スクエニ、PS3「ファイナルファンタジーXIII」
成長システム「クリスタリウム」などの情報を公開


12月17日 発売予定

価格:9,240円

CEROレーティング:B(12歳以上対象)


 株式会社スクウェア・エニックスは、12月17日発売予定のプレイステーション 3用RPG「ファイナルファンタジーXIII」の新情報を公開した。

 今回は、登場キャラクター「ホープ」の召喚獣「アレキサンダー」や本作の成長システムの1つ「クリスタリウム」、さらに「FF」シリーズのマスコットキャラクター的な存在となっている「チョコボ」の概要を紹介。

 このほか、コクーン市民の娯楽場となっている都市「歓楽都市ノーチラス」やコクーンでは数少ない自然が保護されているエリア「サンレス水郷」の情報をお伝えする。



■ 召喚獣「アレキサンダー」

 聖府軍によって運命を大きく変えられてしまう少年「ホープ」の守護神として、ともにホープに課せられた使命に立ち向かう。ホープを手のひらに乗せられるほど巨大な体から繰り出される拳は、見るものを凍りつかせるほどの破壊力を秘めている。

 ドライビングモードでは、その姿を巨大な要塞へと変貌させ、襲い掛かってくる敵に聖なる裁きを下す。

召喚獣は、各キャラクターの所有するクリスタルから召喚される。ホープは、星をモチーフにしたクリスタルを持っている砂煙を巻き上げながらアレキサンダーが登場戦闘経験の少ないホープにとってアレキサンダーは、この上なく頼りになる存在だろう
アレキサンダーは、本体と複数のパーツによって構成されている。ドライビングモード時には、それらのパーツが合体して巨大な要塞と化すホープたちの前に立ちはだかるアレキサンダー。ルシを救うはずの召喚獣が一体なぜ?
本作に登場する召喚獣の中でも、最大級の大きさを誇るアレキサンダー。武器は使わず、その巨体を活かした圧倒的なパワーで敵を粉砕する
武器は使わないが、距離に関係なく攻撃できる要塞に変形するドライビングモード中は、各パーツに搭載された砲台を使って攻撃する



パワーラインが目的のアビリティに達すると、そのアビリティを取得できる

■ キャラクターの成長システム「クリスタリウム」

 「クリスタリウム」は、物語をある程度進めると使用可能となる。クリスタリウムでは、バトルに備えて各キャラクターごとに設定する役割「ロール」ごとに能力を成長させていく。

 ロールには、「アタッカー」や「ブラスター」などのキャラクターの特徴を決定付けるものが複数用意されており、各ロールごとに専用の成長ルートが設定されている。成長ルート上には、「HP+15」や「サンダー」などのアビリティが並び、「パワーライン」と呼ばれるルートで繋がっている。

 アビリティは、大別するとロール専用のアビリティとステータスに影響を与えるアビリティの2種類が存在。バトル終了後に獲得できる「CP(クリスタルポイント)」を消費してパワーラインを伸ばしていき、パワーラインが目的のアビリティのところに達すると取得できる。

物語をある程度進めると、クリスタリウムが可能となる。クリスタリウムを実行すると、キャラクターの持つクリスタルが召喚獣の魔方陣に似た形に広がる。薔薇をモチーフにしたライトニングのクリスタルの場合は、薔薇の花びらの形に広がっていくキャラクターに設定するロールごとに能力を成長させる
ロールの1つである「ブラスター」を選択すると、アビリティが並べられた専用の成長ルートが表示される。成長ルート上のアビリティのうち、「サンダー」がブラスター専用のアビリティで、「HP+15」がステータスに影響を与えるアビリティだアビリティを繋ぐパワーラインは、バトル終了後に獲得できるCPを消費して伸ばしていくパワーラインは、途中で分岐することもある
ロールの1つ「ジャマー」の役割は、敵を弱体化すること。ヴァニラの詠唱する「バイオ」は、敵のHPを徐々に減らす効果があるブラスターで取得できるアビリティ「ファイア」。威力は低いものの、使用コストが低く、連続してストックできる
ブラスターを成長させて「ファイラ」を取得。ファイアは単体攻撃だが、ファイラでは周囲の敵にもダメージを与えられるブラスターをさらに成長させると「ファイガ」を取得できる。ファイガは、多くのコストを消費するが、その威力は凄まじく、広範囲の敵にダメージを与えた上に、爆風で敵を上空に打ち上げる



減少したLIFEは、一定時間走り続けると回復する

■ 宝探知能力も備える「チョコボ」

 「FF」シリーズではお馴染みのキャラクター。本作では、特定の場所までゲームを進めるとチョコボに乗れるようになる。

 チョコボは、フィールドを高速で移動できる上に、ライトニングたちでは行けない場所にも行くことができる。フィールドに黄色いマーカーが表示されている場所は、チョコボだけが飛び越えられる。ただし、チョコボは戦えないため、フィールドを移動中に敵に接触するとLIFEが減少する。

 また、地中に隠されている宝を探知する能力も持っている。チョコボに乗った状態で隠された宝の側を通ると、チョコボの頭上にアイコンが表示される。

チョコボに乗るとフィールドを高速移動できるフィールドには、チョコボだけが飛び越えられる場所が存在する
隠された宝の側を通ると、チョコボの頭上にアイコンが表示される移動中に敵に接触すると、チョコボのLIFEが減少する


■ 歓楽都市「ノーチラス」

 「ノーチラス」は、聖府の運営する遊園地をメインに、街全体が巨大なテーマパークと化している都市。目玉施設「ノーチラス・パーク」や最新技術の粋を結集した遊園地、さらにはチョコボや羊が放し飼いにされている広場があり、コクーン各地からやってくる観光客により、連日、活気に満ち溢れている。

コクーン市民に娯楽を提供することを目的として作られた都市。近未来的な建造物が多く目に付き、至るところに設置された照明のおかげで夜でも明るいこの都市の一角には、最新技術を駆使して運営される遊園地がある
「ノーチラス・パーク」の入り口チョコボや羊と触れ合える広場



原生林が生い茂るこの場所は、モンスターにとって住みやすい環境のようだ

■ 自然が保全されているエリア「サンレス水郷」

 コクーンでは希少なものとなった自然が保護されているエリア。生態系を研究するために、エリア内の気候を変えられる端末が設置されている。この端末から、気象を制御するファルシにアクセスできる。

 またこのエリアには、原生林が生い茂っているためか、モンスターが生息している。

生態系を研究するために、エリア内の気象を制御して自然が保護されている。そのため普段は、市民の立ち入りは禁止されている
天候を変えられる端末を操作する、ヴァニラとサッズ豪雨とともに雷鳴が轟く。人間にとっては厳しい天候だが、モンスターは喜んでいるように見える天候の変化が、フィールドやモンスターにどんな影響を及ぼすのか気になるところ。ほかにも、このような仕掛けのあるフィールドは存在するのだろうか?


(C)2009 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA
※画像はすべて開発中のものです。

(2009年11月19日)

[Reported by 中野信二 ]