KONAMI、PS3/Xbox 360「WE2010」先行体験イベントを開催
ゲストに小倉隆史さん、山口素弘さんが登場


10月25日 開催

会場:東京「FootNik 大崎店

【ワールドサッカー ウイニングイレブン2010】
11月5日 発売予定

価格:7,980円


会場として使用された「FooTNiK」大崎店

 株式会社コナミデジタルエンタテインメントは、11月5日発売予定のプレイステーション 3/Xbox 360用サッカーゲーム「ワールドサッカー ウイニングイレブン2010」(WE2010)の先行体験イベントを、東京・品川区「FootNik 大崎店」にて開催した。60名までの完全招待制で、司会進行はタレントの加藤理恵さん。また、元サッカー選手で現在は解説者など多方面で活躍中の小倉隆史さんと山口素弘さんがゲストに登場した。

  「WE2010」は、全世界での累計販売本数が5,550万本を超える同社の代表作「ウイニングイレブン」シリーズ最新作。コンセプトは“究極の個人技”と“究極のチームプレー”の再現。操作方法を改良したほか、7種類の新フェイント、全方向ドリブルなど、新たに300種類以上のモーションを追加。チーム全体の攻撃や守備スタイルをコントロールする「スライダー」、選手の個性的な動きをカードで表現する「プレイスタイルカード」といった新戦術システムの導入により、より奥深く多彩な試合が楽しめるようになっている。

 イベントの冒頭で、新作のテーマ“戦術と個人”について質問された小倉さんは「組織のなかでは、なかなか監督に選ばれないタイプだったので。個性が強すぎたんでしょうか!?」とジョーク風に一言。オランダでプレーしていた時代、海外の監督が求める組織のなかで、個人をアピールするのは難しかった? ときかれると「それよりも、日本人はだいたい舐められるわけですよ。コイツは下手だろ? と。そういったところで、数少ないチャンス……僕はフォワードだったので、点を決めることで認めさせていく。結果を出して自分を認めさせていかなきゃダメ」とコメント。山口さんは、横浜フリューゲルス時代にレシャック監督のもとで何を心がけていたかきかれると「レシャックに言われたのは『センターサークルから出るな』と。ボールはもう、きたらはたけ。グアルディオラのようにやればいい。指示はそれだけでした」と、当時のエピソードを披露してくれた。

 今後ふたりが監督になった場合、組織のなかでどう個人を活かすようなチームを作りたいか? とそれぞれ質問されると、小倉さんは「今の世代、日本のサッカーも色々やっていかなきゃならないところにきているので。連動、スピードアップ、色々言われますけど、いってみれば……バルセロナの形、細かいパスサッカーのなかで“日本人が持っている特色”をいかに出していくかをテーマにやっていきたいなと思っています。海外の選手、パワーであったり、スピードもあんまり勝てない部分があるので、そこを上手く。日本人の特性を活かしたサッカーができればいいなと思います」とコメント。マジメに話をしたのが照れくさかったのか、「それはぜひ見てみたいですね!」と加藤さんにいわれると「ぜひ見てください! いや、いい監督になるでしょ!? 僕は!!」と笑いをとりにいく。

 山口さんが「僕ですか? 僕はもう、ガッチガチに守ります!(笑)」というと、小倉さんから「ガチガチに守る人が、韓国戦であんなループ決めないでしょ!」と即ツッコミが入る。「ガチガチに守るなかで、どう個性を活かしていくんですか?」ときかれると「サイドでただ走っているだけの選手(笑)。あとはホント、パスをつないで」とコメント。「たぶん同じだと思います。そこから色々な色が出てくる。モト(山口)さんの教え方もね、クールで優しそうに見えて、実は物凄く厳しくて。口悪いですからね、この男は!(小倉さん)」、「ライセンスを取りにいって『あなたは高圧的だ』といわれた(山口さん:一同笑)」と、ステージは和気藹々とした雰囲気のなか進行していく。


小倉隆史さん山口素弘さん加藤理恵さん戸部浩史氏


 イベントでは、イメージキャラクターのフェルナンド・トーレスとリオネル・メッシにちなんで、小倉さんがリヴァプール、山口さんがバルセロナの監督となり、来場者2名がゲームをプレイするというスペシャルエキシビジョンマッチが行なわれた。一般的に、こうした企画は“お遊び”というか余興的なニュアンスで軽くやられがちだが、小倉さん、山口さんともに“本気”モードに突入。チーム設定の場面では、プロモーションを担当しているコナミの戸部浩史氏に「これ60くらいに設定すると、どうなるんですか?」、「これをあげると? 60くらいだったら? ……あぁぁ、じゃぁダメです! 55でお願いします!」、「これくらい広げちゃっても大丈夫かな? ……あ、ちょっと下げて」など、細かいやりとりが行なわれていく。スライダーは数値を上下させるだけの簡単操作。トップビューのグラフィックで効果が視覚的にわかりやすく表示されるため、サッカーが詳しくない人でもすぐなじめそうだ。

 試合が始まると、リアルなグラフィックスに圧倒されるゲストのおふたり。思わず「似てんなぁ~……」とつぶやく小倉さん。TVのスピーカーからUEFA Champions Leagueのアンセムが響き渡ると、観ているこちら側も一気にテンションが上がってくる。キックオフのホイッスルが鳴ると、早速両監督から「そうそう、そこでサイドに展開!」、「大丈夫、切り返せ」など、ガンガン指示が飛ばされる。試合は、開始30分で大きく動く。普段とは違うコントローラー設定にとまどったリヴァプール担当プレーヤーが、ペナルティエリア内で操作ミスからオウンゴールを誘発。「これはまさかだよ!? 大丈夫!?」と困惑する小倉監督。プレーヤーからのアピールもあり、コントローラーの設定を「マニュアル」から「セミ」に変更後、その場から試合が再開される。

 試合はここからさらに白熱化。「よし! オッケー! いいよ~! そういうの好~き~! 素晴らしい!!」、「オッケー! そこ入ってこい!」、「これおっもしれぇ!!」とテンションあがりまくりの小倉さん。もはや監督なのか応援しているサポーターなのかわからないといった感じだ。一方の山口さんは「一気にプレスかけて!」など、見事なまでに指導者視点。思わず「監督になったら、こんな感じでベンチから指示を出すのかなぁ」と近未来に実現するであろう姿を脳裏に描いてしまう。

 オウンゴールで1点をリードしたバルセロナだが、中心選手のメッシが体調不良。前半終了の時点でスタミナが半分以下と、決して万全ではない。両監督とも、後半に向けて「ポジションチェンジ、ちょっと上げますか?」など、再びスライダー機能で戦術に手を加えていく。劣勢となったリヴァプール監督の小倉さんは、かなり大胆に数値をいじっていくが、バルセロナ監督の山口さんは選手交代メインと、如実に違いがあらわれていく点が実に面白く、興味深い。

 後半開始早々、ピッチをワイドに使ってボールを回していくバルセロナ。「距離がいいね、やっぱり。設定したとおり! つなぐもん!」という山口さんに対し「つながせてるんじゃないの! パスを回されてるんじゃない、回させてんの!」とやりかえす小倉さん。……が、ここで左サイドバックのファビオ・アウレリオが、突破をはかった相手選手を後方から倒してしまい1発レッドで退場。「おい! ちょっとダイブじゃねぇ!?」、「ちょっと、これはねぇ、“中東の笛”を感じるねぇ!!」という小倉さんの叫びも虚しく、リヴァプールは10人での戦いを余儀なくされてしまう。この後お互いに1点を取りあうが、前半のオウンゴールが響き1-2で試合終了。山口さん率いるバルセロナが見事勝利した。

 「いや~、ちょっと審判にやられたか? あれ1発退場はおかしいでしょ!」と悔しそうな小倉さん。理想のリヴァプールを表現できましたか? ときかれると「これやっぱりS級とA級(日本サッカー協会指導者ライセンスのこと。山口さんは現在S級ライセンスを受講中。小倉さんはA級ライセンスを所持)の差なんですかね?」と、ギャグを交えつつも敗戦のショックを隠せない様子。一方の山口さんは、実に晴れやかな表情で「いや~、やっぱり狙い通りでしたね! ポイントはメッシを下げたこと。調子悪かったんで、あれでちょっと変えて。イニエスタを(退場者が出てプレッシャーが少ない)右につけかえて」と満面の笑み。「待ってくださいよ! なんですか、あの“右サイドが起点になった”って! 右サイド、あれは中東の笛が無かったら! 1発ファールはおかしいでしょ、あれ。審判、厳しくなってるでしょ!?」と戸部氏に猛抗議。が、戸部氏は「今作はカードが出にくくなってるんですけど……」と申し訳なさそうに一言。

 エキシビジョンは、試合前の設定のこだわりが見事に反映した展開で大いに盛り上がった。「これね、こだわっちゃう! 本当に選手がそのとおりに動くから、ちょっとしたメモリの違いで色々と自分たちのチームが作れる」と、小倉さんも山口さんも納得の表情。指導者を目指す両氏が太鼓判を押す「ウイイレ」シリーズ最新作。歴代シリーズをやりこんできた人はもちろん、サッカーに興味がある人は、11月5日の発売日にぜひともチェックしていただきたい。


小倉さんがリヴァプール、山口さんがバルセロナの監督をそれぞれ務め、来場者から選ばれたプレーヤーふたりが操作するというスペシャルエキシビジョンマッチは、オウンゴールや一発レッドで退場など、波乱に満ちた展開に……
イベント終了後は体験会が行なわれた。人気どころは、レアル・マドリード、マンチェスター・ユナイテッド、バルセロナなどのビッグクラブ。そこかしこで文字どおりの“ドリームカード”が実現していた


(C)1996 JFA
Official Licensed Product of UEFA CHAMPIONS LEAGUE(TM). Official Licensed Product of UEFA EUROPA LEAGUE(TM) All names, logos and trophies of UEFA are the property, registered trademarks and/or logos of UEFA and are used herein with the permission of UEFA. No reproduction is allowed without the prior written approval of UEFA.
“adidas”, the 3-Bars logo, the 3-Stripe trade mark and TUNiT are registered trade marks of the adidas Group, used with permission. adiPURE is a trade mark of the adidas Group, used with permission.the use of real player names and likenesses is authorised by FIFPro and its member associations. Officially licensed by Asociacion del Futbol Argentino
(C)Football Federation Australia Limited 2009
Officially licensed by Czech National Football Association
Officially licensed by CFF
(C)2009, DFB
Licence granted by m4e AG, Grunwald
(C)The Football Association Ltd 2009. The FA Crest and FA England Crest are official trade marks of The Football Association Limited and are the subject of extensive trade mark registrations worldwide.
copyright FFF
Officially licensed by FIGC and AIC
(C)2001 Korea Football Association
All copyrights and trademarks are KNVB respectively Team Holland property and are used under license.
Licensed by OLIVEDESPORTOS (Official Agent of the FPF)
Producto oficial licenciado RFEF
(C)2002 Ligue de Football Professionnel(R)
Officially licensed by Eredivisie CV
(C)& TM 2009 Liverpool Football Club & Athletic Grounds Ltd
Official Licensed Product of A.C. Milan
Manchester United crest and imagery (C)MU Ltd
(C)Real Madrid (09)
Official product manufactured and distributed by Konami Digital Entertainment under licence granted by Soccer s.a.s. di Brand Management S.r.l.
(C)Adagp, Paris 2009../Macary - Zublena & Regembal - Costantini, Architects
Wembley, Wembley Stadium and the Arch device are official trade marks of Wembley National Stadium Limited and are subject to extensive trade mark registrations.
All other copyrights or trademarks are the property of their respective owners and are used under license.
(C)2009 Konami Digital Entertainment

(2009年 10月 26日)

[Reported by 豊臣和孝]