米Microsoft、新コントローラー「PROJECT NATAL」や
ゲームラインナップなどを発表
6月1日 発表(米国現地時間) |
米Microsoftは、現地時間の6月1日に開催したプレスカンファレンス「Xbox 360 E3 09 Media Briefing」にて、新システム「PROJECT NATAL」の概要や2009年夏から秋にかけて実施予定のシステムアップデートの内容、さらに最新ゲームラインナップなどを公開した。
「Xbox 360 E3 09 Media Briefing」に登壇した、スティーブン・スピルバーグ氏(写真右) |
「Project Natal」は、ボールを蹴る、打つ、トラップする、キャッチするといった操作をコントローラーを使用せずに実現するシステム。手を動かす、腰をひねる、話すなど、日常生活でも行なう動作をするだけでキャラクターを動かすことができる。
「Project Natal」には、RGBカメラや深度センサー、マルチアレイマイクロフォンや専用ソフトウェアを動作させるカスタムプロセッサを内蔵。2Dカメラやコントローラーとは異なり、全身の動きを3Dで追跡し、命令や指示、さらには音声に現われる気分の変化を捉える。
また内蔵されているセンサーは、使用する場所の明るさに依存せず、顔を見るだけでユーザーを認識する(センサーの前に立つだけでXbox LIVEにサインインできる)。また、キーワードに反応するだけでなく、例えばアメリカンフットボールのゲームで、クォーターバックになり声によって指示を出すと、フィールド上のプレーヤーがその指示に従って行動するというように、ユーザーの発する言葉の意味を理解する。
「Project Natal」について、映画の未来を創ってきた監督であり、プロデューサーでもあるスティーブン・スピルバーグ氏は、「インタラクティブエンターテインメントの次のステップは、コントローラーをなくすことです。『Project Natal』によって、私たちを正確に認識する技術が実現され、人々が集まってプレイするゲームが生まれます」とコメントしている。
「アバター マーケットプレース」のスクリーンショット |
システムアップデートでは、「ゲーム オン デマンド(Games on Demand)」、「アバター マーケットプレース(Avatar Marketplace)」、「オススメ度(User Ratings)」の導入に加え、「パフォーマンスの向上」として、ガイドやフレンドリストへのアクセス速度、実績の表示に関する拡張やマッチメイクのサポート強化などが行なわれる。
「ゲーム オン デマンド」は、Xbox 360のゲームをXbox LIVEを通じてオンライン配信するチャンネル。「Mass Effect」や「BioShock」などの旧作から、「LEGO Star Wars:The Complete Saga」や「Sonic the Hedgehog」などの家族向けゲームまで、30種類以上のゲームがラインナップされサービスが開始される。このチャンネルでは、マイクロソフトポイントや利用コード以外に、クレジットカードやデビッドカードを利用した決済方法も用意される予定。
「アバター マーケットプレース」は、アバターによる自己表現をより強化するためのサービス。このサービスでは、アバターに追加できるアニメーション付きアイテムやコスチュームなどをゲームで獲得することができる「アバター アワード」が開始される。また、アバター用プレミアム衣装やアイテムをマイクロソフトポイントで入手することもできるようになる。アバターの編集画面からは、「アバター マーケットプレース」へ直接アクセスできる。
「オススメ度」は、「ゲーム マーケットプレース」におけるすべてのコンテンツを5段階で評価するシステム。お気に入りのゲームや追加コンテンツを評価したり、ほかのユーザーのオススメ度の高い順に並べてコンテンツを探すことができる。
なおこれらの機能は日本でも対応予定だが、サービスの詳細については現在のところ未定。
また、「Facebook」と「Last.fm」がXbox LIVEを通じて家庭のTV向けに最適化されるほか、Xbox LIVEを介してユーザー同士で映画を共有できるサービス「Xbox LIVEパーティー」を展開。このサービスに対応した映画なら、海外のユーザーとも映画を共有できるという。
さらに、HDTVに接続されたXbox 360からXbox LIVE経由で、1080pの映像と5.1chサラウンド音声の再生を楽しめるサービスも発表。2009年秋より、「Zune Video」で提供中の映画、TV番組をディスクもダウンロードの待ち時間もなく視聴できる。
「Facebook」のホーム | Xbox LIVE ビデオ マーケットプレース |
今回発表されたタイトルラインナップは、パッケージ版として、「Final Fantasy XIII」(スクウェア・エニックス)や「メタルギアソリッド:ライジング」(KONAMI)をはじめ、「Modern Warfare 2」(Infinity Ward/Activision)や「The Beatles:Rock Band」(Harmonix/MTV Games)など計11タイトル。
さらにXbox LIVE用タイトルとして、「1vs100」(Microsoft Game Studios)、「Joy Ride」(Big Park/Microsoft Game Studios)、「Shadow Complex」(Epic Games Inc.、Chair Entertainment Group/Microsoft Game Studios)の3タイトルとなっている。
【タイトルラインナップ】
・「Final Fantasy XIII」(スクウェア・エニックス)
・「メタルギアソリッド:ライジング」(コナミデジタルエンタテインメント)
・「Alan Wake」(Remedy/Microsoft Game Studios)
・「Crackdown 2」(Ruffian Games/Microsoft Game Studios)
・「Forza Motorsport 3」(Turn 10/Microsoft Game Studios)
・「Halo 3:ODST」(Bungie)、「Halo 3:ODST コレクターズ エディション」も発売予定(※日本発売未定)
・「Left 4 Dead 2」(Valve)
・「Tom Clancy's Splinter Cell Conviction」(Ubisoft)
・「Modern Warfare 2」(Infinity Ward/Activision)
・「The Beatles:Rock Band」(Harmonix/MTV Games)
・「Tony Hawk:RIDE」(Activision)
・「1vs100」(Microsoft Game Studios)
・「Joy Ride」(Big Park/Microsoft Game Studios)
・「Shadow Complex」(Epic Games Inc.、Chair Entertainment Group/Microsoft Game Studios)
(C)2009 Microsoft Corporation. All Rights Reserved
□「Xbox 360」のE3ページ(英文)
http://www.xbox.com/en-US/community/events/e3/
□Electronic Entertainment Expoのホームページ(英文)
http://www.e3expo.com/
□Xbox 360のホームページ
http://www.xbox.com/ja-jp/
(2009年6月2日)