可能。追加されたキャラクターデータは、対戦モードのCPU戦やシングルプレイのデュエル戦に登場。手近にデータを交換できる相手がいない人も、PSPのブラウザ機能からアクセスできる公式サイト「剣闘士バンク」を利用すれば、全国のプレーヤーが登録したキャラクターデータが取得できる。ユーザーデータのほか、公式キャラクターの配布も予定されているという。検索やランキング機能も用意されるため「やたらアップロードされてるけど、どうやって好みのデータを見つけたらいいかわからないよ!」といったことはなさそう。また、PlayStation Storeでは追加アイテムの配信も予定されている。


【キャラクターメイク】
プレーヤーの分身を作る大切な工程。装備品を含め、正統派の格好よさを目指すか、ネタに走るかは悩みどころ

【訓練場(チュートリアル)】
テクニカルなゲームにつき、初めてプレイする人はここで操作感覚をつかんでおくべし。持久力の概念は特に重要だ

【訓練所 ~マゲリウス登場】
剣闘士の訓練所を運営する興行師のマゲリウス。ここから奴隷剣闘士としての長く険しい戦いが始まる


【闘技場】
ただ戦うだけではなく、武器を買って装備を整えたり、試合で負った傷の治療、スキル設定などが行なえる


【初闘技~試合終了】
最初の闘技はチームバトル。敗北は論外として、それ以上に「ただ勝てばいい」というものでもない。プロの興行ゆえ、観客との勝負論……いわゆる“魅せる”戦いが要求される。ただ強いというだけで万人が認めてくれないのは、今も昔も変わらないというわけだ

【体験版オリジナルイベント】
TGS2009で話題沸騰となった謎の女剣闘士がプレーヤーの前に立ちはだかる。熟練の開発者も太刀打ちできない鬼の強さを誇るが、理論的に勝てる余地はあるという


(上画像・左から)プロデューサーの広瀬氏、女剣闘士、広報の平田氏

  11月26日から配信が開始された体験版は、製品版と同等のキャラクターメイキング機能を搭載。データはそのまま製品版に引き継ぐことができる。体験版は、まずキャラクターメイキングから始まり、訓練所(チュートリアル)、雇い主「マゲリウス」の登場、闘技場(1日目)、試合と展開していく。3日目の試合後「体験版だけのオリジナルイベント」が発生する。既にご存知の剣闘士諸君も少なくないと思われるが、体験版オリジナルイベントに登場するのは、東京ゲームショウ2009で大きな話題となった「謎の女剣闘士」

 キャラバンでGAME Watch編集部を訪れたアクワイア広報の平田稲穂氏と本作プロデューサーの広瀬和彦氏によれば、女剣闘士の強さは尋常ではなく「非常に強くなっていますので、まだ本作に携わっている開発の人間すら勝てていません」(広瀬氏)という。ただし、理論的に勝利することは可能。ゆえに装備のポロリも狙える……というか、体験版にしか登場しないキャラクターなので、ここでポロリさせないと、「剣闘士バンク」に誰かが“あの兜”を装備させたキャラクターを放流しない限り、入手の可能性は皆無に等しい。

 これを知った全国のグラディエーター諸君が「そんなもん入手できるかぁ!」と悲嘆に暮れてしまいそうだが、まだあきらめるのは早い。現時点では尋常ならざる強さを誇る女剣闘士だが、実は勝てるチャンスはまだある。というのも、製品版の発売直前である2010年1月上旬に、体験版の第2弾配信が予定されているからだ。女剣闘士は体験版の第2弾にも登場するが、第1弾よりもプレーヤーキャラクターが成長することにより、少し勝てる可能性が増えるという。さらに第2弾では体験できる要素も増えるとのこと。2010年1月14日の発売が待ちきれない人はもちろん、「はっはっは、女剣闘士がナンボのもんじゃい!」という歴戦の猛者グラディエーター諸君は、ぜひ体験版をダウンロードして、その身でジックリと確かめていただきたい。


【女剣闘士が編集部を襲撃!】
兜、剣、盾の重さは相当なもので、試しに装備した筆者が「うわ、重っ!」と叫んでしまったほど。TGS2009での苦労が偲ばれる。長時間ポーズをとっていただき、本当にすみませんでした。コッソリと中の人にご挨拶させていただきましたが、たいそう可愛らしく、思わず「惚れてまうやろーっ!! (Wエンジン)」の一目惚れ状態に突入。ちなみに、体験版で勝利するとご尊顔が拝見できるという噂がチラホラ……はたして真偽のほどやいかに!?


【体験版スクリーンショット】


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(2009年 11月 27日)

[Reported by 豊臣和孝]